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バケツに銀河が広がって

1 :寒稽古 ◆GNeSanpo26 :2006/07/02(日) 15:32:13
── ゆらゆらと光にゆれるバケツのなかで ──

2 :寒稽古:2006/07/02(日) 15:33:17
なんの変哲もないバケツなんだよ
雨漏りがすれば雨受けに
今日は植木の水やりに
あっちにぶっつけこっちにも
ボコボコにへこんでるしきたないし

そんなバケツのなかにも銀河が広がってるんよ

3 :寒稽古:2006/07/02(日) 15:39:19
うむ。
ちょっと緊張した。

4 :TANT ◆i3UJmTANT. :2006/07/02(日) 15:53:12
放っておくと、ボウフラがわくのでブラックホールで退治してください。

5 :寒稽古:2006/07/02(日) 16:37:20
>>4
うん。
ブウフラの季節だね。ブラックホールで退治することは簡単だけど…
蚊に成長するまで見守るよ。
このスレは、なんの変哲もないバケツスレ。しかし、銀河における森羅万象
の一端もゆらゆらと光の加減であなたの心に投影されるやもしれません。
そして、私、自身がボウフラなのかも… 。

6 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/07/02(日) 17:07:18
スジャータを上から垂らせば、まさにミルキーウェイでホーキンスちゃんのいう宇宙そのものなのだ!!



7 :TANT ◆i3UJmTANT. :2006/07/02(日) 17:19:12
ファミレスみたいですね。

8 :寒稽古:2006/07/02(日) 17:24:46
>>6
うん。
スジャータを上から垂らしたミルキーウェイを飲み干す。あなたは宇宙そのものなのだ!!

9 :寒稽古:2006/07/02(日) 17:28:03
>>7
うん。
いざゆかん。ファミレスにて宇宙を飲み干そうではないか! おかわり何杯でも自由な宇宙がまっている。

10 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/02(日) 19:41:50
( ゚∀゚)<コーヒーに月と星を浮かべて?

11 :寒稽古:2006/07/02(日) 21:55:01
>>10
うん。
スジャータで描いた月と星をカップに浮かべてね。朧月を飲むのもよし。三日月を愛でるもよし。
涙を呑むもよし。清濁あわせ呑む腹を宇宙と云います。

12 :寒稽古:2006/07/02(日) 21:58:43
おやしみ。

13 :カナリエ瑕疵ズム ◆groMilKs4. :2006/07/03(月) 12:20:21
これがあの有名な東海村JCOの濃縮ウラン溶液が入ったバケツですか?

14 :寒稽古:2006/07/03(月) 20:08:16
>>13
うん。
放射能漏れには御用心です。
2ちゃんねるという大宇宙の腹に収まった小さなバケツ。なんの変哲もないバケツスレ。
自然界に濃縮ウラン溶液、核の存在が許されているように。2ちゃんねるという大宇宙
にも文字濃縮ウラン溶液、核(書く)が許されているようです。

15 :寒稽古:2006/07/03(月) 20:25:18
>>13
結論。
残念ながら物質的な濃縮ウラン溶液は入っていません。しかし、半霊的な
文字濃縮ウラン溶液は入っています。故に半霊的放射能が漏れる可能性は
否定出来ません。

16 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/03(月) 21:50:13
( ゚∀゚)< >>15
  。
  ながら   な  ウラン  は っていません。しかし、   な
    ウラン  は っています。 に      が れる   は
    ません。

17 :寒稽古:2006/07/03(月) 23:03:11
>>16
う 。
レスに 白がみられます この   状態はしばしばしばしば見ら ます。な も
不思 なことではありません。半 的放 能により物質的自然界と2ちゃんねる
宇宙 の電波障害に他あ ませ 。空 部分の 字が 空の彼方に彷徨って
いるだ な で 。

18 :寒稽古:2006/07/03(月) 23:04:19
>>16
 ん。
   空          。  ような                  れ   。 に 
  議                 霊   射                     
   と            り  ん    白    文  時             
    け の す

19 :寒稽古:2006/07/03(月) 23:05:07
お しみ

20 :寒稽古:2006/07/03(月) 23:05:39
 や  。

21 :寒稽古:2006/07/04(火) 20:52:58
さてさて、今宵はなにを書きましょう

22 :寒稽古:2006/07/04(火) 20:55:12
と、その前にコーシー(砂糖抜き)でも…

23 :寒稽古:2006/07/04(火) 21:22:00
満たされた時間の中で ぼくらは何が出来るだろう
遙か遠い あの記憶を抜け ぼくらは何処へゆくのか
do you know?
泣いてるあの love song 今始まるすべてが freak out
優しさに孤独が
can't you see? 夜空に never get down 今ぼくらを包むよ last day
壊れ逝く時代に

let me down あの楽園はもう消えたけど 今もここに朝は来る
you&i 最後の日には 君とこんな風に身体を重ねていたい


楽園 ─平井堅─ から抜粋

24 :寒稽古:2006/07/04(火) 21:23:24
切ないね

25 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/04(火) 21:27:09
( ゚∀゚)<なまえ よめない

26 :寒稽古:2006/07/04(火) 21:30:00
>>25
dareno?
watashino namae?

27 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/04(火) 21:36:16
( ゚∀゚)<そうだね

28 :寒稽古:2006/07/04(火) 21:48:24
>>27
kangeiko
電波・お花畑板の名無しさんが名付け親です。

29 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/04(火) 21:51:00
( ゚∀゚)<由来…はないか

( ゚∀゚)<湯気のたった銀河は好ましくない

30 :寒稽古:2006/07/04(火) 22:06:19
>>29
湯気のたった銀河… ですか。。
由来… 。 当時のログを貼りませう。

598 名前:名無しちゃん…電波届いた? :03/02/12 15:35
よかったら
名前を付けて
くださいな

609 名前:名無しちゃん…電波届いた? :03/02/12 17:48
寒稽古
黄ばんだフンドシ
白い雪

612 名前:名無し :03/02/12 18:11
日の本の
言の葉ありて
神となす
武器ともなりし
糧ともなりし


落ちまする
          寒稽古いい名前ですね 次回から寒稽古名乗ります

31 :寒稽古:2006/07/04(火) 22:20:53
翼はいりません 身体もいりません
ただ…

32 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/04(火) 22:21:02
( ゚∀゚)<ポエマー
( ゚∀゚)<や
(´゚∀゚)<書くことが好きな人
( ゚∀゚)<は
(´゚∀゚)<なぜ電波に集まるのか

( ゚∀゚)<私はどっちでもない

33 :寒稽古:2006/07/04(火) 22:21:33
2杯目のコーシーをください。

34 :寒稽古:2006/07/04(火) 22:22:31
という訳でコーシつくってくるぞい

35 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/04(火) 22:27:01
( ゚∀゚)<(以下略)

36 :寒稽古:2006/07/04(火) 22:33:40
>>35

| |皿.  ∬
|_|。・)  ∬ <どうぞ。   
|樹| ?σc■  
| ̄|"
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

37 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/04(火) 22:37:37
( ゚∀゚)<湯気のたった銀河は…

( ゚∀゚)<星をたくさん浮かべて
( ゚∀゚)<冷ましてからいただく
( ゚∀゚)<ありがとう

( ゚∀゚)<さようなら

38 :寒稽古:2006/07/04(火) 22:50:51
>>37
うん。
おやすみなさい。良い夢を。

39 :寒稽古:2006/07/05(水) 19:29:42
さてさて、今宵はなにを書きましょう

40 :寒稽古:2006/07/05(水) 19:30:32
芸は身を助くると云いますが

41 :寒稽古:2006/07/05(水) 19:37:01
何かひとつ抜きんでる、専門知識、技などを修得し裸一環で

42 :寒稽古:2006/07/05(水) 19:37:35
海外をさすらうことを提唱いたします。

43 :寒稽古:2006/07/05(水) 19:50:11
無敵チャーハンの作り方を身体に叩き込み、成田から機上の人になるのもよし。
偽札職人の技と最新の印刷技術を学び、こっそりと港から船上の人になるもよし。

44 :寒稽古:2006/07/05(水) 20:05:26
すいません。オチを考えずに書き始めてしまいました。
なかったことにしてくだざい。

45 :寒稽古:2006/07/05(水) 20:06:26
えー
では
さてさて、今宵はなにを書きましょう

46 :寒稽古:2006/07/05(水) 20:07:05
と、その前にコーヒーでも…

47 :寒稽古:2006/07/05(水) 21:43:49
空に遊び
間に座すれば
それ即ち

48 :寒稽古:2006/07/05(水) 21:46:20
和式便所の心なり

49 :寒稽古:2006/07/05(水) 21:52:29
〜〜紙はなし
かおる指さき

50 :寒稽古:2006/07/05(水) 21:56:10
嗚呼… 無情、、、

51 :寒稽古:2006/07/05(水) 22:44:50
タバコ一本分の思考
生きることの重みに少しの戸惑いと
そして後悔が…
ふと紫煙の先に見え隠れする夜
日々の重さが胸に染み ふと立ち止まる
頭のなかで分かっているがこころが停滞
そんな日々を綱渡
好きなことをやって生きているのだからと
人は言う 幸せと不幸せは紙一重
しあわせと気づかない不幸せな午前二時

日々の充実が遠ざかり ふと立ち止まる
頭のなかで分かっているがこころが停滞
そんな日々を綱渡
好きなことをやって生きてこれたのだから
一人納得 幸せと不幸せは紙一重
しあわせと気づかないふりする午前二時

52 :寒稽古:2006/07/05(水) 23:03:02
なんちって

53 :寒稽古:2006/07/05(水) 23:05:22
まぁ、あれだエロが大事かもよ

54 :寒稽古:2006/07/05(水) 23:50:28
もの憂げな瞳を向け、君はなにか言いたげに口を動かしたね

55 :寒稽古:2006/07/05(水) 23:51:24
窓の外は絹の雨

56 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/05(水) 23:52:38
( ゚∀゚)<安易な方向に走っちゃ駄目
( ゚∀゚)<だ!

57 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/06(木) 00:08:40
( ゚∀゚)<※

( ゚∀゚)<エロのこと
( ゚∀゚)<です

58 :寒稽古:2006/07/06(木) 00:17:14
>>56-57
おっしゃる通りかもしれません。
あじさいの葉に雨粒が流れ落ちるよに、安易に
そして流されるまま負の感情に…
弱い人間なのです。

ん! エロのことかーーーーーーーーーーーーーー

59 :寒稽古:2006/07/06(木) 00:18:37
そっと落ち 眠りの国へ 旅にでる
うつろう意識 夢とうつつの
ラジカセの 悲しい歌に 身をまかせ
ゆらゆらゆらと 溶けゆくからだ
とけるよな 夢のつづきを みせてくれ

今宵すこしのあいだ夢の中

おやすみなさい。

60 :寒稽古:2006/07/06(木) 05:44:34
いったい何処まで歩けば許されるのだろうか。無機質な街並みは何も答えてくれず。
時間だけが平等に頭上を流れ去る。答えを頭が理解しているのに身体が理解して
くれず。ちくはぐな感覚に慣れてしまったのかもしれない。

右足からゆっくりと水の中に入る。冷たい感覚が足首へと伝わり、やがてふとももから
胸へと水面が移る。もう一歩と踏み込んだ。川底は深く脚は水中を滑ると同時に全身
を没した。ここで記憶が途切れた。
目が覚めた。ゆらゆらと揺らぐ川底の空き缶が、まるで意思を持ち動いているよう見え
上を仰ぐと水面に射す月の光が歪んで笑っていた。
深く暗い川底を歩くと私の身体はゆらゆらと揺れ水草と同期する。水草の根元には
銀鱗を潜め休む魚の姿があった。よく見るとあちらこちらに魚たちの姿をみつける事が
出来た。
錆びた自転車が川底の砂に車輪の半分まで埋まりハンドルを上に立っていた。私は
その自転車にまたがり、川底を海まで走ろうと思った。

61 :寒稽古:2006/07/06(木) 05:45:57
打ち捨てられた黒電話が見える。黒い海底ケーブルの様な物が川底を這い私はその
ケーブルに沿い海まで行こうと自転車のペダルに靴をのせた。
ゆらゆらとペダルを漕ぐ脚は歪んで見え、力がはいらず川底の砂に車輪は喰われ前に
のめり込む。歪んだ世界の法則に身体は馴れず少し戸惑う。時間の呪縛から開放され
た身体は少し軽く、また、少し頼りなかった。肉体に依存していた時代の“キオク”が薄れ
錆び付いて動かなくなりつつある。

いったい何処まで歩けば許されるのだろうか。無機質な街並みは何も答えてくれず。
時間だけが平等に頭上を流れ去る。答えを頭が理解しているのに身体が理解して
くれず。ちくはぐな感覚に慣れてしまったのかもしれない。これは自分でも解っている。
危険な兆候だと。どこかで解放してやらないと…… ごめん。いまだけ。明日から元気になるから。

62 :寒稽古:2006/07/06(木) 05:56:05
途中で投げ出しているあれも了の文字を打つまで書き切らねばならない。

63 :寒稽古:2006/07/06(木) 08:00:39
雷鳴

天は雷鳴轟き、地は数多の亡者から漏れる嗚咽、苦しみの声響きけり。
荒涼とした原野に蟻の如く隊列は一列となりとぼとぼと歩かせられし。
亡者達のいでたちは腰に巻く布きれ一枚、監督する獄卒も亡者と寸分
違わずいでたち也。唯一、亡者と獄卒を見分ける術は堅い木で出来た
緑色のこん棒也。
隊列から遅れる亡者を獄卒は心のなかで泣きながら亡者の肌にこん棒
を打ち下ろしけり。
太陽もなければ月もない大地に亡者の哀しみは喉笛を振るわせばかり。
獄卒は昨日までの亡者の姿なり。唯、立場が一夜にて逆転したのみ。
涙を呑んでこん棒を振るわねばならぬ獄卒も地獄。打ち下ろされる亡者
の痛みも地獄也。

64 :寒稽古:2006/07/06(木) 23:30:49
「放物線」

江戸時代、遊郭に女を供給する職業があった。人買いとも女衒 ( ぜげん )とも呼ばれ
貧しい山村をまわり少女を銭で買い、身受け先の遊郭に届ける仕事だった。


**

肌にまとわりつく南国特有のもわっとした空気が車内を流れた。それまでスムーズに
流れていた環状線の車列は急に動きが鈍る。五人乗りタクシーの後部座席真ん中で
僕は少し息苦しさを感じていた。助手席に座る杉田さんが渋滞の原因をみつけたと
ばかりに指をさして口を開く。
「ラモス御一行ですなぁ」
メルセデスS600の前後左右に四台の白バイを中心として先頭、後尾にパトカー、白
バイの一隊が制限速度内でノロノロと走っている。

65 :寒稽古:2006/07/06(木) 23:34:55
「なにか、あるんですかねぇ」
杉田さんはのんびりとそんなことを言った。後部座席右側から恰幅の良い男が機嫌
良く応える。
「一国の大統領ともなると移動だけでも警備が凄いな。ノロノロ運転だから緊急の何か
という訳でもなさそうだな」
一年のほとんどをこの南国で過ごしている杉田さんは政治事情に敏感に反応してい
た。この国は権力者の都合で法律がコロコロ変わる為、杉田さんもそうならざる得ない
のだろう。杉田さんは笑顔で冗談めかして言う。
「ラモちゃんの車、社長の車と一緒ですなぁ」
僕の隣に座る恰幅の良い男は杉田さんとの雑談を楽しむことに決めたのか身を乗り
出して機嫌よく話し始めた。僕とアタルは気づかれないよう、ふうっと細く息を吐いた。
権力者の都合で法律が変えられることはこの国に限ったことではない。僕はそう思い
直した。青い空に太陽が貼り付いている。蒸し暑い七月のマニラ市での出来事だった。

66 :寒稽古:2006/07/07(金) 06:55:54
だめだーーーーーーーーー(くっしっくっしゃ原稿用紙丸める音

67 :寒稽古:2006/07/07(金) 06:57:33
うぅ。。

68 :寒稽古:2006/07/07(金) 07:00:44
ただいまから、このスレは書くことを忘れる為のスレになりました。。

69 :寒稽古:2006/07/07(金) 07:01:17
ばんざーーーい

70 :寒稽古:2006/07/07(金) 07:03:08
もう、こうなったらタバコもコーシーもすきほうだいだーーーー
おもうぞんぶん吸ったるわい。。

71 :寒稽古:2006/07/07(金) 18:32:36
さてさて、今宵はなにを食いましょう

72 :寒稽古:2006/07/07(金) 18:33:22
と、その前にコーシーでも…

73 :寒稽古:2006/07/07(金) 18:44:30
ここにひとつのカレーパンがあります。
香ばしくカラッと揚がったパン生地。風味豊かなスパイシーなかほり。
一口頬張ると。。
嗚呼… 宇宙、、、、、、、、、、、、、、、、

74 :寒稽古:2006/07/07(金) 18:45:53
小腹がへったよカレーパン     絶賛。発売中

75 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/07(金) 18:56:02
( ゚∀゚)<カレーパンきらい

76 :寒稽古:2006/07/07(金) 19:10:12
>>75
ごめん。。
私もカレーパンきらいなる。。

77 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/07(金) 19:35:04
( ゚∀゚)<ピロシキも…?

78 :寒稽古:2006/07/07(金) 19:59:12
>>77
ピロシキも。。

79 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/07(金) 20:13:03
( ゚∀゚)<あんドーナツまでも?

80 :寒稽古:2006/07/07(金) 20:30:10
>>79
うん。
あんドーナツたべない。。

81 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/07(金) 20:51:36
(`゚∀゚)<なら何を食べるんだ

82 :寒稽古:2006/07/07(金) 21:06:20
>>81
ひとは皆
あいをたべずに
いられない

なんちって

83 :寒稽古:2006/07/07(金) 21:06:52
オカ板のコワイ話読んでたら。。 便所にいけない。小便したい。。。我慢。
今日は寝小便しても許されるだろう。。。

84 :寒稽古:2006/07/07(金) 21:07:23
>>81
おやしみ〜〜

85 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/07(金) 21:14:12
( ゚∀゚)<そんなあなたの夢を喰う
( ゚∀゚)<バク

( ゚∀゚)<お疲れ様でした

86 :寒稽古:2006/07/08(土) 20:08:09
>>85
ゆめおもいだせないんq@:s@けど。。 もしかしてたべた?

87 :寒稽古:2006/07/08(土) 20:11:30
**

恰幅の良い男はてこでも動かない頑固さと、繊細な一面をあわせもっていた。そして
人使いの荒いところと金をかき集める貪欲さに僕の胃袋は食い合わせがわるいのか
食あたりをおこしていた。うっかり牛馬の労もいといません。などと男の前で言ったら最後
現実になるからこわかった。これ以上、仕事の量は増えてほしくない。
それでなくても日々の業務だけで睡眠不足なのだった。しかし、意外な事に男は情に
厚いところがあり僕は恰幅の良いこの男から離れられないでいる。陽気でいたずら好き
なこの男は人の気を吸い寄せる。男が所有する別宅での出来事だった。
僕とアタルは朝から待機していた。やることもなく門扉を警備するガードマンと立ち話を
したり、アタルは洗濯に忙しいメイドの女の子をからかったりしていた。広い敷地内には
名も知らない草花が石畳で出来たアプローチ沿いに咲いていた。門扉からゆっくり母屋
へと歩く。左右にはゴルフでも楽しむのにちょうど良いグリーンの芝生がひらけている。
その日は仕事らしい仕事もなく、ついに昼ちかくなった。僕とアタルはプールサイドで涼を
とることにした。よくビーチなどで見掛ける日よけの大きな傘下に白のプラ製椅子を適当
に持ち込む。ひとつは尻に、ひとつは投げ出した脚を支えるのに使った。
まるで傘の下にふたつのマグロが並んでいるようだった。アタルマグロは顔にスポーツ
タオルをかぶせ半身かろうじて傘の影に入っている状態だった。サイドテーブルには飲み
かけのコーラ瓶とラークの赤箱、灰皿が載っていた。

88 :寒稽古:2006/07/08(土) 20:14:08
ときおりふく風がプールの表面にさざ波をつくる。キラキラと太陽のひかりを反射して眩し
くらいだ。目を瞑って静かに休む。塀沿いに並ぶ椰子の乾いた葉が風にかさかさと聞こ
えていた。母屋北側に位置するキッチンの開け放たれた窓から香辛料を煮込む良い
香りとナイフ、スプーンのふれあう音が風に乗って届いた。
月桂樹の葉を二、三枚鍋のなかに入れて煮込む不思議な肉料理を頭に思い浮かべた。

89 :寒稽古:2006/07/08(土) 21:03:15
昼食を終え、午後になってからお達しが出た。プールで水浴びでもして遊んでろとのことだ。
女の子がバスタオルやらゴムボートを用意してくれていた。しかし、水着がない。それもその
はずだった。いままで一度としてこのプールで泳ぐ許可をもらったことがなかったからだ。
僕とアタルは目を見合わせる。
「……」
どうする? という僕の無言の問いかけに、アタルはしれっと応える。
「パンツでいんじゃね」
「そうだな」
アタルは弾けるように椅子から飛び、もくもくとラジオ体操もどきを始める。僕もぎこちなく
ロボットのような動きになってしまうがとりあえず体をほぐす。
バシャンと頭から飛び込むアタルを横目に僕はプールの水を手のひらですくい胸、腹へと
ぱしゃぱしゃとかけた。アタルがプール中央でそんな僕をニヤニヤ見ている。ヤバイ予感が
した。

90 :寒稽古:2006/07/08(土) 21:53:28
案の定、僕の予感はあたった。大学ではアメリカンフットボールの有名選手だったアタルは
体育会系のノリでやたらとちょっかいを出してくる。僕が静かにゴムボートの上で昼寝を
しようとすれば転覆させ、ラリアートやらなんやらプロレスの技を水中でかけてくる。まったく
もって落ち着きがない。ぷかぷかと浮きながら考え事をするとか、ゴムボートの上で読書を
するとかそのような事を知らなすぎる。と僕は心の中で憤慨していた。三十分くらい一方的
にやられっぱなしだった。ダメだ。身体能力では奴には勝てん。ひとしきり技をかけ飽きたの
か、アタルはゴムボートで昼寝を始めた。僕もプールからあがりコンクリートタイルの上に
バスタオルを敷き横になった。うとうとしはじめ、いつしか深い眠りに落ちていた。

91 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/08(土) 23:07:21
( ゚∀゚)<寒稽古先生の作品が読めるのはバケツだけ!

92 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/08(土) 23:09:28
( ゚∀゚)<夢はスタッフがおいしくいただきました
( ゚∀゚)<ゲフー

93 :寒稽古:2006/07/08(土) 23:19:08
>>91
うん。
バケツだけ!

94 :寒稽古:2006/07/08(土) 23:22:24
>>92
えっ。。たべたの? おなかこわすよ。。

95 :寒稽古:2006/07/08(土) 23:29:33
>>92
賞味期限が… いやなんでもない。。 おなかこわさない。こわさない。。

96 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/08(土) 23:54:07
( -∀-)<夢は記憶の整理っていうからなあ…
( ゚∀゚)<あんまり古い記憶だと
( ゚∀゚)<ピーゴロゴロ

( ゚∀゚)<ここ一ヶ月以内の新しい、しかも、いい記憶
( ゚∀゚)<だったと信じているよ

97 :寒稽古:2006/07/09(日) 00:50:27
>>96
良い夢がみられますように。ムイムイちゃんに幸あれ。
おやしみ〜〜

98 :寒稽古:2006/07/09(日) 05:56:32
パンッ、と乾いた音が夢うつつのなかで聞こえた。人声がざわざわと聞こえる。うつ伏せ
の僕は首を少しあげ片目をあける。笑い声が起こった。状況がすぐさま理解できない。
ぼんやりとした視界に多数の人の脚が見える。もう少し顔をあげ両眼でしっかりと確認
する。黒い銃口が僕に向けられていた。プールの対岸である向側にテーブル、椅子が
並べられ人々が集まっていた。恰幅の良い男もいる。奥さんもいる。アタルもいる。メイド
が忙しく料理を運び、酒を注いでいるようだった。顔を合わせたことのないフィリピン男性が
五、六人まじっていた。褐色の肌をしたひとりのフィリピン男性が僕に銃口を向けていた。
僕の寝ぼけた表情が次第に真顔になる。そのさまを皆で笑っていたのだなと気づく。
恰幅の良い男は僕の反応を試している。フィリピンという土地で僕が生きていけるかどうか。
この国では日本人が日本人を平気で喰うのだ。そして、フィリピン人もまた日本人を喰い
ものにする。僕は大げさに周りをきょろきょろと見渡した。
その仕草がさらに笑いを誘った。ふらふらと起きあがり皆の前へといく。
僕に銃口を向けていたフィリピン男性が白い歯をみせ、ポンッと肩を叩き、拳銃を僕の前
に突き出す。おまえも撃ってみろ。ということらしかった。僕は銃などに興味はない。
撃ちたいとも思わない。しかし、場が興冷めするようなことは口にすることが出来なかった。
ちらりと、恰幅の良い男に視線を投げる。男は小さく頷いた。

99 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/09(日) 22:21:14
( ゚∀゚)<夢…
( ゚∀゚)<…

(´゚∀゚)<食べられました

100 :寒稽古:2006/07/10(月) 05:50:28
>>99
おはよう。。 寝みぃ。
 。 。    。
     。
 。こっち雨降ってる
   。 
。     。

101 :寒稽古:2006/07/10(月) 06:12:33
僕は男の頷きに微妙な含みを感じ取った。違う。この男の指示で僕に銃口が向けられた
のではない。そう直感した。すまんな。余興に付き合ってくれ。と目で云っていた。
フィリピン男性達は総勢五人だった。いったい何者なのだ?
リーダー格であろうと思われる褐色の肌をしたフィリピン男性から拳銃を受け取る。
重い、ずっしりと重い。値の張る一眼レフカメラを手にした時に受ける安定感のある重さ
だった。僕は撃ち方を教えてくれと褐色の肌をしたフィリピン男性に言った。彼の表情が
一瞬動く。そんなことも知らないのかとでも言いたげだった。肩幅に両脚をひらき腰を落と
して両腕を伸ばし指鉄砲で椰子の樹、天辺を狙うポーズをとった。横に並び見よう見真似
で同じポーズをとる。片目を瞑り標準を椰子に合わせた。澄んだ青に真白な雲がもくもくと
湧きあがっていた。原色の絵をみているようだった。この絵に撃ち込むのか?
撃ち込んだ弾は何処に落ちるのだろう? へんなことが気になった。椰子がたち並ぶ塀の
向こうは畑だった筈だ。僕が撃った流れ弾で農作業をしている人を傷つけたらいやだな。
頭のなかで弾道を描いた。撃った弾は失速してどこかに落ちるはずだ。失速して地上に
落下する時点で殺傷能力を有するのか? なにも知識がなかった。天にむけて撃てば
失速点を境に放物線を描くはずだ。逆に地に対して平行に撃てば殺傷能力スピードを
保ったまま人や物に当たって止まるのか? 幾本もの放物線を頭に描いた。
頭のなかの放物線は細長いジェット飛行機が通過した跡のように白い尾を曳いていた。
えい、ヘタな考え休むに似たりだ。
秋の空のように天高く澄んだ青に、もこもこ湧きあがる白い雲が日本での平和な運動会
を思い出させる。一瞬、歓声が聞こえたような気がした。パンッ、乾いた音が空に響いた。

102 :寒稽古:2006/07/10(月) 06:20:42
瞬間、キーンとした。とっさに手のひらで耳を覆う。耳のなかで金属音がキーンと鳴り響く。
予期せない出来事に僕は狼狽した。くるりと後へ振り向くとアタルは笑顔で口をぱくぱく
している。なにか僕に向かい言っている。なにやってんだアタルは?
「えっ? なに? 聞こえ… 」
あれ。なんだこれ。自分の声が頭蓋骨のなかで反響してくぐもっているような感覚だった。
とっさにムンクの叫びのようなポーズで両耳を押さえたり離したりした。周囲から入るべき
はずの風の音や葉のふれあう音が遮断されていたことに気づいた。キーンという金属音に
気を取られ気づかなかったのだ。テーブルを囲む人々の表情を次々と見てとると皆一様
に口パクで会話していた。なにか無声映画を見ているようだった。全員でしめしあわせ僕を
からかっているのか? と思えるほどだ。
音の無い世界に身を置くことの不安感を初めて知った。いや不安感からくる未知の恐怖だ。
恰幅の良い男はゆっくりと手のひらを開きブルーの耳栓を僕に見せた。
やられた。
いたずら好きのこの男は上機嫌でビールを喉に流し込む。アタルは腹をかかえて笑っていた。

103 :寒稽古:2006/07/10(月) 21:01:05
末席に腰を落ち着ける。まだ少し耳鳴りはするが確実に音を取り戻しつつあることが感じられた。
ほっとすると同時にあらためてパンツ一丁の姿だということに気づく。タバコが吸いたい。
テーブル上を眺めてみる。日本から持ち込んだ乾き物あり、フルーツあり、サンドイッチありと軽食
中心のメニューだった。
フィリピン料理といえば日本でいう焼きビーフンに近いパンシットという麺料理が大皿に盛られて
いた。目を皿のようにしてタバコ探す。あった。ラーク赤箱。隣に座るアタルの顔を見る。目が合った。
さっとアタルの腕が伸びたかと思うと赤箱を僕の視界から隠した。
「一本くれ」
僕がそう言うと、アタルは舌を出し。
「べー、やだ」
憎まれ口を叩きながらも僕にタバコをくれるということがわかっていたので安心して麺料理を取り
に席を離れた。
小皿にパンシットを取り分け戻ると椅子の上に茶色のフィルターが三つ、それと黄銅色の空薬莢
がちょこんと並べられていた。空薬莢を手に取ると仄かに温かい。
背中がヒリヒリする。トランクス一枚の姿が恥ずかしい。どうみても海パンにはみえなかった。
銀盆にビールジョッキを載せ忙しくたち働いている女の子が僕の脇を通る時にくすっと笑った。
海パンならぬトランクスの前ボタンが外れてないかそれとなく確認する。ヤバッ。
アタルはバスタオルを背中にはおっていた。なにをやらせてもスマートにこなす。僕はなにをやって
もどんくさい。

104 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/11(火) 00:42:31
( ゚∀゚)<雨の中
( ゚∀゚)<晴天を妄想する

( ゚∀゚)<うん!正しい!

( ゚∀゚)<本を読みたくなるバケツだなあ

105 :寒稽古:2006/07/11(火) 06:02:38
>>104
おはよう。。きょうは晴れ。

106 :寒稽古:2006/07/11(火) 18:30:18
ピンポンパポーン。
当館、妄想劇場にご来館いただきのみなさまにお知らせをいたします。
これより休憩時間といたします。尚、休憩時間は十五分間とさせていただきます。
ピンポンパポーン。

107 :寒稽古:2006/07/11(火) 18:45:09
さてさて、今宵はなにを書樹ましょう

108 :寒稽古:2006/07/11(火) 18:45:43
とその前にコーシーでも。

109 :寒稽古:2006/07/11(火) 19:24:03
まえにテレビの音楽番組で見たのだが、司会者がアーティストに質問していた。
「この曲、10分で作ったんだって?」
当時、この曲が街に流れだした頃、いい曲だなと気に留めていたので作業途中の
キーボードから手を離しテレビ画面に集中した。本当に10分で曲が作れてしまうのだろうか?
門外漢の私は少しの疑問と驚きを抱いた。サングラスをかけた司会者は飄々と進行をする。
「では、Dreams Come True で、やさしいキスをして」

110 :寒稽古:2006/07/11(火) 20:15:45
窓の外に一本の大きな樹がある。大地にしっかり根を張り枝葉をひろげていた。
閃きは一瞬、芯となる根の部分に宿る。その時間を10分と表現したのかもしれない。
太い幹と幾重にもなる枝葉の部分に膨大な時間が費やされていることをアーティストは
語らない。時間を幾重にも積み閃きという助けにより10分間で華を咲かせる。
その華は曲となり音となり聞く者の心を揺さぶる。
音符の魔術師は今日もどこかで華を咲かせているのかもしれない。枯れた人々の心に華を。

111 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/11(火) 22:30:10
( ゚∀゚)<な にも  ない で♪
( ゚∀゚)<やさ い  を  ー♪

112 :寒稽古:2006/07/12(水) 05:39:49
>>111
 ん  いわ  で♪
  し キス して ♪

113 :寒稽古:2006/07/12(水) 05:42:29
茶色のフィルター付き紙巻きタバコを一本口にくわえた。ライターがないことに気づく。しばらく
そのまま火のないタバコをくわえ続けた。ライターの火がでてくる気配がない。まあいいさ。
「おねえちゃん、セブンアップ」
アタルは女の子に人差し指と中指でVをかたちどり二本注文していた。僕のほうに向き直り
真顔で言う。シャリ、ライターの石を擦る音が風に流れた。
「あのさぁ…… なんでもねぇ」
ため息まじりに諦めをスパイスした言葉と共にライターの炎を手で包むようにして僕に火をくれ
た。
女の子がセブンアップの小瓶二本を持ってきた。僕の前に置かれたので一本を手に取りアタル
に渡しながら言ってやった。
「まあ、飲め。おごりだ。遠慮せずに飲め」
「アホか、俺が注文したんじゃん」
苦笑いのアタルはこいつになにを言っても無駄だと悟ったようだった。それでも何か云いたげだ
った。

114 :寒稽古:2006/07/12(水) 05:45:05
そうこうするうちに上座から声が掛かった。恰幅の良い男は僕とアタル呼んだ。フィリピン男性達
に紹介されひとりひとり順に握手を交わす。アタルはこのような場では社交的で物怖じをせず皆
にすぐ溶け込む。そして的確に上下関係のパワーバランスを読み取る。乾杯のグラスをあわせ
る時でも目上の者に対してグラスのふちを数センチ下にしてあわせた。
その自然な仕草は実にスマートだった。午後の強い日差しも影を潜めときおりふく風にプール
は金色に波だつ。ちいさな宴は笑い声でさざめく。恰幅の良い男は僕とアタルにそっと云う。
「最近はそれでもおとなしくなったもんだ。奴は絵を描く。昔、奴は俺に絵を描いて失敗してな」
奴とはリーダー格である褐色のフィリピン男性のことだった。僕とアタルはその言葉でピンとくる。

115 :寒稽古:2006/07/12(水) 05:55:08
ピンとこないようではこの世界では生きていけなかった。恰幅の良い男とリーダー格のフィリピン
男性はその昔、敵対関係にあったと暗に伝えていた。絵を描くとは油絵をかいたり水彩画を
かく事とは違う意味をもっていた。僕らの世界で絵を描くと言ったら、複雑な犯罪計画を練る
ことや敵対する相手を陥れる計画を立案することを絵図を描くという。絵を描いて失敗したと
いうことは恰幅の良い男を陥れようと企てたのだが失敗に終わった。ということだった。
しかし、今は表面上協力関係を装っている。いつ旗をひるがえすかも分からない危うい関係だ
と、僕とアタルに日本人がもてる微妙な言い回しで伝えていた。恰幅の良い男は宴に波がたた
ないよう配慮した上で一言そんなことを云ったのだった。
この男の指示で僕に銃口が向けられたのではない。リーダー格のフィリピン男性は僕に銃口
を向けたが…… 本当は恰幅の良い男に向けたかったのでないだろうか?
ちらりとそんなことを思った。その後、小一時間も宴は続いただろうか。頬をなでる風はやさしく。
マニラ湾に夕日を求め恋人達が肩を寄せ合う時間帯になっていた。そろそろ、ちいさな宴も終わ
りに近づいている。アタルが僕になにか云いたげにしていた事はいったいなんだったのだろう。
「あのさぁ…… なんでもねぇ」
アタルのセリフが頭にこびり付いて離れなかった。

116 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/12(水) 21:59:07
( ゚∀゚)<ところで
( ゚∀゚)<これは、何かの続きですか?

117 :寒稽古:2006/07/13(木) 00:17:37
>>116
うん。
放物線という題でかきはじめた話のつづき。
ここまでが起承転結でいうところの起の部分。なんとなく起転結でいこうかなと。
表テーマはむしの知らせ。夏ぽくっていいかな。。
裏テーマは秘密。(物語の根底に隠された真の意は…… 

なんちって。。暇みてぽつらぽつら書きま。。

118 :寒稽古:2006/07/13(木) 00:21:53
>>116
おやしみ〜〜

119 :寒稽古:2006/07/13(木) 19:14:48
夕方、コンビニに寄って適当にひとつ弁当選んでレジにもっていったら
冷めたこころもいっしょにあたためますか?
だって、ついでだからあたためてもらうことにしたんさぁ。
冷めたこころをチンしてもらってたらさぁ、
隣のレジにいるカップルは冷めた関係をチンしてもらってたな。便利になったなぁコンビニ。

120 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/13(木) 23:23:18
( ゚∀゚)<アー…
( ゚∀゚)<続きなら
( ゚∀゚)<読み流すことにする

( ゚∀゚)<夏にハートウォームだと!
( ゚∀゚)<暑い!暑い!

121 :寒稽古:2006/07/13(木) 23:56:52
>>120
今日は暑いな。。
おやしみ〜〜

122 :寒稽古:2006/07/14(金) 19:43:59
今日の授業はヌードデッサンだった。教室中央に集められた椅子に男子生徒はそわそわと
落ち着かず腰掛け。女子生徒は平然と座っていた。
男性講師26歳は、今から眼鏡を配ります。と、一言いいダンボール箱を抱え黒縁眼鏡を
配ってまわった。ひとりひとりに配り終えると、かならず専用眼鏡を着用してください。
いいですか、いまからモデルの方がこの教室に入ります。と言い残し教室を後にした。
一見するとただの黒縁眼鏡だった。フレームの耳にかける部分を折りたたむ蝶番ねじの横を
よく見ると映倫という文字が入っていた。
しばらくするとナイスボディーの女性ヌードモデルがバスタオル一枚の姿で教室に入ってきた。
教室内は少しどよめいた。男性講師26歳は、えへん、と咳払いをひとつした。
いいですか、眼鏡をつけて下さい。
バスタオルがはずされると男子生徒の期待は最高潮のピークをむかえた。胸からだんだんと
したへと視線を移す。あれ? 黒縁眼鏡ごしに見る女性ヌードモデルの肝心な部分にモザイクが
かかっていた。男性講師26歳は連呼する。日本ですから。日本ですから。
男性講師26歳の眼鏡には映倫という文字は無くかわりに裏という文字がはいっていた。

123 :寒稽古:2006/07/14(金) 22:10:18
おやしみ。

124 :寒稽古:2006/07/15(土) 09:03:14
「なんだよ釣り銭の百円玉が足りないじゃん」
店長の声にご機嫌斜めの音を聞く。僕はあわてて言い訳する。
「すいません、銀行寄るの忘れちゃいました」
店長は追い打ちをかける。
「収入印紙もないじゃん。しょうがないな。走って」
銀行はシャッターを降ろしている。黄昏色に染まる前の商店街入り口にある大型アーチをくぐると
店がひきしめあい街をかたちづくっていた。
一万円札を二枚握りちかくのゲームセンターに走った。場末のさびれたちいさなゲームセンターだ。
そこに彼はいた。正確にいうと僕はゲームセンター入り口付近にある両替機の前で彼の背中を見
たのだった。その背は寂しそうでもあり、独りの時間を楽しんでいるようでもあった。
彼は僕が入ってきたことに気づいていなかった。僕はあえて声を掛けなかった。両替を終えるまでの
僅かな時間だが、なにか貴重なものを偶然見てしまったような気がした。

数日前、道で彼と顔をあわせた時の会話を思い出す。
「今度、自分の店を出すことになりました」
なにが言いたいのだ。おめでとうございます。という言葉が欲しいのか?
この街では格上のあんたがなんで僕みたいな者に向かって丁寧にあいさつをするのだ?
僕は一呼吸置いてなんて返せばいいのか迷いながらも気の利いたことは言えずに無難な言葉を
口にした。
「よかったですね。おめでとうございます」
彼は何か云いたげだった。が、なにも言わず寂しそうな顔をしただけだった。

125 :寒稽古:2006/07/15(土) 09:04:54
はじめて彼と出会ったのは三ヶ月くらい前のことだった。彼が数ヶ月後に自分の店を出す為の準備
に追われている頃だった。僕はそんなことを知るよしもなかった。初対面なのだから。
街の一等地に建つビル地下一階に僕が勤める居酒屋がはいっていた。朝の八時まで営業をやっ
ている居酒屋はこの街にあまりなかった。
その日、彼は自分の店を閉めてから一杯飲みに寄ったようだった。なぜ初対面でそんなことがわかる
かというと客の服装、靴などから推測するのだった。水商売にたずさわっている者かそうでない者か。
彼はひとりでふらっと店に入ってきた。席につくと生ジョッキを注文した。
彼から発散される雰囲気はおだやかなのだが、どこか尖っていた。強烈に印象に残った。
それからというもの彼の噂がちらほらと耳に入るようになった。僕が彼という存在を意識しているから
そうなるのかはわからなかったが、いろいろと話を耳にした。彼はこの街で大きな店の雇われ店長を
していた。彼の勤める店は独立採算制度があり、看板を借りて自分の店を持つことが出来た。
歳は僕より三つ上の二十七だった。十代の頃、アメリカ合衆国をひとり放浪して歩いていたという。
謎めいた経歴の持ち主だった。

126 :寒稽古:2006/07/15(土) 09:06:52
その日、いつものように彼は明け方の時間帯にふらりと店に顔をだした。やなことがあったのか彼は
少し荒れた飲み方をした。かなしみは感染する。彼は自分の店に来る客のかなしみにすこしやられて
しまったのかな。そんなことを思った。
「閉店になりますよ」
彼はあわてて携帯やらタバコやらをスーツのポッケにねじ込み。ごちそうさまと一言残し帰っていった。
夜の住人がかなしみをはき出す居酒屋もある。店のシャッターに手をかけ下に引くとガラガラと大きな音
はビルの地下階段に響いた。さて、帰りますか。階段を登りきると、朝の太陽が眩しかった。

127 :寒稽古:2006/07/15(土) 09:45:33
さて、10時のコーシーでも飲みまひょ。

128 :寒稽古:2006/07/15(土) 11:31:58
黄昏色に染まる前の商店街入り口にある大型アーチをくぐると店がひきしめあい街をかたちづくっていた。

この一文いらんな。いらんというより訂正だな。

訂正 : 陽が傾く直前、商店街のアーチ下を急いだ。

129 :寒稽古:2006/07/15(土) 11:39:13
と、ここで訂正が入ると。
一万円札を二枚握りちかくのゲームセンターに走った。
ではしっくりこなくなるから、
一万円札を二枚握りちかくのゲームセンターに走る。
とする。

130 :寒稽古:2006/07/15(土) 12:04:56
とここで。んっ。まてよ、あそこも気になる。こっちも直そう。とやりだす。そうすっと、
結果凸凹したものに仕上がることが往々にしてあるんだな。これが。
一時間くらいでさらっと書いたものでも直しなし。
結果全体で見たとき力の籠もったものになりやすい。
多少の疵を修正するだけでよい。この加減が難しかったりするんだな。これが。

131 :寒稽古:2006/07/15(土) 12:17:39
なぜ凸凹に仕上がるかというと時間なんだな。
書いたときの心理状態と二時間後の心理状態との温度差だな。

132 :寒稽古:2006/07/15(土) 12:20:34
そんだから。
一ヶ月毎日少しづつ書き続けるときは心の温度を一定に保つ必要があるんだな。これが。

133 :寒稽古:2006/07/15(土) 12:27:11
心の温度を一定に保つということは
現実に座しながら異空間(物語世界)に心を飛ばすということなんだな。動物などは敏感に察知
するだろうな。とくに猫などは本能でなんやらおかしいぞ。と

134 :寒稽古:2006/07/15(土) 12:35:51
なんちって。昼飯じゃーー

135 :寒稽古:2006/07/15(土) 13:14:25
と、ここで飯もそこそこに
さきほど偉そう解説をしていた文章>>130が気になる。
それさえも直したくなる。

多少の疵を修正するだけでよい。
訂正 : 大きな疵を修正するだけでよい。

136 :寒稽古:2006/07/15(土) 13:15:15
もう、こうなると病気である。。。

137 :寒稽古:2006/07/15(土) 14:04:59
さらに、>>135で脱字を発見したりする。

さきほど偉そう解説をしていた文章>>130が気になる。
訂正 : さきほど偉そう『に』解説をしていた文章>>130が気になる。

138 :寒稽古:2006/07/15(土) 14:06:34
もう、こうなるとスパイラル。病状は悪化の一途である。。。

139 :寒稽古:2006/07/15(土) 14:12:27
そして
現実に座しながら異空間(物語世界)に旅立ち帰ってこれなくなる。動物などは敏感に察知
する。とくに近所の人などはなんやらおかしいぞ。と。。。

140 :寒稽古:2006/07/15(土) 14:16:09
嗚呼…

141 :寒稽古:2006/07/15(土) 14:16:41
さて、コーシーでも飲みまひょ。。

142 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/15(土) 19:39:22
( ゚∀゚)<向上心の塊ということで!

143 :寒稽古:2006/07/15(土) 23:04:15
>>142
氷塊んちょ。。おやしみ〜〜
       +  ______
.        / //    /|
        | ̄/  ̄ ̄,:|//!
        |/_,,..,,,,_ ./ .!/|
        | ./ ,' 。/`ヽ::|っ.!  +
        | l /⊃ ⌒.|つ|
        |/ー---‐'''''"|/  カキーン
          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

144 :寒稽古:2006/07/16(日) 22:17:48
不老長寿の薬、そんなものが手に入ったらそれこそ地獄だろ

145 :寒稽古:2006/07/16(日) 22:39:24
老人ホームの女性職員22歳が
100歳おめでとうございます。
しわくちゃのおばあちゃんは口をパクパクして
九十からどうでもよくなったわぃ
隣のおじいちゃんが横から
わしゃ100歳から数えるのやめた
女性職員22歳は夢と希望をもってここ老人ホームに就職をした。
食堂ホールの大きな窓ガラスから太陽のひかりがさんさんと注いでいた。
淡々と日々を重ねし淡々と

146 :寒稽古:2006/07/16(日) 22:51:53
老人ホームの女性職員22歳が
100歳おめでとうございます。
しわくちゃのおばあちゃんは口をパクパクして
九十からどうでもよくなったわぃ
隣のおじいちゃんが横から
わしゃ100歳から数えるのやめた


なんでもない日常風景をここで切り取る。のがお笑い芸人で売れる人。
でも、みんなそれぞれの生活、職場、休日の公園で目にして感じてることなんだけど
現代は忙しすぎて見過ごしてしまって

147 :寒稽古:2006/07/16(日) 22:58:19
おやしみ。

148 :寒稽古:2006/07/17(月) 20:29:36
くぇっ

149 :寒稽古:2006/07/17(月) 20:30:15
くえっくえっくえっこ

150 :寒稽古:2006/07/17(月) 20:31:21
くえっくえっこっこけ

151 :寒稽古:2006/07/17(月) 20:31:55
コケコッコー

152 :寒稽古:2006/07/17(月) 20:34:06
さて、コーシーでも飲みまひょ

153 :寒稽古:2006/07/17(月) 20:46:43
至福の一杯じゃーーーーーーー

154 :寒稽古:2006/07/17(月) 21:12:24
訳あり商品にて値引きします

このキャッチコピーいかんだろ。。
ついついどんな訳なんだろ?
脚がとまるだろぅが。。
いかんよな。。たとえ興味のない商品でも。。
な。。いかんでしよう。。キャッチコピー違反だろぅ。。
手にとって見てしまうでしよう。。いかんなぁ。。
いかんと思うでせう。。値引き半端なく安いしぃ。。
いかんでせう。。安いでせう。。購買意欲でせう。。
刺激しすぎ。。いかんでしよう。。
いかんと思うでしせう?
いかんと言ってくれーーーーーー 。

155 :寒稽古:2006/07/17(月) 21:15:53
せんべいうまい
その名も歌舞伎揚

156 :寒稽古:2006/07/17(月) 21:17:43
コーシーもう一杯いっとく?

157 :寒稽古:2006/07/17(月) 23:34:26
Break Out 相川七瀬

このままずっと走り続けて夢の中
何にもいらないきっと二人でいられれば
たまには奇跡みたいな情熱も素敵だね
Don't look back
迷わずに wow wow wow wow wow wow Break Out
Break Out !

どこかたどりつけるよ
それが世界の果てでも
いつかたどりつけるよ
夢みた場所と違っても
後悔なんてしたくない なんだか喉がかわいてる
─────────Break Out ! 5億年先でいい

158 :寒稽古:2006/07/17(月) 23:39:49
後悔なんてしたくない なんだか喉がかわいてる

ここが好き。

159 :寒稽古:2006/07/18(火) 00:04:22
おもうよに いかぬ扉の その向こう
引いてだめなら ドアごとはずせ

なにごとも 笑い飛ばせば 風が吹く
笑顔の扉 ドアごとはずせ

ドア向こう チャンスの風が……

160 :寒稽古:2006/07/18(火) 00:08:07
あるのか?

161 :寒稽古:2006/07/18(火) 00:09:00
指に触れ そっとなぞりし 過去未来

162 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/18(火) 00:35:39
みすやお>(゚∀゚ )

163 :寒稽古:2006/07/18(火) 00:42:28
真っ白い雪がちらちら降ってきた。手のひらで受けギュッとポケットにしまい込む。
では一曲、聴いてください。 Whiteberry で 夏祭り

君がいた夏は遠い夢の中〜♪
────────
─────────
君の髪の香りはじけた
浴衣姿がまぶしくて
お祭りの夜は胸が騒いだよ
はぐれそうな人ごみの中
"はぐれないで" 出しかけた手を
ポケットに入れて握りしめていた
君がいた夏は遠い夢の中〜♪

164 :寒稽古:2006/07/18(火) 00:44:49
>>162
〜〜みしやお

165 :寒稽古:2006/07/18(火) 01:50:02
眠れぬ夜。そんな日もあります。
外はしとしと雨。では、聴いてください。RUI で 泪月 ―oboro―

166 :寒稽古:2006/07/18(火) 01:50:36
暁も待てぬ想い うつつに逢うよしもなく
長き夜に身悶えしは また…恋しや
ぬばたまの この黒髪 月夜に放ち絆となれ
み空ゆく月のひかり さあ、絆となれ
あやし夢 いざなう永久(とわ)のほとり
この身引き裂かれし 恋は戸惑うばかり…嗚呼
───────────────
─────
───────────月がにじんでいます
眠れぬ泪月(おぼろ)

悲しげにたなびく雲 星離り(さかり)ゆき月をはなれ
天地の別れし時ゆ 幾たびの運命(さだめ)
恋しけば 袖ふる妹(いも)のごとく
ただ愛しき詩を…  されど遙かかなた… 嗚呼
始まりはどこでしょう 終わりはどこでしょう
どうかとどめを刺して
生まれかわれません あなたがいないから
この世はひとり

167 :寒稽古:2006/07/18(火) 02:08:04
RUI で 月のしずく 映画の主題歌でおなじみですね。
聴いてください。

168 :寒稽古:2006/07/18(火) 02:08:42
言ノ葉は 月のしずくのしらべ
哀しみは うたかたの夢幻
匂艶(にじいろ)は 愛をささやく吐息
戦災う(いくさ わざわう)声は 蝉時雨の風

時間の果てで 冷めゆく愛のぬくもり
過ぎし儚き 思い出を照らしてゆく
逢いたい… と思う気持ちは
そっと 今、願いになる
哀しみを月のしずくが 今日もまた濡らしてゆく
下弦の月が 浮かぶ
鏡のような水面
世に咲き誇った 万葉の花は移りにけりな
哀しみで人の心を 染めゆく

169 :寒稽古:2006/07/18(火) 02:34:54
最後に 鬼束ちひろ で 月光
良い曲ですね。おやすみなさい。

170 :寒稽古:2006/07/18(火) 02:36:52
I am GOD'S CHILD
この腐敗した世界に堕とされた
How do I live on such a field?
こんなもののために生まれたんじゃない
突風に埋もれる足取り
倒れそうになるのを
この鎖が許さない
心を開け渡したままで
あなたの感覚だけが散らばって
私はまだじょうずに 片付けられずに

I am GOD'S CHILD
この腐敗した世界に堕とされた
How do I live on such a field?
こんなもののために生まれたんじゃない

理由をもっと喋り続けて
私が眠れるまで
効かない薬ばかり転がってるけど
ここに声もないのに
一体なにを信じれば

I am GOD'S CHILD
哀しい音は背中に爪跡をつけて
I can't hang out this world
こんな思いじゃ
どこにも居場所なんて無い

171 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/18(火) 22:40:39
( ゚∀゚)<まさかここで鬼束ちひろの名前を目にするとは

( ゚∀゚)<選曲が若いね
( ゚∀゚)<(相川七瀬除く)
( ゚∀゚)<まるで女子高生のような…

( ゚∀゚)<んなこたーない

172 :寒稽古:2006/07/19(水) 00:21:57
>>171
鬼束ちひろさんの月光は好きだなぁ。一時期、何回も何回も繰り返し聴いていた。今でも
ふと聴きたくなる夜がある。
うん。
おっさんだよ。戻れるものなら高校生の歳に戻ってみたいねぇ。
一週間夏休みをプレゼント。さてあなたならどれを選びますか?
1 グァム一週間の旅
2 ひなびた温泉一週間癒しの湯三昧
3 もう一度あの夏を… 過去へご招待一週間(16〜18歳からお選び下さい)
4 食っちゃ寝食っちゃ寝一週間 産地直送宅配便の味めぐり(カタログからお選び下さい)
5 地酒ツアー一週間の旅 (団体行動・バス宿泊)
6 どれだけ使えるでショー一週間 (買い物ツアー金額無制限・ただし国内のみ)

選ぶとしたら3番かな。一週間16歳に戻って…だらだらと夏休みを過ごす。スイカ食う。。

おやしみ〜〜

173 :寒稽古:2006/07/19(水) 18:25:53
僕は怒り蓄積装置を開発した。そのエネルギーは核にも匹敵するものだった。これを波動砲として
発射することにより軍事転用できた。クリーンエネルギーとして発電機を回すこともできた。学会に
発表するやいなやたちまちこの未来のエネルギーは注目をあびた。僕は平和エネルギーの活用を
望み、電力会社に特許を売却した。電力会社は、「あなたの怒り買います」 と怒りの売買を始めた。
世の中は怒りに満ちていた。人々は競って怒りを売って金に換えた。怒り株式市場なるものが
誕生した。ひとより怒りを持つ者が富みを得る世の中に変わりつつあった。しかし、怒っていた人々
は富みを得ることによって怒りを持続することが出来なくなってしまった。怒りは日々消費されていく。
世の中の怒りは熱エネルギーに変換され家庭の蛍光灯を照らし、テレビ、冷蔵庫、車さえも動かした。
世の中の怒りは減る一方だった。人々は怒りをいつしか忘れてしまった。怒りかたを忘れてしまった
のだ。誰も怒らない世の中、そこにはバランスが欠けていた。ある日突然、富士山の活動が活発に
なり。地球が怒った。それはそれは凄いエネルギーだった。溶岩が真っ赤に溶け出し裾野に文字を
のようなものを残した。ヘリコプターから一枚の航空写真が撮られた。くねくねとはっきり文字が写って
いた。その文字は
「電気を大切にね バランスよ」

174 :寒稽古:2006/07/19(水) 18:26:45
本日の作業終了。。
おやしみ〜〜

175 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/20(木) 22:11:52
( ゚∀゚)<今日は休業か

176 :寒稽古:2006/07/20(木) 23:01:10
>>175
今日はもう眠い。。。ゆるして休業
おやしみ〜〜

177 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/20(木) 23:43:59
( ゚∀゚)<わかた、
( ゚∀゚)<おやすみさい

178 :寒稽古:2006/07/21(金) 14:37:47
>>177

|  |皿.  
|_|。・)ノシ    
|柱| 
| ̄|
~~~~~~~~~~~~~~~~~~

179 :寒稽古:2006/07/21(金) 14:40:41
こっち雨やんだ。。

180 :寒稽古:2006/07/21(金) 14:42:17
なんか眠いな。。はかどらん。。。な、、、

181 :寒稽古:2006/07/21(金) 14:44:29
コーシーでも飲みまひょ。

182 :寒稽古:2006/07/21(金) 15:33:12
ベトナムコーシーが飲みたい。。

183 :寒稽古:2006/07/21(金) 15:37:02
一ヶ月くらいベトナムに滞在したい。。

184 :寒稽古:2006/07/21(金) 15:38:07
日がな一日中、ぼけーっとしていたい。。

185 :寒稽古:2006/07/21(金) 16:01:19
日のめぐみ月のひかりで刷り上げた誰が創った日記帳

答えなんかないんよ。
答えなんか無限にあるんよ。

186 :寒稽古:2006/07/21(金) 16:13:47
**

アタルの運転する車がすうっーと滑るように止まった。助手席には恰幅の良い男がいる。運転席側
のドアがひらき、アタルが降りてくる。
「はい、交代」
そう言いさっさと後部座席へと乗り込んでしまった。日本国内を車で移動する時はアタルと僕とで
交代制と決め運転にあたった。今日は僕が運転手だった。
「おう、出発しろ」
助手席から聞こえる声は機嫌の良い感じだ。僕は内心よかったよかったと思いつつハンドルを握っ
た。上々の滑り出しだった。これから成田までのドライブ、恰幅の良い男の機嫌の良し悪しで車内
は暗雲立ちこめるかもしくは、晴天かに別れるのだった。今日は晴天とまでいかないが雷も落ちず
にどうにか洗濯物が干せる天候のようだ。
しかし、安心は出来ない。いつ夕立に見舞われるかもわからないところはフィリピンのスコールにも
似ていた。土埃がたつような激しい雨もさっとひけば、からっと晴れてしまう。そんなところも似ていた。
隣のこの恰幅の良い男は不思議な男だった。金をかき集めることに関して貪欲なのだが、決して金
に汚い男ではなかった。
僕はこの男について認識をがらりと変えた瞬間があった。その日、男の後に従い事務所へと入る
その時だった。急に腰を屈め地面からなにかを拾っていた。僕はあやうく男にぶつかりそうになるが
ことなきを得た。男は植木鉢が並ぶ隙間に腕を突っ込みなにやらくすんだ黄色の物を指につまんで
土を払い落としていた。よく見ると五円玉だった。半分土に埋もれた五円玉など僕らは気づいても
おそらく見向きもしないだろう。拾おうとしないだろう。しかし、恰幅の良い男は大事そうにその五円玉
を指の腹でこすり息を吹きかけ土を払っていた。その姿を見た僕は言葉がなかった。
僕らが一晩で街からかき集める金は数百万円だ。無言でなにかを教えられた気分になった。

187 :寒稽古:2006/07/21(金) 16:30:01
「おい、着いたら起こしてくれ」
ひとしきり上機嫌でしゃべっていた恰幅の良い男は助手席でいびきをかき始めた。僕は、よっしゃ
ラッキーと心の中で喜ぶ。アタルはさっそく後部座席で居眠りの体制にはいった。とにかく僕達は
睡眠不足だった。僕は成田までの道のり自分自身を励ます。とにかく飛行機にさえ乗ってしまえば
眠れる。それだけを頼りにハンドルを握った。睡魔との戦いだった。
眠くなるとナッツ類を囓った。ガム類だと口の中にいれても初めはよいのだがすぐに慢性化して効
かなくなる。顎を動かし眠気を防止するところはナッツもガムも共通する点だが、ナッツは食道、胃
腸と刺激して眠気防止作用が持続するような気がした。とにかくガム類よりもナッツ類のほうが僕
の体質に合っていた。なるべく音をたてないようナッツを囓った。それと急ブレーキでふたりを起こさ
ぬように気を配る。決して、恰幅の良い男とアタルのためではない。僕、自身のためだ。眠ってくれ
ていたほうが精神的に楽だった。神経を使わずに済む。
恰幅の良い男と初めて会ったときのことを思い出す。威圧感というか威厳というかそんなものを
感じた。僕は単純に初対面でそのようなものを感じる人は僕よりも人間的に偉いのだと思う。
助手席でいびきをかき眠る恰幅の良い男からは暫し威厳のようなものが消えていた。この男が眠
っているあいだだけ威圧感とも威厳ともとれるものから解放されるのだった。

188 :寒稽古:2006/07/21(金) 17:07:33
高速インターから一般道へと降り順調に走る。街中を抜け空港までの道のりは気分よく走れた。
広々とした有料パーキングが幾つも見えてくる。あちらに一つ、こちらに一つと点々とパーキング
の看板が目につく。それらは海外にでる旅行者には都合の良いパーキングで一週間でも一ヶ月
でも車を預かってもらえる。業者によって料金はまちまちだが一日八百円から千円くらいだった。
どの業者も小型マイクロバスでの送迎サービス付きだ。
パーキングに車を置き、荷物を持って小型マイクロバスに乗り込めば黙っていても第二ターミナル
に横付けをしてくれる。
僕はゆっくりとハンドルを左に切りいつものパーキングへと車体を滑り込ませた。カチッカチッカチッ
とサイドブレーキを引く。
「着きました」
助手席の恰幅の良い男を起こす。アタルはすでに起きていて車外へと出て伸びをしている。
恰幅の良い男はまだ眠そうな表情でマイクロバスへと乗り込む。僕は後部トランクを開け荷物を
降ろしはじめた。アタルも手伝う。後部トランクの中に旅行用荷物と一緒に白い物体が二袋あった。
それは、スーパーなどで買い物をした際に品物を入れてくれる白色のレジ袋だった。ずっしりと重そ
うなレジ袋には何か入っているようだ。
僕はアタルの顔をのぞき込みながら訊いてみた。
「これは? なにが入ってんの?」
斜め上に開いた後部トランクに手を掛けアタルは言う。
「なかを見てみればいいじゃん」
肉厚のしっかりした造りのレジ袋をガサゴソと音をたて中身を確認してみれば、なんと大量の百円玉
だった。しかも二袋ある。
「なにすんの? この百円玉」
アタルは無言で両手のひらを上にあげ分かりません。という外国人がやる仕草をした。

189 :寒稽古:2006/07/21(金) 19:00:17
ハウルの動く城を見てから寝よう。
まだ寝ないけど、、、おやしみ〜〜

190 :寒稽古:2006/07/23(日) 08:32:01
昔、椎名誠氏の書く本のなかでデジタル怖いという題の短い話を読んだことがある。
簡単に内容を説明すると
氏が夜中にふと時間が気になりデジタル時計を見る。デジタルの表示は 2:22
ゾロ目だな。と思うくらいでそのまま執筆の仕事に戻る。
(なにせ遠い昔読んだ記憶なので執筆中という設定かどうかこのへんはあやふや)
一段落終え、また、ふとデジタル時計に目がいく。4:44
二度のゾロ目に驚くも今日は運が良いくらいに思う。そして、氏は再び原稿用紙へと向かう。
三度目、やや意識的に…… みるとデジタルの表示は、5:55
この日を境に氏はデジタル時計を見ると偶然とはいえゾロ目遭遇率の高さに恐怖するように
なる。その心理状態を赤裸々にデジタル怖いという話のなかで書いていた。
当時の私は、わかるなぁこの感覚。妙に共感を覚えたものである。何故、いまごろになって
こんな話を思い出したかというと、先日、私もデジタル怖いになってしまった。
ふと、時計を見ると 1:11
次に見ると 2:22
しばらく意識を時計からそらすも
時間をみたい。確認したい。我慢の限界。よし見るぞ。
デジタルは、4:44
うぅ。椎名誠氏のデジタル怖いが頭をよぎる。
さらに意識を時計からそらすも、時間をみたい。
確認したい。
よしこれが最後、6:66 ァアノヽノヽノ \ノ \ノ \ノ \ 。デジタル怖い。デジタル怖い。デジタル怖い。

191 :寒稽古:2006/07/23(日) 14:51:47
くえっ

192 :寒稽古:2006/07/23(日) 14:52:19
くえっ
くえっくえっ

193 :寒稽古:2006/07/23(日) 14:52:53
くえっ
くえっくえっ
チィョコボォール〜♪
くえっ

194 :寒稽古:2006/07/23(日) 14:55:12
頭から離れん♪
くえっ
くえっくえっ
チィョコボォール〜♪
くえっ!

195 :寒稽古:2006/07/23(日) 15:11:32
ハウルの動く城
に使われてる音楽良い。。流れだすと絵がひきたつ。
久石 譲氏 凄いな。
ソナチネも久石 譲氏が音楽担当していたな。凄いな。。

196 :寒稽古:2006/07/23(日) 15:15:23
くえっ
くえっくえっ
チィョコボォール〜♪
くえっ

197 :寒稽古:2006/07/23(日) 15:33:49
妙に夢のなかでの出来事や景色を鮮明に覚えて、いや覚えてなどと生易しいものではなく
脳で体験したことを記憶に刻み目覚めるときがある。ごくたまにだがそんな朝がある。
別段怖い夢でもなく、うなされるということもない。そんな夢を見たということも二、三日たてば
忘れてしまう。

198 :寒稽古:2006/07/23(日) 15:34:49
くえっ
くえっくえっ
チィョコボォール〜♪
くえっ

199 :寒稽古:2006/07/23(日) 15:51:03
夢のことなど忘れていたそんなある日、地方へと大事な用向きで出かけることとなった。午前中に
先方との用件を無事終わらせ、地方道をひとり車を走らせていた。もちろん何度もその道を走った
ことがあり知っている景色だった。ちょっと考え事をしながら、うっかり左折するところを通り過ぎて
しまい、頭のなかで少し慌てたが次の交差点を左折すればいいやぐらいに考え、あえてUターンを
せずにそのまま直進した。

200 :寒稽古:2006/07/23(日) 16:31:36
ところが、ゆけどもゆけども交差点がない。五分たち十分たち、風景は家々が建ち並ぶ街中から
田園と変わり遠くの畑にトラクターなどが動いている様子が見えた。引き返すにもかなり走ってしまい
どうしようかと迷いはじめた。その時、前方に左折できそうな細い道が見えた。ああ、よかった。
これでなんとかなる。ふと、周りの景色を以前どこかで見たような気分になった。車はどんどん細い道
へと近づいてゆく。ウインカーを点滅させ左折した。瞬間、鳥肌が。思い出した。夢の中での景色と
そっくりそのままだった。もし、夢の景色と同じであれば、この先に墓地があるはずだ。そう思い直し
落ち着こうとした。全身の肌に粟がたつと息苦しくなるものだと初めて知った。スピードを落としゆっくり
と両脇の景色を確認しながら暫く走る。あった夢の中と同じだ。ぞわぞわと鳥肌の波が肌をはしる。
大きな木の形と位置、ブロック塀の風化具合、ぽっかりその空間だけ不自然に墓地群がある。
あかん、あかん。アクセルを強く踏みはやくここから抜けなくては。あかん、あかん、あかん、あかん、、、

201 :寒稽古:2006/07/23(日) 16:32:58
くえっ
くえっくえっ
チィョコボォール〜♪
くえっ

202 :寒稽古:2006/07/23(日) 16:34:11
さて、コーシーでも飲みまひょ。。

203 :寒稽古:2006/07/23(日) 17:13:18
あかん、あかん。アクセルを強く踏みはやくここから抜けなくては。あかん、あかん、あかん、あかん、、、
訂正
あかん、あかん。アクセルを強く踏み込む。早くここから抜けなくては。あかん、あかん、あかん、、、、、

204 :寒稽古:2006/07/23(日) 17:48:25
文字はすべて音だ。空気をふるわす振動だ。

205 :寒稽古:2006/07/23(日) 17:50:30
心地良い振動を奏でる楽器になりたい

206 :寒稽古:2006/07/23(日) 17:57:06
くえっ
くえっくえっ
チィョコボォール〜♪
くえっ

207 :寒稽古:2006/07/23(日) 17:58:29
ええい、頭のなかで離れん
くえっ
くえっくえっ
チィョコボォール〜♪
くえっ

208 :寒稽古:2006/07/23(日) 18:18:13
なにが文学だ。そんなもの考え過ぎたら狂うぞ。そんなものより年寄りのなにげない
一言のほうがよっぽども重みがある。

209 :寒稽古:2006/07/23(日) 18:20:36
文学を文学する文学は学者にまかせればよい。

210 :寒稽古:2006/07/23(日) 18:27:29
くえっ
くえっくえっ
チィョコボォール〜♪
くえっ

211 :寒稽古:2006/07/23(日) 18:33:53
喉が渇いたな。

212 :寒稽古:2006/07/23(日) 18:37:35
ちから水が飲みたい。。

213 :寒稽古:2006/07/23(日) 19:20:13
自分の業の深さに愕然とする。呆れかえる。
業が深いゆえ物を書く。物を書く者は皆が皆、業が深いと思うよ。

214 :寒稽古:2006/07/23(日) 19:29:51
だからこそ
一時でもつらい浮き世を忘れさせる音を奏でる楽器になりたい

215 :寒稽古:2006/07/23(日) 19:30:22
なんちって。。

216 :寒稽古:2006/07/23(日) 19:30:54
くえっ
くえっくえっ
チィョコボォール〜♪
くえっ

217 :寒稽古:2006/07/23(日) 19:32:44
嗚呼… 詐欺師。。 なんでこんな歯の浮くようなセリフを…

218 :寒稽古:2006/07/23(日) 19:33:16
くえっ
くえっくえっ
チィョコボォール〜♪
くえっ

219 :寒稽古:2006/07/23(日) 19:46:10
頭のなかでとまらない。。
くえっ
くえっくえっ
チィョコボォール〜♪
くえっ

220 :寒稽古:2006/07/23(日) 20:20:58
喘息は業の病気なんだな。親の業を子が引き受けてるんだな。喘息で子が苦しむ姿を
親は見せられてともに苦しむんだな。因果な病気だな。

221 :寒稽古:2006/07/24(月) 22:35:12
搭乗カウンターでチェックインを済ませ、手荷物検査、税関手続き、出国検査を無事に終えた。僕と
アタルは両腕に荷物を持ち、恰幅の良い男に従い三階の出発ロビーへと向かう。
広々としたロビーには、免税店やらエルメス、ブルガリ、カルティエ、セリーヌ、フェラガモ、 ジバンシィ
などのブランドショップが並んでいる。僕は片手に持つ重いレジ袋が気になってしょうがない。アタル
も同じように一袋持っていた。恰幅の良い男はなにやら小さな紙切れをスラックスのポケットから出し
僕に渡す。大量の百円玉が入ったレジ袋を指し恰幅の良い男は機嫌良く言った。
「それで、買い物をしてきてくれるか」
二つ折りされた小さな紙切れをひろげ見ると買い物リストになっていた。細々とした字でブランド物の
香水やスカーフ、煙草、乾き物、ざっと見ただけで十品目以上あった。
「ソファーに座って待ってるぞ」
そう言い、アタルを連れ出発ロビーにあるソファーへと移動してしまい僕ひとり、ぽっんと免税店の前に
残されてしまった。まいった。百円玉でお買いものかよ。
エルメスの香水はいくらするのだ? 百円玉が何枚必要なのだ?
考えていてもしょうがない。とにかく体を動かすしかなかった。恥ずかしいなどとは言ってられないのだ。

222 :寒稽古:2006/07/25(火) 19:02:59
ダブルのスーツにレジ袋を抱え広いフロアーを駆けずりまわる自分の姿を想像すると滑稽だった。
その滑稽な僕の姿をソファーに座って眺め楽しむ恰幅の良い男の胸中を想像すると期待に応えなけ
ればならなかった。
恰幅の良い男は何を期待しているのだ?
考え考え、エルメスの店舗へと入った。紙切れを確認する。香水の商品名は書いてあるのだが
スカーフの商品名がない。スカーフの絵柄は僕の裁量で選べということか?
ここで、恰幅の良い男にスカーフの絵柄はどうしましょう? などと訊くと逆に怒られてしまうのだった。
恰幅の良い男は何を期待しているのだ?
時間か? 効率よく買い物を進める手際のよさか?
考えていてもしょうがない。とにかく体を動かすしかない。女性店員に商品名を伝え品を包んでもらって
いるあいだに適当な絵柄のスカーフ一枚選んだ。
会計の段になると僕は恥ずかしさを隠す為、必要以上に胸を張り堂々とした態度でレジ袋を台の上
に載せた。まではよかったが、そのあとがいけなかった。

223 :寒稽古:2006/07/25(火) 19:40:36
「すいません。これで」
しおれた菜っ葉の勢いになってしまう。女性店員はレジ袋をどんと台に載せられてなにがなんだか分か
らないようだったが、中身が大量の百円玉と見てとると笑顔で言う。
「ちょうど釣り銭が足りなくなっていましたので助かります」
ここで気の利いた冗談でも口に乗せることができればどんなに楽かと思いながら、ガザゴソとレジ袋に
手を突っ込んだ。片手で百円玉を掴めるだけつかんで十枚数えた。十枚でひとつのタワーを作った。
次からは一枚一枚数えなくてもタワーのすぐ横に同じ高さの百円玉タワーを並べるだけでよかった。
一本千円のタワーが次々と出来てゆく。僕のなかで恥ずかしさは消えていた。よし、一店舗終了。
次は免税店で買い物だ。紙切れにボールペンでチェックをいれていく。
不器用だか確実にひとつひとつ消化していくなかで自問自答は繰り返される。
恰幅の良い男は何を期待しているのだ?
結局、僕は答えを出せずじまいに買い物をすべて終え、恰幅の良い男が待つソファーへと急ぐ。
「二十一分。ぎりぎり合格だな。よし次はアタル」

224 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/07/27(木) 00:34:02
( ゚∀゚)<ヨッ

225 :寒稽古:2006/08/04(金) 03:13:46
>>224
ヨッ!

226 :寒稽古:2006/08/04(金) 03:21:36
>>224
ムイムイちゃん、おひさ!

227 :寒稽古:2006/08/04(金) 03:25:24
コーシーでも飲みまひょ。。

228 :寒稽古:2006/08/04(金) 04:28:42
最近のマイブーム。
県内のあちらこちらに幾つも店舗がある大型食料品スーパーに朝一で行くこと。
都合によって何市のなになに店と、店は違えど同系列の大型食料品スーパーに朝一で行く。
初めて寄った店の接客が印象に残り県内で大型食料品スーパーを見掛けると車をとめるように
なってしまった。のだ。。最近、気づいてしまった。。
どの店舗にも必ず焼きたてパンの店(大型食料品スーパー直営)が入っているのだ。
朝一といっても9:00から10:00なので焼きたてパンの店の商品棚にはところどころ櫛欠けのようにパン
が並びきってなく奥からは、
今、焼いてるぞ。。というパンの焼ける匂い。それと清潔な白の帽子を被ったパン職人が忙しそうに
働いているのが見てとれる。
ふと、パンが並ぶ棚を見るとピザがある。端のカリカリに焼けたチーズがうまそうだ。思わずトレーに
一片取り載せた。ピザのひとかけらだけを持ちレジに向かう。パンを焼いている女職人が奥から急ぎ
手を拭きながら出てきてレジを打ってくれる。若い。二十歳を少し過ぎたくらいか?
三人の職人はすべてうら若き乙女なのだ。どの店舗に行っても若い女性の職人なのだった。。
ホットコーヒーをひとつ頼むと、
「こちらでお召し上がりですか?」
「はい」
店内にあるテーブルへと移動。外の景色を眺めながらコーヒーをすする。本当はうら若き女職人を眺め
ながらなのだがそれは秘密である。

229 :寒稽古:2006/08/04(金) 04:37:44
ちょっと忙しかった。。やっと一段落ついたのだが、、、
クールダウン、クールダウン、そして。。。

230 :寒稽古:2006/08/04(金) 04:38:54
>>224
おやしみ〜〜

231 :寒稽古:2006/08/06(日) 01:16:30
さてさて、今宵はなにを書きましょう

232 :寒稽古:2006/08/06(日) 01:17:05
と、その前にコーシーでも飲みまひょ。。

233 :寒稽古:2006/08/06(日) 01:25:13
コーシーに砂糖を少し入れてしもた。。うへへ

234 :寒稽古:2006/08/06(日) 01:26:28
うまい! 五臓六腑に染み渡るのぉ〜♪

235 :寒稽古:2006/08/06(日) 01:58:13
赤い灯、青い灯ともる歓楽街、さまざまな国から来た人々が夜の街で働いています。
場末の酒場、ひとりのイラン人が皿を洗いながら英語の曲を口ずさんでいました。
黄金の国ジパングを夢見そしてたどり着いた。
彼にとって日本という国は天国なのでしょうか? 地獄なのでしょうか?
では、訊いてください。Hotel California

236 :寒稽古:2006/08/06(日) 03:06:45
CDプレーヤーから明るいリズムが流れています。繰り返し繰り返し同じ曲が流れ
泣きはらした目は赤く、鼻水をかんだティッシュの中で
フィリピーナは祖国に残した子供の写真を片手に日本の曲を口ずさんでいました。
彼女にとってアジアの東、日本という国はつらいのでしょうか? つらいのでしょうか?
PUFFY で アジアの純真 訊いてください。

237 :寒稽古:2006/08/06(日) 03:07:17
北京 ベルリン ダブリン リベリア
束になって 輪になって
イラン アフガン 聴かせて バラライカ

美人 アリラン ガムラン ラザニア
マウスだって キーになって
気分 イレブン アクセス 試そうか
開けドア 今はもう 流れでたら アジア
白のパンダを どれでも 全部 並べて
ピュアなハートが 夜空で 弾け飛びそうに
輝いている 火花のように

火山 マゼラン シャンハイ マラリア
夜になって 熱が出て
多分 ホンコン 瞬(マタタ)く 熱帯夜
開けドア 涙 流れても 溢れ出ても アジア

238 :寒稽古:2006/08/06(日) 04:04:35
お盆の時期、数日間だけ亡くなった人たちが盆提灯のあかりを頼りに帰ってくるといわれています。
それを迎え火と云います。迎え曲というものがあるならば…
店の隅でこの曲を何度も何度も聴いていた姿が忘れられない。
若くしてこの世を去った彼にとって日本という国に生まれ落ちたことの意味はなんだったのでしょうか?
亡き友に捧げます。Diana Ross で if we hold on together

239 :寒稽古:2006/08/06(日) 04:11:41
Don't lose your way
With each passing day
You've come so far
Don't throw it away
Live believing
Dreams are for weaving
Wonders are waiting to start
Live your story
Faith, hope & glory
Hold to the truth in your heart

If we hold on together
I know our dreams will never die
Dreams see us through to forever
Where clouds roll by
For you and I

Souls in the wind
Must learn how to bend
Seek out a star
Hold on to the end
Valley, mountain
There is a fountain
Washes our tears all away
Words are swaying
Someone is praying
Please let us come home to stay

240 :寒稽古:2006/08/06(日) 23:49:20
淡々と 日々を重ねし 淡々と
なにもない 事のしあわせ 噛みしめて

241 :寒稽古:2006/08/06(日) 23:57:11
さて、コーシーでも飲みまひょ。。

242 :寒稽古:2006/08/07(月) 00:28:39
今日も暑かったですね。蝉時雨を聴きながらコンビニ・アイスをおいしく食べる季節ですね。。
真夏の夜、蝉の音色のかわりに一曲。抹茶しぐれ、いちごしぐれ、お好きな物と共に…どうぞ、
井上陽水 で ダンスはうまく踊れない

243 :寒稽古:2006/08/07(月) 00:29:33
ダンスはうまく踊れない あまり夢中になれなくて
ネコは足もとで踊り 私はそれを眺めている
夏の夜はすでに暗く蒼く 窓に見える星の光近く
誰も来ないし 誰も知らない

ひとりきりでは ダンスはうまく踊れない
遠い なつかし あの歌 私 夢色のドレス
あなた 限りない笑顔で 足を前に 右に後 左
風の様に 水の様に ふたり 時を忘れて 時の間を
La La La…ル ル ル…

今夜ひとりで ダンスをうまく踊りたい
丸いテーブルのまわりを 私 ナイトガウンのドレス
歌はなつかしい あの歌 部屋の中で 白い靴をはいて
ゆれる ゆれる心 夢にゆれる 夜を忘れて 夜に向って
La La La…

244 :寒稽古:2006/08/07(月) 00:58:40
あきらめないこと、大事なのかもしれません。。
しかし、ときとして張りつめた心の芯が折れることもあります。
一息いれましょう。井上陽水 で 夢の中へ 聴いてください。

245 :寒稽古:2006/08/07(月) 00:59:20
探し物は何ですか? 見つけ難い物ですか?
カバンの中も 机の中も
探したけれど 見つからないのに
まだまだ探す気ですか?
それより僕と 踊りませんか 夢の中へ 夢の中へ
行ってみたいと 思いませんか〜
うふふ〜♪ うふふ〜♪ うふふ〜♪ さあ〜〜

休むことも許されず 笑うことは止められて
這いつくばって 這いつくばって
いったい何を 探しているのか?
探すのを止めたとき 見つかることも よくある話で
踊りましょう 夢の中へ 行ってみたいと 思いませんか?
うふふ〜♪ うふふ〜♪ うふふ〜♪ さあ〜〜

探し物は何ですか? まだまだ探す気ですか?
夢の中へ 夢の中へ 行ってみたいと 思いませんか?
うふふ〜♪ うふふ〜♪ うふふ〜♪ さあ〜〜

あー うふふ〜♪ 夢の中へ うふふ〜♪ 夢の中へ
うふふ〜♪ さあ〜〜

246 :寒稽古:2006/08/07(月) 01:18:57
おやしみ〜。

247 :-【存在】-:2006/08/07(月) 17:57:13
そ。

248 :寒稽古:2006/08/08(火) 01:45:02
疲れたんじゃーーー。

249 :寒稽古:2006/08/08(火) 01:46:04
ふぅ。。コーシー飲むべ

250 :寒稽古:2006/08/08(火) 01:54:17
脳細胞がぷちぷちいってる。。あかん!

251 :寒稽古:2006/08/08(火) 02:20:34
今日、出先で便意をもようし近くのセブン・イレブンへと入る。急ぎトイレを借りる旨を従業員に
伝え個室へ… 数分後、、、
ふぅ。。間一髪、、、、 めでたし。めでたし。。
ウォシュレットのおしりボタンを押す。水流調節ボタンの強弱をいじくり楽しむ。。むふふ。。
約5分間。あかん! ウォシュレット気持ちよすぎ。。 つづく…

252 :寒稽古:2006/08/08(火) 02:26:51
街並みに 西日照らされ 刹那色
笑顔行きかう 人の波色

253 :寒稽古:2006/08/08(火) 02:31:58
     「届け」

ひかり溢るる街路樹の影
振り返りし夏の思い出
遠く近く鳴く蝉しぐれ

もし想いに色があるならば
届け虹となりあなたの許へ

いろ鮮やかな紅もみじの葉
足早に去る秋の思い出
遠く高く流れる蒼き空

もし想いに音があるならば
届け曲となりあなたの許へ

こぼれる想いが文字となり
明けの夜空にひかりと届け

254 :寒稽古:2006/08/08(火) 02:34:21
喉が渇くな。。なにを飲むか?

255 :寒稽古:2006/08/08(火) 02:38:01
色でも飲むか。艶のある冷たいものを…

256 :寒稽古:2006/08/08(火) 02:58:23
あなたのことをもっと知りたい。。そんな、気持ちになったことはありませんか?
あぁ、もぅ…
艶のある音を… 安全地帯 で じれったい 聴いてください。。

257 :寒稽古:2006/08/08(火) 02:59:07
わからずやの 濡れたくちびるで
死にたいほど 胸に火をつけて
甘いKissで うまく逃げたね
腕の中に 閉じこめたいのに
じれったい こころを溶かして
じれったい からだを溶かして
もっと もっと 知りたい

渇いた瞳は やっかいに揺れてる
ひとりずつじゃ 喜べそうにない
くいちがいに 刻まれたままで
傷つくほど 愛しているのに
じれったい こころを溶かして
じれったい からだを溶かして
もっと もっと 知りたい
止まらない ふたりのつづきを
止まらない 夜までつづけて
ずっと夢をみせて♪

258 :寒稽古:2006/08/08(火) 03:27:08
夜も深くなりましたね。色々な夜があります。今宵は何色でお過ごしでしょうか?
色に溺れてみたくなる一曲、どうぞ
バービーボーイズ で 目を閉じておいでよ

259 :寒稽古:2006/08/08(火) 03:27:49
優しいだけのあいつを忘れて 激しい瞬間を夢見てたい夜 (女
ためらうだけでウダウダしている あいつと比べて俺を見てるなら (男
揺れ動くかけひきと 恥じらいの洒落た夜 (女
そんなポーズなんて 今日は無くっていい (男

目を閉じておいでよ 顔は奴と違うから (男
ほらいつもを凌ぐ 熱い汗と息遣い (男
目を閉じておいでよ 癖が奴と違うなら (男
でも馴れた指より それがどこかわかるから (男

優しい言葉ひとつも聞けずに 明るい部屋で身をまかせる夜 (女
突然こんなところは嫌いかい? あいつのこと忘れてみるつもりなら (男
素敵だと耳元で 囁きを聞かせてよ (女
そんなムードなんて 今日は無くっていい (男

目を閉じておいでよ 違う夜を見たいなら (男
ほらいつもを凌ぐ 熱い汗と息遣い (男
目を閉じておいでよ 濡れた肌がわかるから (男
ほら淫らな夢で まるで朝が変わるから (男

260 :寒稽古:2006/08/08(火) 04:06:53
柔肌に ほんのり咲いた 桜色
この世で最も美しいものは女性の身体が織りなす曲線美だと思う。

261 :寒稽古:2006/08/08(火) 04:10:15
>>247
おやしみ〜〜

262 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/08/08(火) 23:43:35
( ゚∀゚)<あの消えそうに
( ゚∀゚)<燃えそうな
( ゚∀゚)<ワインレッドの


( ゚∀゚)<…
( ゚∀゚)<ワインホワイトというのは…
( ゚∀゚)<無いか…

( ゚∀゚)<おやすみ

263 :寒稽古:2006/08/09(水) 03:21:53
へんな時間に目覚めて…
誰がなんと云おうと朝です。朝なんです。。
わたしが起きたときが朝なのです。きっぱり!
ということで、おは!

264 :寒稽古:2006/08/09(水) 03:25:47
>>262
起きれーーーー 朝だじぉーーーーーーーーーーー

265 :寒稽古:2006/08/09(水) 03:26:51
>>262
なんちって。。おやしみ〜〜

266 :寒稽古:2006/08/09(水) 03:44:28
今日、ワインでも買ってみるかな。。飲めるかな? いや飲めるだろぅ。
飲まれるんじゃないのか? ワインにか?
よし、決めた。。

267 :寒稽古:2006/08/09(水) 03:46:07
もう一眠りしよう。
そして、起きたら白ワインを買いにゆこう!

268 :寒稽古:2006/08/10(木) 23:21:53
うぅ。。おしっこ!

269 :寒稽古:2006/08/10(木) 23:32:12
うまいたこ焼きが喰いたいな。。

270 :寒稽古:2006/08/10(木) 23:33:19
たこ焼き、お好み焼き、むしょうに喰いたくなるときがあるな。

271 :寒稽古:2006/08/10(木) 23:39:25
ぎぇーーーーー タバコがきれたーーーーー

272 :寒稽古:2006/08/10(木) 23:50:22
タバコ買いにゆこうかな。。

273 :寒稽古:2006/08/10(木) 23:55:01
                   ,'⌒,ー、           _ ,,..  X
                 〈∨⌒ /\__,,..  -‐ '' " _,,. ‐''´
          〈\   _,,r'" 〉 // //     . ‐''"
           ,ゝ `</ /  〉 /  ∧_,. r ''"
- - - -_,,.. ‐''" _,.〉 / /  . {'⌒) ∠二二> -  - - - - - -
  _,.. ‐''"  _,,,.. -{(⌒)、  r'`ー''‐‐^‐'ヾ{} +
 '-‐ '' "  _,,. ‐''"`ー‐ヘj^‐'   ;;    ‐ -‐   _- ちょっくらタバコ買ってくる
 - ‐_+      ;'"  ,;'' ,''   ,;゙ ‐-  ー_- ‐
______,''___,;;"_;;__,,___________
///////////////////////

274 :寒稽古:2006/08/11(金) 00:14:15
最近、近所にセブン・イレブンが出来たんだな。。

275 :寒稽古:2006/08/11(金) 00:15:49
まぁ、近所といっても車で二、三分のところだから
歩くと二十分はかかる。。近くない… 近い? 微妙。。

276 :寒稽古:2006/08/11(金) 00:21:29
タバコと一緒に、たこ焼き買ってきた。。
たこ焼き(1個増量中)二百九十五円也。。
7個はいってる。ソースとマヨネーズ付き
今から喰ってみよう。。

277 :寒稽古:2006/08/11(金) 00:23:07
おっと、その前に冷たい麦茶っと。。

278 :寒稽古:2006/08/11(金) 00:28:48
ソースをたっぷり、マヨネーズをかけて

279 :寒稽古:2006/08/11(金) 00:29:24
いただっきまーーーす

280 :寒稽古:2006/08/11(金) 00:30:26
はふ。。もぐもぐ…もぐ

281 :寒稽古:2006/08/11(金) 00:31:04
ぐっくん。。(飲み込む音

282 :寒稽古:2006/08/11(金) 00:31:38
ぐびぐびっ(麦茶飲む

283 :寒稽古:2006/08/11(金) 00:41:06
あっというま! に喰いおわってもた。。

284 :寒稽古:2006/08/11(金) 00:42:21
ぷっはーーー(タバコの煙吐く

285 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/08/11(金) 01:06:37
( ゚∀゚)<ハムッ ハフハフ、ハフッ!!(のコピペ)
( ゚∀゚)<を思い出してしまった
(;゚∀゚)<

286 :寒稽古:2006/08/11(金) 01:14:21
>>285
ハムッ ハフハフ、ハフッ!!(のコピペ)

なんだしょれは?
ぐぐってみるか?

287 :寒稽古:2006/08/11(金) 01:27:16
ハムッ ハフハフ、ハフッ!!(のコピペ) の検索結果 約 818 件中 1 - 10 件目 (0.04 秒)
ハムッ ハフハフ、ハフッ!!のガイドライン 2食目
というのが一番目にヒットしたぞ。。

ハムッ ハフハフ、ハフッ!! ハムッ ハフハフ、ハフッ!!
          ハムッ ハフハフ、ハフッ!!

288 :寒稽古:2006/08/11(金) 01:39:05
>>285
(;゚∀゚)<

う〜む。。複雑。
(;゚∀゚)<アヒャ

289 :寒稽古:2006/08/11(金) 01:46:10
さてさて、コーシーでも飲みまひょ

290 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/08/11(金) 01:51:11
(;゚∀゚)<あ
(;゚∀゚)<えーと
(;゚∀゚)<「うわ キモ」
(;゚∀゚)<と、いうことではなく
(;゚∀゚)<いやーん…
(;゚∀゚)<とかそれぐらいの
(;゚∀゚)<あれで…あり…

(;゚∀゚)<おっおっおおやすみ!

291 :寒稽古:2006/08/11(金) 02:13:56
>>290
ハムッ ハフハフ、ハフッ!!
おやしみ〜〜♪

292 :寒稽古:2006/08/12(土) 00:46:00
さてさて、今宵はなにを書きましょう

293 :寒稽古:2006/08/12(土) 00:46:31
と、その前にコーシーでも…

294 :寒稽古:2006/08/12(土) 01:03:08
本能で 今の刹那の やるせなさ

295 :寒稽古:2006/08/12(土) 01:03:40
瞬間生きて 狭間を生きる

296 :寒稽古:2006/08/12(土) 01:04:30
おもろない おもろない世を おもしろく

297 :寒稽古:2006/08/12(土) 01:33:28
今日、久しぶりにガストに行った。ランチメニューがなくなったのか?
やけに学生が多かった。。元気、元気、あのエネルギーをわけてもらいたいほど…

298 :寒稽古:2006/08/12(土) 01:37:50
ある日の昼さがり俺は部屋で伸びをした。
「あーよく寝た」
「昨夜は少し夜更かししすぎたな」
誰に言うともなく独り言を呟いた。
最近、部屋でひとりの時、無意識に独り言を言う事が多くなったと感じる。
「腹へったな。街に出てぶらぶらしがてらファミレスで遅い昼食でもするか」
俺はTシャツにジーンズというラフな格好でアパートを出た。

299 :寒稽古:2006/08/12(土) 01:41:17
手押し式のドアを押し開け中に入る。
「いらっしゃいませ」
「何名様ですか?」 
「ひとり」
ぶっきらぼうに俺は答える。
テーブルに案内された。
ほどなくして、まだ高校生だろうと思われるあどけない顔のウェイトレスが
水の入ったグラスを運んで来た。
俺の目の前にグラスをひとつ、俺が座っている相向かいにもうひとつグラスを置いたのだ。
同じテーブル上にグラスがふたつある。この席に客は俺一人のはずだ。
「おねぇちゃん、グラスひとつ多いよ」
俺はウェイトレスの顔を見ながら言った。
「えっ!」
ウェイトレスはびっくりしたような顔をしている。
「いいよ、いいよ!ちょうど喉が渇いていたから、おかわりしたと思ってふたつ飲むよ」
俺はウェイトレスのねいちゃんが、なぜびっくりしたような顔をしたのか分からずに
その場の雰囲気を繕う為、冗談まじりにそのようなことを言った。
「ご注文がお決まりになりましたらお呼びください」
事務的な答えが返ってきた。
「おっ!日替わりランチ ひとつね」
俺はひとつの所を強めに言った。
「ひとつでよろしいのですか?」
「おお、ひとつ」
ウェイトレスは復唱しながら、なにやら端末の機械をいじくりながらテーブルを後にした。

300 :寒稽古:2006/08/12(土) 01:45:52
20分くらい待たずしてテーブルに日替わりランチが乗せられた。
しかし、またもや、日替わりランチが二つあるのだ。
「あのね、ひとつしか頼んでないんだけど」
「はい、始めのオーダーはひとつだったんですが、追加注文で頼まれてますが」
「は?」
俺は訳がわからなかった。
「えっとですね、追加注文は同席のお客様とそっくりなお顔の方が私どものバックヤードに
来て注文されてますが、双子のご兄弟ですよね?」
「訳わからん!」
俺は店内を見回し男性従業員を見つけた。席を離れつかつかと店長らしき従業員に話かけた。
一度なら笑って許せるが二度目となると文句も言いたくなる。5、6分事のあらましを説明して席に戻ると。
ふたつあるうちの日替わりランチがひとつ完食され空の皿にソースの付いたナイフ、フォークが置かれて
いた。
ライスの皿の下に紙切れが一枚はさんであった。

301 :寒稽古:2006/08/12(土) 01:48:33
2016年の俺より
         2006年の俺へ
俺は今、金がなくごはんもまともに食べられない。
ひもじい生活をしている。しかし、俺の生活と関係なく
社会は発展している。もちろん技術の進歩はめまぐるしいほどだ。
例えば、一家に一台というくらいにタイムマシーンが普及している。
俺はそのタイムマシーンに乗って2003年にきた。
2003年のおまえには見えないがお前以外の人間には俺の姿が
見えていたはずだ。 これだけは言っておく。

           ごちそうさま。

302 :寒稽古:2006/08/12(土) 01:50:20
俺はショツクを受けた。タイムマシーンの技術よりなんよりも
10年後の俺は今とたいして変わらず飯もろくに食えない生活をしていることに……

303 :寒稽古:2006/08/12(土) 01:56:54
           __,,.. -――- 、
       ,.-‐''"´         ヽ、
      /               \
   /             ヽー-、    \
    |             \ ヽ/>  ヽ
   |               〉 /    l
   |     、.., _       / /     ,'
    l,r―‐-、__  `   ヽ、`ー′     / 
   / /  l '´ _二''ー--、,,__ `    、〈  
  /, 〃 ノ  | イノ7`` /::::/``ー- 、.,,_ \  
. /// l |! l  | ー┴ゝ  // ,イノス、 /ヽ.`ヽ\
 l ' l  ヾ、l l、|       '´   、ヽ.乙 '/   |`ー-‐'
 |/ ', ヽ  | ヽ        '    /  ,l|
 l!'、 ヽ、   |、         ′   l 〃l |
   \ヽ、 l ヽ、     '⌒   ,.イ //ノ l  食べるよ!
    ヽノ '   `ヽ、     //  /'  /
‐‐--、/       >--‐< 〈  __/
     ``ヽ、    /、  ヽ.  `ヾ、`ヽ
       ` ̄```ヽ、_ ヽミ、   | 
              \ `ヽ.   ト、
                \ ヽ、. l |

304 :寒稽古:2006/08/12(土) 02:04:34
二杯目のコーシーでも飲むか。。

305 :寒稽古:2006/08/12(土) 02:31:30
今日、本屋で立ち読みしてたらノーブラの娘を見たな。。18、19歳くらいだったな。
隣でその娘も立ち読みしていて距離は1メートルも離れてなくて、その娘が本棚から本を取るときに
かがんだりするだろ、そんとき、わりとゆったりとしたプリントTシャツの丸首のところから偶然に見えて
しまって。。もう、心臓バクバクするは… 読んでた本の内容なんかぶっとぶぞ。。

306 :寒稽古:2006/08/12(土) 02:33:13
だめなんじゃーーーーー 煩悩。。煩悩。

307 :寒稽古:2006/08/12(土) 02:34:56
刺激つよすぎ…2006夏。。

308 :寒稽古:2006/08/12(土) 02:49:23
生きているかぎり煩悩はあるのだろうな。。
なんだかな、、、、

309 :寒稽古:2006/08/12(土) 02:55:47
そっぽ向き 気のないふりで 返事する
無意識のうち 目で追う姿

310 :寒稽古:2006/08/12(土) 03:23:05
気になる人いませんか? 交差点ですれ違ったあの人、学食で豪快に食べるあの人、
そんな気になる人を無意識に目で追ってしまいますね。。では、一曲聴いてください。
村下孝蔵 で 初恋

311 :寒稽古:2006/08/12(土) 03:23:47
五月雨は緑色 悲しくさせたよ一人の午後は
   恋をして淋しくて 届かぬ思いを暖めていた
   好きだよと言えずに初恋は ふりこ細工の心
放課後の校庭を走る君がいた
   遠くで僕はいつでも 君を探してた♪
   浅い夢だから 胸を離れない
夕映えはあんず色  帰り道一人 口笛吹いて
   名前さえ呼べなくて
   とらわれた心 見つめていたよ
   好きだよと言えずに初恋は ふりこ細工の心
風に舞った花びらが 水面を乱すように
   愛という字 書いてみては ふるえてたあの頃

浅い夢だから 胸を離れない
   放課後の校庭を走る君がいた
   遠くで僕はいつでも 君を探してた♪
   浅い夢だから 胸を離れない
胸をはなれない 
   今もはなれない 胸を離れない

312 :寒稽古:2006/08/12(土) 03:41:14
もし…
人と人とは見えない糸でむすばれていたならば…
前世と今生のみえない意図が絡む、、、、そんな…
da pump で if

313 :寒稽古:2006/08/12(土) 03:41:47
高鳴る鼓動は 夕暮れの 君の姿に シンクする
見せないプライド ささやかな
君の全てに スウィングする
Do you know it? 月の明かりを背負い
絡んできた 運命の糸を追う
願い その答えは見えない
じゃまな雲が 隠すんだその先は
もしも君がひとりなら 迷わず飛んでいくさ
もしも誰かといた時は 解けるのかな魔法は

314 :寒稽古:2006/08/12(土) 03:56:28
ふらり決め あゆみ始めし 遠のみち
あやつる糸に 翻弄されし

315 :寒稽古:2006/08/12(土) 03:57:15
ふらふらと ふらりふらりと ふらふらと
ふわりふわりと ただよいながら

316 :寒稽古:2006/08/12(土) 04:25:37
最後に、
平原綾香 で Jupiter を聴きながら、、、おやすみです。。

317 :寒稽古:2006/08/12(土) 04:26:58
Every day I listen to my heart
 ひとりじゃない
深い胸の奥で つながってる
果てしない時を越えて 輝く星が
出会えた奇跡 教えてくれる

Every day I listen to my heart
 ひとりじゃない
この宇宙の御胸(ミムネ)に 抱(イダ)かれて
oh-- yeah yeah-- ah weh- hey--

私のこの両手で 何ができるの?
痛みに触れさせて そっと目を閉じて
夢を失うよりも 悲しいことは
 自分を信じてあげられないこと
愛を学ぶために 孤独があるなら
 意味のないことなど 起こりはしない

318 :寒稽古:2006/08/12(土) 17:20:11
──携帯電話なんて 『ミートソース』 ない時代の空の下──

買い物をすませ広いアスファルトの駐車場へと出た途端、一台の見慣れないセダン車が僕の
脇にゆっくりと横付けをして止まった。黒のスモーク張りで車内は見えなかった。
ぶらざけ持つ買い物袋をにぎる指に力が入った。手のひらは瞬間に汗ばむ。セダンの運転席
から降りてきたのは角刈りに面長の男だった。見知った顔に全身の力が抜けた。
「すぐ戻って。事務所で社長が待ってる」
僕が口をひらくのを遮るかのようにそう言った。これといって思い当たる節はなかった。社長に
怒られるような失敗もないはずだ。それはそうとよく僕の居場所がわかったものだ。妙なところ
に感心した。
セダンのドアを開け運転席に戻ろうとする彼にむかい訊いてみた。
「よくここがわかりましたね」
彼の疲れ切った表情がすこし緩んだ。常にピリピリと緊張感を身体に貼り付けているような
彼だがこのときばかりは違った。彼と昼間こうして会話をすることは滅多になかったので僕は
もっと彼と話をしていたい気分だった。
「探したよ」
そう笑顔で言う彼の顔をまじまじ見つめてしまった。シャブ喰ってるのか? 疑問を打ち消したい
が為に彼のやつれた頬に釘付けになってしまった。目のしたにできた浅黒い隈は睡眠不足だと
わかる。居眠り防止にシャブを喰いはじめたのか? チンピラ稼業はそんなにつらいのか?
兄貴を選べない世界だけに、ついた兄貴のしのぎをそのまま身体に取り込みことになるのか?
やり切れない気持ちを隠し礼を口にした。
「ありがとうございました。すぐに事務所に戻ります」
僕はそう彼に告げると自分の車に戻りエンジンをかけた。フロントガラスごしに彼の運転するセダン
を目で追う。セダンのブレーキランプが光る。駐車場から一般道にでる手前で一時停止したあと
左にウインカーを点滅させ走り去っていった。僕はアクセルを踏み車を発進させた。右へとハンドル
をきり駐車場を後にした。

319 :寒稽古:2006/08/12(土) 17:22:53
**

彼と僕は生きる世界が違ったが同じ匂いのようなものを持っていた。あれは二年前の冬だった。
寒風吹きすさぶ街の路地に五、六人の若者がたむろっている。皆、それぞれ後ポケットには竜の
刺繍があるジーンズに派手なジャンバーの肩をすぼめていた。ちょっと見には暴走族あがりの
あんちゃんに見える。
あんちゃん達はやることもなく、かといって立ち話をしているでもなく、ただただ店の中にいる兄貴
を待っているだけだった。一時間でも二時間でも兄貴が出てくるまで外で待機しているのだった。
ゆれる裸電球の下で串を焼きながら僕はそんな、あんちゃん達を眺めていた。
路地の出店は道ゆく人々に、ちらりといちべつされ、通りすぎてゆく靴音と酔っぱらいの千鳥足が
交差する。焼き鳥の醤油たれが焼ける香ばしい匂いが僕の手元から、あんちゃん達のところへと
風に流されてゆく。かわりに、あんちゃん達の声が僕の耳元まで風に運ばれてきた。
「腹へったなぁ」
「幾ら持ってる。みんなで出し合って焼き鳥喰うか」
その声を合図に、ポケットをがさごそとやりだす。ひとりが両手のひらを受け皿にして小銭を集めて
いた。

320 :寒稽古:2006/08/12(土) 18:37:43
「これで、買えるだけ」
ひらで小銭を集めていた若者がひとり、焼き台の上にじゃらじゃらと小銭を置いた。その声は笑み
を含みいたずらな小僧そのものだった。目の前の若者はどうやらひょうきん者らしかった。台の上
に置かれた小銭を数えながらそんなことを思った。十円玉、五円玉、百円玉、五十円玉、すべて
あわせても五百二十五円しかなかった。一本百円の焼き鳥を五本しか渡せない。僕は道向こうに
いる若者の人数を確認する。五人だった。目の前にいる、ひょうきん者を合わせると計、六人の
勘定になる。六人に焼き鳥を五本か。
遠巻きに見守るように僕とひょうきんな若者とのやり取りを、ちらりちらりと道向こうから視線を投げ
てくるのが痛いほどわかった。その中に角刈りで面長の彼がいた。若者の中に混じりひとり雰囲気
が違って見える。あんちゃん達の中でも年長者なのでそう見えるのだろうか? おそらく僕と同い年
くらいだろう。ひょうきんな若者は僕より二、三歳年下だと思われた。五本しか買えないことを初めから
わかっているのに、これで買えるだけ。と来るところが面白い。見栄張りな性格が見え隠れしていた。
透明なパックに焼きたての串を六本入れて黙って渡した。
この日を境に、あんちゃん達と僕は道を挟んで一定の距離を保ちながらもちょくちょく話をするような
仲になっていったのだった。
あんちゃん達は地回りと呼ばれる兄貴と行動を共にしていた。チンピラ未満の存在だった。三ヶ月、
半年、一年とたつうちに、一人欠け、二人欠け、三人欠けとチンピラ未満はチンピラになりきれずに
消えていった。最後にひとり残ったのは角刈りで面長の彼だけだった。

321 :寒稽古:2006/08/12(土) 19:50:53
**

事務所に戻った僕はすぐに社長室のドアをノックした。
「おう、道具屋に行ってきてくれるか」
「道具屋ですか」
それだけの為に、彼を使い僕を捜させたのか? 拍子抜けする気分になった。
「そうだ、ボクシンググローブを取りにいって来てくれ」
道具屋というのは武道具屋のことだった。おそらく社長が注文をしておいたのだろう。

322 :寒稽古:2006/08/12(土) 20:30:19
僕はすぐさま今エンジンを切ったばかりの車へととって返し武道具屋へと向かった。入れ違いに
彼の運転するセダンが事務所駐車場へとはいってくる。ハンドル越しに目だけであいさつを交わす。
どうやら今日は彼と顔を合わせる日らしい。そんなことを考え考え車を走らせた。
あれは、まだお互い駆けだしの頃だった。僕は夜の街で働きはじめ駆けだしだった。彼も極の道で
駆けだし者だった。いつもの焼き台で串を焼いていると彼が来た。
「一本焼いてくれる」
「はい」
焼き上がるまで手もちぶさたな様子の彼に話しかけてみた。
「休みとかあるんですか?」
我ながらアホな質問をしたものだと思いながら答えを待った。
「決まった休みは無い。だけど、前もって休みをくれと云っておけば非番は取れる」
「大変ですね。水商売は月に二回、休みがもらえるんですよ」
たれに漬け串を裏返した。焼き上がるまでの短い時間の中、初めての会話なのにまるで身内と話を
しているようなそんな感覚だったのを覚えている。
「足抜けしたいよ。こんな世界」
唐突にそんな言葉を聞いて、僕はなんて応えていいのかわからなかった。彼はつづけて言う。
「彼女とアパートでも借りて、酒屋の配達でもなんでも堅気の仕事がしたいよ」

そんなことを云った彼は極の道から抜けられず二年という月日を重ねていた。僕も同様に夜の世界
から抜けられずいた。

323 :寒稽古:2006/08/12(土) 20:55:50
武道具屋に着くと、親父さんはにこにこと僕を迎えてくれた。
「16オンスのグローブだね。社長さんは元気かね」
「はい、元気過ぎて僕らがふりまわされてます」
「そうかい。そうかい」
赤い皮で出来たボクシンググローブを二組受け取り帰路についた。

324 :寒稽古:2006/08/12(土) 20:57:39
事務所に戻ると、社長は上機嫌で従業員を前に話しをしていた。そのなかに彼もいる。
僕は武道具屋から持ってきたボクシンググローブを事務机の上に置いた。
「おい、グローブ着けて裏の空き地に来いよ」
社長はスチール製の事務机にちらりと目線を投げグローブの所在を彼に教える仕草をした。
声を掛けられた彼は一瞬しまったという表情を浮かべたが、すぐに心の中で何かを決断した
ようだった。心の内側に何かを秘めるように感じられた。
「社長、本気でいいんですか?」
彼は余裕ありげな笑顔を社長に向けている。
「おい、俺だってまだまだ若い者にぁ負けゃしねぇぞ」
僕達、店の従業員はお互い顔を見合わせ目で会話をするように成り行きを見守っていた。
皆は口には出さないが、五十代の社長と二十代前半の彼とが本気で戦ったらどうなるかは
判っていた。

彼は鼻血を噴き、地面に沈没した。旦那衆である社長に対する見事な配慮は喧嘩のプロが
見せた生き様でもあった。

325 :寒稽古:2006/08/12(土) 22:19:09
**

極道なんてものは格好いいものではない。私利私欲の世界だ。何故、彼はそんな世界に身を
投じたのだろう?
どんな世界にいても見てくれている人がいる。すくいあげてくれる人がいる。それからの彼は
社長に目をかけられ本家の部屋住みとして修行に出されることになった。もちろん社長の
口添えがあったから抜擢されたのだった。
全国区の組織は各地の見込みある若者を見習いとして集めていた。本家と太いパイプを結ぶ
若者を地方の組から求めていた。これで彼もシャブをやめるだろうと思った。いや、やめてくれと
願った。

僕は忘れられない。あの日、あの時…… 駆けだしから一年もたつと僕は少し出世した。女の子
がいる店へと配置変えになった。彼も正式な組員となっていた。
その日、彼は僕の店へ来た。営業中の店内は活気があり、厨房で僕は忙しかった。彼はよほど
腹がへっているのかステンレス台の上に置いてあるスパゲティーミートソースに釘付けだった。
「これもらっていい?」
その一枚の皿に盛られたミートソースは店の女の子が自宅で作ってきたものだった。小腹がすく
と女の子達は二、三人寄り添って厨房の隅で仲良くミートソースを食べるのだった。それを知って
いる僕は返答に困ったが、口からするするとこんな言葉が出てしまっていた。
「どうぞ、お客さん残り物ですけど手をつけてないので」

326 :寒稽古:2006/08/12(土) 23:49:36
無言でがつがつと食べるその勢いに水を差すかのようにポケットベルが鳴る。彼は名残惜しそうに
皿を置き店を出ていってしまった。去り際に、
「ありがとう」
と、聞こえた。
半分ほど残されたミートソースに僕はサランラップをした。さて、どう女の子に言い訳をしようか。
そうこうするうちに、当の女の子達が厨房に入って来た。
「ごめん。お腹すいたから半分食べちゃった」
自宅で作ってきた子が言う。
「いいよ。今度、ご飯おごってね」
どうやら、許しを得たらしい。そして、女の子達は残り半分をきれいに食べ終え店内へと戻っていく。

それから一時間も経っただろうか。彼が店に戻って来た。彼は僕にはずかしそうに尋ねた。
「スパゲティー残ってる?」
しまった。僕は配慮が足りなかった。頭の中でせわしく考える。一番早くこの厨房で作れる物。
「ごめんなさい。半分残しても、もったいないので僕が食べちゃいました」
残念そうな表情の彼に今度は僕が尋ねた。
「時間ありますか? 十分くらいで焼きそば作れますけど?」

327 :寒稽古:2006/08/13(日) 00:20:30
本家の部屋住みとして行儀見習いの修行に出されるということは、極道の世界で本流の道を歩む
ことだった。彼は彼の意志とは別のなにものかに翻弄され、極の道をなにものかに登らされているの
かもしれない。極の世界が彼を必要としていたのか。それは彼にとって幸せなのか不幸せなのか。
彼の言葉が耳から離れない。
「足抜けしたいよ。こんな世界」



328 :寒稽古:2006/08/14(月) 00:39:12
コーシー飲む飲む。。

329 :寒稽古:2006/08/14(月) 00:55:03
さてさて、今宵はなにを書きましょう

330 :寒稽古:2006/08/14(月) 01:02:01
六甲バターのベビーチーズってうまいな。。(いまさらながら)
コッペパンのうえに載せてそのままトースターに放り込む。
パンの表面がパリパリに焼けてチーズうまいぐあいにやわらかくなり。。
いただきーーーまぁーーーす。。

331 :寒稽古:2006/08/14(月) 01:16:13
まあ、あれだ… それだな。。

332 :寒稽古:2006/08/14(月) 01:17:19
そう、それだ… ということだな。。

333 :寒稽古:2006/08/14(月) 01:19:35
とにかく、なにが言いたいかと… なにもないんだな。。これが、、、消化だな。。
333

334 :寒稽古:2006/08/14(月) 01:23:09
椅子は偉大だな。。何時間座っていても疲れん。

335 :寒稽古:2006/08/14(月) 01:47:40
椅子といえば、車の運転席でよく仮眠をとったことがあるのだが (遠い昔の話
夏場は汗をかくのだな。寝汗だな。。
一晩でコップ一杯くらいの寝汗をかくらしい。それで、当時、夏の明け方から
運転席で仮眠をとりはじめ起きると太陽が中天に昇って昼まっさかり。
なんてことが毎日のように続いたのだな。
睡眠中、無意識で車内のクーラーをつけたり消したりしていてもやはり寝汗を
かいたのだろうな。。
会社である日、わたしが預かる車の車内がくさいという噂がたってな。
寝小便疑惑をかけられてな。。わたしは声を大にして、
「寝汗です。。寝汗です」
とうとう、ガソリンスタンドで洗ってこい! との命令。。
座席(助手席・運転席)を道具で外してホースでじゃばじゃば洗ったよ。。 
豪快に洗ってやったよ。
洗いながら、思ったね。。 もしかしたら寝小便を一回くらいしてるかも…
たびん、してるな。。 夏だから、ちょろっとしてもスラックス乾いちゃうもんな。
したな。。してしまったな。。寝小便… 

336 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/08/14(月) 01:57:43
(;゚д゚)<…!

(;゚∀゚)<ししししししてない…!と
(;゚∀゚)<言い張ろうそこ、は

337 :寒稽古:2006/08/14(月) 02:07:35
>>336
んだな。。当時は言い張ったな。。
「断じて寝小便などしていません」
でも、今なら…
「ごみん。。したかも…」

338 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/08/14(月) 02:28:37
( ゚∀゚)<人は変われるということだな…
(;゚∀゚)<アアア

339 :寒稽古:2006/08/14(月) 02:50:12
>>338
んだな。。変われるな。。
変われるし忘れられるし… んだから生きてられるんかもな。。
食い物の好みが変わったのには驚いたな。。
これぁ違うか、、、たんに歳とったせいか。。

340 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/08/14(月) 03:12:16
( ゚∀゚)<ふ ふふ
( ゚∀゚)<おやすみ

341 :寒稽古:2006/08/14(月) 03:28:46
>>340
おやしみ〜〜

342 :寒稽古:2006/08/15(火) 02:55:29
高速道路に規則正しく並ぶ街路灯のあかりは光の点となって地上から離れた道すじを浮かびあがら
せていた。それは、映画でみる近未来都市のようだった。立体的な光の点がそう感じさせるのか?
夜も浅い時間、夕方といっていいような時間帯だった。アスファルトを蹴るタイヤの音が心地良い。
紅い月が低い空に満ちていた。嗚呼、水の惑星に僕は生きているのか? 
本当に? 生きているのか?
水気を含んだ夏の紅い月はやがて時間を経るとともに、金属色を帯びた黄色の月へとその姿を変え
中空の夜空にぽっかり浮かぶ。短い時間、そんなことを思った。満月の夜はなにかへんな気分になる。

343 :寒稽古:2006/08/15(火) 04:18:35
本当に生きているのか?
疑いたくなるときがある。この感覚は言葉では説明出来ないな。
子供のときからその感覚に、ふうっともっていかれるんだな。感覚のなかを泳ぐといったらいいのか?
今、肉体を持ってこの世に存在していることは頭でわかっているのだが、魂が問いかけるんだよ。
この歳になって思うが、この世がつらい。つらい。と、魂が泣いてるんだな。
おまけのような残りの生をどう生きれるかはわからない。
考える時間を与えてもらっただけでも生まれたきた甲斐があるのかもしれない。

344 :寒稽古:2006/08/15(火) 04:26:45
残りの時間は大切に使いたいと思う。肉体をもって考えられる時間には限りがある。

345 :寒稽古:2006/08/15(火) 04:32:55
おやすみ。

346 :寒稽古:2006/08/15(火) 19:56:49
コーシーうんまいわぁ。。

347 :寒稽古:2006/08/15(火) 20:02:04
雨をふれふれもっと降れ。。 ちょろり降ってきた。。
涼しくなるかな。
なれ!。。

348 :寒稽古:2006/08/15(火) 20:03:29
やんだ。。 うぐっっ。。。

349 :寒稽古:2006/08/15(火) 20:04:49
気まぐれか? なんだったんだ。。。 雲のおもらしぃ。。

350 :寒稽古:2006/08/15(火) 20:05:21
(;゚∀゚)

351 :寒稽古:2006/08/15(火) 20:46:13
さてさて、今宵はなにをかきくけこ。。

352 :寒稽古:2006/08/15(火) 21:02:03
ありふれた情熱なんて、
eye、飢えお、もかき苦けこ
さしすせそんなはずじゃなかったと
たまらんたまらんたちつてと

353 :寒稽古:2006/08/15(火) 21:17:42
あいうえオシム
かきくけ語録。。

354 :寒稽古:2006/08/15(火) 21:21:04
ハプニンギュッと握ったその手の中にんじゃじんじゃ
「なんじゃタウンに住まう人々久しぶりーーピーーー
ピッーーツピーナッの欠片がんもどきキーボードに
煙草の火が落ち慌てふためく我の後姿涙するもう
ひとりの自分がんもどき。また、かんもどきに戻る んかーーーー。
こてっ!しょうがない自分でつっ込むかととなりの
じぶんに独りごとなりの自分にひとりごとと床を見つめて
眠れんのじゃーーーーーーーーーーーーーーー(寂
もう寝るからね。プンスカプンスカ

寒稽古プンスカ語録

355 :寒稽古:2006/08/15(火) 21:36:19
なしがなしでしゅっかなしなのでなすことがなししかたなしになすをだす。
梨が無しで出荷無しなので為すことがなし仕方なしに茄を出す。

農協出荷係プンスカ語録

356 :寒稽古:2006/08/15(火) 21:55:46
喉かわいた。。

357 :寒稽古:2006/08/15(火) 22:08:18
さて、日本国脱獄計画でも練りながら寝るか。

358 :寒稽古:2006/08/15(火) 22:11:53
おまえら気づいてないと思うが、本当は日本国というのは嘘でおおきな牢獄なんだよ。。
あまりにも牢獄が大き過ぎて牢獄と気づかないだけなんだ。
はやく脱獄しれ。。 世界の牢獄を見てまわれ。。 おやしみ。

359 :寒稽古:2006/08/16(水) 05:17:50
おはは!

360 :寒稽古:2006/08/16(水) 05:18:21
仕事するっぞ!

361 :寒稽古:2006/08/16(水) 05:38:23
よしゃ!
仕事おわた。。
おやしみ〜〜

362 :寒稽古:2006/08/16(水) 07:06:32
おは!

363 :寒稽古:2006/08/16(水) 07:07:09
朝めし。。

364 :寒稽古:2006/08/16(水) 07:08:28
炊きたてのめしに納豆だ。
納豆にはきざみねぎとからしをいれる。
みそ汁にもきざみねぎ入れちゃる。。

365 :寒稽古:2006/08/16(水) 07:25:34
満腹。。満足、、、。

366 :寒稽古:2006/08/16(水) 08:33:04
なんだメガネっ娘ブームなのか?
萌えるな。。

367 :寒稽古:2006/08/16(水) 21:43:13
コーシー飲む。。

368 :寒稽古:2006/08/16(水) 21:43:54
と、その前にコーシー煎れる。。

369 :寒稽古:2006/08/16(水) 21:45:22
と、その前に鼻がむずむずしる。。

370 :寒稽古:2006/08/16(水) 21:47:42
鼻かんだ。。でかいはなくそが出た。。
なぜか、コーシーをいそぎ煎れたくなった。。

371 :寒稽古:2006/08/16(水) 21:55:36
砂糖をたっぷり入れた。。えへへ

372 :寒稽古:2006/08/16(水) 21:56:10
甘い夜のはじまりだ。。

373 :寒稽古:2006/08/16(水) 21:57:18
溢れることばに躓いて、コーシーをこぼしそうになる。。

374 :寒稽古:2006/08/16(水) 21:59:42
嘘つきました。。

375 :寒稽古:2006/08/16(水) 22:00:15
良い嘘と悪い嘘の見分け方。。

376 :寒稽古:2006/08/16(水) 22:07:14
知りません。。

377 :寒稽古:2006/08/16(水) 22:30:00
素敵、めっぽう界(滅法界)うまい!

カルピスの宣伝文句。。新聞広告などに使われたらしい。。すごいね。
カルピス、スゴイネ。。親、その子供、孫と何世代にもわたって飲み継がれてゆく。
話は変わるが、このまえコーヒーに炭酸が入った冷たい飲み物をいただいたんですよ。
これは飲み継がれないな。。

378 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/08/16(水) 22:32:14
( ゚∀゚)<コーヒーギフトはAGF

379 :寒稽古:2006/08/16(水) 22:32:35
まぁ、なにが言いたいかというと

380 :寒稽古:2006/08/16(水) 22:34:55
>>378
おお、びっくりしたぞ。。ムイムイちゃん。
お中元はAGFがいいな。。。

381 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/08/16(水) 22:40:43
( ゚∀゚)<ギフトは米と相場が決まっているらしい
( ゚∀゚)<重

( ゚∀゚)<ハッ
( ゚∀゚)<ところで
( ゚∀゚)<なにが言いたかったんですか?

382 :寒稽古:2006/08/16(水) 22:57:44
>>381
米か? 米なのか。。
時代劇にでてくる武士の給料は米で支払われていたらしい。。

ところで本当に米なのか?
お中元運ぶ、運送屋さん重くて大変ぞ。。

おぉそうだ。。なにが言いたかったのか。。忘れてもた。。ごみん。。

383 :寒稽古:2006/08/16(水) 23:03:27
このまえ買っておいた白ワインでも飲んでみるか。。

384 :寒稽古:2006/08/16(水) 23:06:11
MERCIAN
おいしい 無添加 白ワイン
とラベルにある。。
酒類はようわからん。。味がわからんということだ。。今年、初めてアルコールを口にする。。

385 :寒稽古:2006/08/16(水) 23:10:23
× 今年、初めてアルコールを口にする。。
○ 今年になって初めてアルコールを口にする。。

というのは二年でも三年でも酒を飲まなくてもOKという体質なのだ。
というか酒のアルコールを肝臓がうまく分解処理出来ない体質だ。。

386 :寒稽古:2006/08/16(水) 23:24:33
音のない 音を聞きわけ 交差点

387 :寒稽古:2006/08/16(水) 23:36:00
1+1は?
2と答える。。

388 :寒稽古:2006/08/16(水) 23:38:55
う〜ん。。
と考え考え、2と答える。。

即答で、2と答える。。
即答で、3と答えた。。子供がいた。

389 :寒稽古:2006/08/16(水) 23:40:39
なんで?
とその子供に訊くと。。

だって赤ちゃん生まれるもん。。

390 :寒稽古:2006/08/16(水) 23:54:19
僕はその子供に言ってやった。
「世の中には種なしのお父さんもいるのです。パイプカットするお父さんもいるのです」
ぽかん、とわけがわからないなりにも子供は僕の勢いに恐れている。
そして、怖い顔をしてもう一度質問してみた。
「1+1は?」
しぶしぶと、2と答えた。。
こうして、僕は豊かな感性をもった子供に世の中をねじ曲げて教えるのであった。。
正しい答えなんてあるわけないのに… 1+1=2 と答えなければならない世の中なんて…

391 :寒稽古:2006/08/16(水) 23:58:44
おやすみ。

392 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/08/17(木) 00:24:49
(`゚∀゚)<米なのです

( ゚∀゚)<個人的には
( ゚∀゚)<普段買わないブランドもののバスタオルとか、萌える
(´゚∀゚)<不適切な表現

( ゚∀゚)<白ワインを飲んでしまわれた…
( ゚∀゚)<うちにもパイナポーのワインがアルヨ
( ゚∀゚)<ぶどうが原料じゃなくてもワインと言うのか?
( ゚∀゚)<謎

( ゚∀゚)<同性愛者同士も
( ゚∀゚)<1+1=3にはなりえないね
( ゚∀゚)<柔軟な発想(足し算で結婚を連想する)
( ゚∀゚)<+常識にとらわれない(必ずしも子どもが生まれるとは限らないことを考慮)
( ゚∀゚)<物事をいろんな方向ら見
( -∀-)<…

( ゚∀゚)<おやすみ

393 :寒稽古:2006/08/17(木) 21:37:27
>>392
パイナッポーワインいいね♪

394 :寒稽古:2006/08/17(木) 22:19:38
コーシーカップを片手に
某板をひらいた。その板はPC等に分類される専門板でスレタイもオープンソースやら鯖やらと
難しそうなスレタイトルが並ぶ。その中でひとつのスレをなにげなく開いた。まだスレが建って間もない
ことはレス数が示していた。1から20くらいまでレスを流し読みする。あと数レスしか残っていない。
一息いれようとコーシーを口に含んだ。どれどれ続きを読むぞ。三、四行ほどの文章が目に入って
きた。文章は専門板全体にある堅さとは無縁のものだった。その内容は… たしか… こんな感じ
だった。(原文をそのまま覚えていないので覚えている範囲で出来る限り原文に近づけて書く)

デニーズで若い女性のウエイトレスが注文された皿を持って来た。たぶん、デザート類なのだろう。
「ご注文のお品は以上でよろしいでしょうか」
客の酔っぱらったおっさんがからかい半分に、
「おねえちゃん、俺のバナナも剥いてくれる」
「剥かないと食べられないのですか?」
その席と関係ない隣の席にいる人がコーヒーを噴いていた。

コーシーを口に含みながら、なにげにスレを開くものではない! いつなんどきおもしろコピペにであう
かもしれないからだ。。

395 :寒稽古:2006/08/17(木) 23:26:19
まぁ、突然こんなことを言うのもあれだが、うんこをしたいのにぐっと波を我慢しているとき
何故、気持ちいいのだろう?
すうっーと波が引いて、しばらくするとまた波がくる。そんでまた我慢すると肛門しゅうへんが
湿ってくるな。。
うむむ。。 うんこを我慢、、、、うんちを我慢。。。。うんちっち。。。。。。。。。。。。。、んだな

396 :寒稽古:2006/08/17(木) 23:26:54
おやしみ。。

397 :寒稽古:2006/08/18(金) 10:53:37
花より男子。。
再放送。おもすれ。。めちゃくちゃおもすれぇ
なんなんだこの展開。世界観の構築、、、、

398 :寒稽古:2006/08/18(金) 10:55:33
めちゃくちゃ刺激うけるな。。良い刺激だな。。

399 :寒稽古:2006/08/18(金) 23:24:25
おやしみ〜〜。。

400 :寒稽古:2006/08/19(土) 22:25:19
土曜の夜は〜♪
400

401 :寒稽古:2006/08/19(土) 22:27:39
さてさて、今宵はなにを書きましょう

402 :寒稽古:2006/08/19(土) 22:28:11
と、その前にコーシーでも

403 :寒稽古:2006/08/19(土) 22:43:00
禁コーヒーをしていたのだが、脆くも一日で崩れさった。。
コーヒーか… コーシーなのね。。 禁煙も出来ないし…

404 :寒稽古:2006/08/19(土) 22:46:06
てか、こころの奥底では禁コーヒーも禁煙もやるきないのかも…
かもかも。。コーシーすすって、タバコを飲もう。。

405 :寒稽古:2006/08/19(土) 23:01:34
タバコは一日20本前後吸っていたのを10本前後にした。。成功した。のに
本数増えてきたーーーー。一日25本前後になってもた。…リバウンド?

406 :寒稽古:2006/08/19(土) 23:10:01
禁コーヒーだの禁煙だのと考えられるというだけで贅沢なのだろうな。。

407 :寒稽古:2006/08/19(土) 23:12:31
金がない時期、ゴールデンバットを吸ってたな。。

408 :寒稽古:2006/08/19(土) 23:28:07
このゴールデンバットってやつは日本で現在発売している銘柄のなかで一番古いのだな。。
ゴールデンバットは戦前は金鵄という名だったのだな。
兵隊さんはこの金鵄を戦地で吸ったんだな。兵隊も階級によって吸うタバコが違ったんだな。
兵卒は金鵄、下士官以上は桜という銘柄が配給になったんだな。この桜ってのがチェリー
という銘柄で戦後も残っていたはずだな。一度吸った覚えがあるな。
戦記を読むとこの金鵄、桜という銘柄がよく話のなかで出てきて、うまそうにタバコを吸って
いるシーンなどが描かれているとついつい読みながらタバコに火をつけてしまってな。
20分前にタバコ吸ったやん! 映画なんかも見ててタバコのシーンで吸いたい気持ちになるな。
なんだろうな?

409 :寒稽古:2006/08/19(土) 23:38:44
ゴールデンバットは戦前は金鵄という名だったのだな。

なんかこの言い回しおかしいな。。

ゴールデンバットは戦前、金鵄という名だったのだな。

410 :寒稽古:2006/08/20(日) 00:09:54
金がない時期、ゴールデンバットと巻きタバコってのをやったな。。
紙が100枚はいって200円だっけ300円だっけ忘れたが、その巻き紙を買ってきて
両切りのゴールデンバットを吸った残りの部分をほぐして葉を集めるのだな。。
五、六本分のシケモクで新たに一本巻けたな。。
これも戦記を読んでいた時にヒントを得た訳だ。戦後の焼け野原に復員した人が
書いた本だったな。
食糧もままならい状況の日本で復員して、どうやって飯を食っていくか? 
その復員兵は雑貨屋をはじめたのだな。。 雑貨屋をはじめたのはいいが売るものがない。
それでもタバコは闇で出回っている。タバコ吸いはこんな状況でもタバコを吸いたがる。
金ではなく物を持っている者は闇で、さつまいもとタバコを交換する訳だ。
その金持ちならぬ物持ちが吸い終えた、シケモクが路上に落ちていたそうだ。
雑貨屋をはじめた復員兵は、シケモクを大量に拾ってほぐして葉を新しい紙で巻き直し
売ればいい。と考えたんだな。
たくましいな。。

411 :寒稽古:2006/08/20(日) 00:38:19
ここだけの話だが、いいか誰にも言うな。。日本銀行が発行している紙幣は幻なんだよ。。
幻がみせる紙ぺらなんだよ。欲望を満たしてくれる紙ぺらなんで幻と気づかないだけなんだ。
はやく気づけ。。世界の価値観を見てまわれ。。おやしみ。

412 :寒稽古:2006/08/24(木) 18:33:22
寒稽古うたいます!


探し物は何ですか? 見つけ難い物ですか?
カバンの中も 机の中も
探したけれど 見つからないのに
まだまだ探す気ですか?
それより僕と 踊りませんか 夢の中へ 夢の中へ
行ってみたいと 思いませんか〜
うふふ〜♪ うふふ〜♪ うふふ〜♪ さあ〜〜

休むことも許されず 笑うことは止められて
這いつくばって 這いつくばって
いったい何を 探しているのか?
探すのを止めたとき 見つかることも よくある話で
踊りましょう 夢の中へ 行ってみたいと 思いませんか?
うふふ〜♪ うふふ〜♪ うふふ〜♪ さあ〜〜

413 :寒稽古:2006/08/26(土) 22:27:46
時間の果てで〜♪

414 :寒稽古:2006/08/26(土) 22:44:08
欲を捨て…
名を捨て…
無心で…
書ければそれで良い

415 :寒稽古:2006/08/26(土) 22:52:46
     「指揮官」

なぜ ためらう おまえは指揮官
孤独の島にひとり決断する
誰もたすけてくれない しかし
おまえには みな一目置いている

さびしさに耐え切れない夜ひとり
ふるえながらベットにもぐり込む


なぜ 足踏みする おまえは指揮官
直感の翼にひとり決断する
誰もたすけてくれない しかし
おまえには みな一目置いている

やるせなさに打ちのめされ夜ひとり
なみだを流しながら拳をかためる

なぜ ためらう おまえは指揮官
そう おまえは  わたしの 脳
そして わたしは おまえのこころ

416 :寒稽古:2006/08/26(土) 22:56:36
(@。@)  < んぐ!

417 :寒稽古:2006/08/26(土) 23:17:01
夜になると、秋を感じるな

418 :寒稽古:2006/08/26(土) 23:21:45
無敵やきそば

無敵チャーハン

どっちが強いのだろう?

419 :寒稽古:2006/08/26(土) 23:25:53
ベトナムコーヒーを飲んでみたい。。

420 :寒稽古:2006/08/26(土) 23:44:11
なんだろね。。

421 :寒稽古:2006/08/27(日) 00:05:31
さて、気分を切り替えて…

422 :寒稽古:2006/08/27(日) 00:06:06
任務終了。。

423 :寒稽古:2006/08/27(日) 00:06:54
24時間テレビ
すこし眺めて… 寝るか。。

424 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/27(日) 06:39:31
目覚めです

425 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/27(日) 06:44:05
さて、コーシーでも飲みまひょ

426 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/27(日) 17:51:03
すこしでも、こころに隙ができると力を与えてくれず
試練を投げつける
わたしは汚れた人間です。甘んじて受け入れます。

427 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/27(日) 18:07:55
軒下に 心の氷柱 尖らせて

428 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/27(日) 18:08:43
頬をすべりし ぽたりと落ちる

429 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/27(日) 18:09:48
拭う袖など持ちあわせもなし

430 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/08/27(日) 22:16:25
( ゚∀゚)<つららモグモグ

431 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/28(月) 11:33:36
人それぞれに思いがある。

432 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/28(月) 11:34:24
なにかに報い、誰かに返そう、

433 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/28(月) 11:35:17
人それぞれに報いる形がある。

434 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/28(月) 11:36:05
人それぞれ手持ち時間に限りがある。

435 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/28(月) 11:36:56
それだけ。

436 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/28(月) 12:13:41
>>430
はじめまして。

437 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/28(月) 12:34:39
さて、コーシーでも飲みまひょ

438 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/28(月) 12:40:25
わたしは土になる

439 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/28(月) 12:42:53
さあ、畑にいって西瓜の収穫だ

440 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/28(月) 12:45:29
西瓜の種など蒔いた覚えはないが…

441 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/28(月) 12:46:03
そもそも、畑など持っておらん

442 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/28(月) 12:49:03
わたしは水になる

443 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/28(月) 12:51:26
それも濁った水だ。うん。濁り水だ

444 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/28(月) 12:52:24
しまった
アルコールになってしまった

445 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/28(月) 20:35:10
花より男子。。
再放送
本日、最終話
おもすれかった。。

2007年1月
花より男子2
密かに期待。。
つくしちゃん…萌え

446 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/28(月) 21:04:46
そもそも、花より男子の世界観は好きなのである。
遙か昔、その昔読んだ、
氷室冴子氏のクララ白書、アグネス白書を思い出すわな。

447 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/28(月) 21:32:54
クララ白書、アグネス白書、花より男子
この路線はおもしろいよ。今後もなくならないよ。

448 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/28(月) 22:22:51
>>430
おやしみ〜〜♪

449 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/08/28(月) 22:24:06
(`゚∀゚)<中途半端は良くない

( ゚∀゚)<それでは、ごきげんよう

450 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/29(火) 21:40:42
>>449
ごみん。。

451 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/29(火) 21:41:23
さて、コーシーでも飲みまひょ

452 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/29(火) 21:52:39
うまいな。コーシー。。過ごしやすい夜になってきたな。

453 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/29(火) 21:53:13
なんかね。。

454 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/29(火) 21:53:45
窓の外から聞こえるのよ。

455 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/29(火) 21:54:36
合唱が、

456 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/29(火) 21:58:50
一夜の演奏をするためだけに生まれた虫もいるのかな。

457 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/29(火) 22:02:25
2006秋

提供はがらくた商事でお送りいたしました。
来週放送予定は、2006宇宙からの旅です。
また、見てね。

458 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/29(火) 22:02:58
おやしみ。。

459 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/29(火) 23:05:56
ちょっと待て、寝るのは待て、

460 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/29(火) 23:06:29
一夜の虫でもいいじゃん

461 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/29(火) 23:07:00
そして土にかえればいいじゃん

462 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/29(火) 23:07:32
春。

463 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/29(火) 23:08:04
畑のあぜ道にはえる、つくしになればいいじゃん

464 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/29(火) 23:12:24
つくしちゃん…萌え。。

465 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/29(火) 23:12:55
つくしちゃん萌えいいたかっただけやん!

466 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/29(火) 23:13:27
では、あらためて>>449
おやしみ〜♪

467 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/30(水) 06:03:32
無名の表現者になることに決めた。名付け親の名無しさんには、
ありがとう
と云いたい。これからは人称も、わたしから俺に変えることにした。

468 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/30(水) 21:31:09
一夜の演奏をするためだけに生まれた虫もいるのかな

まあ、あれだ。虫というのは他でもない俺のことだ。一夜の演奏というのは
俺が生涯で書いたもので一作だけ納得のできるものがあった。その一作を
書かせてもらうために生まれたきたような気もするよ。残りの人生はおまけ
みたいなものだ。それでもいいと思うんだ。一夜の虫でも。

469 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/30(水) 21:36:24
わかるだろ。いま書いている放物線にしても、その他の駄文見ても。
こんなで人の心を打てると思うか。魂を揺さぶることが出来るか。

470 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/30(水) 21:44:13
書くことによって、人との出会い、作品との出会い、すべてに感謝している。
もちろん読んでくれた人も含め全ての方々に感謝をしている。

471 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/30(水) 22:01:24
表現者をやめるつもりはない。今後もなんらかの形でやってゆくと思う。
途中で投げ出しているものについては何年かかっても必ず了を打つ。

472 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/30(水) 22:33:15
まあ、あれだ。ひとまず木陰に腰をおろして休むことにする。

473 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/30(水) 22:47:25
どんどん先を歩いてくれ。俺はゆっくり歩くから。

474 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/30(水) 22:54:00
もう、手の届かないところにいるよ。俺はあなたを見上げなければならない。
遙か上空に目をこらして、あなたの姿を見つけなければならない。

475 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/08/30(水) 23:26:40
おやすみ。

476 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/02(土) 00:32:14
今回、20作読ませてもらって1作飛び抜けてなめらかに仕上がっていたのがあったな。
あこがれっちまうな。俺にないもの持ってるからな。やっぱり考え方を変えないとだめだな。
なめらかに、まろやかに、それでいて強さを秘める。

477 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/02(土) 00:46:24
なんだろうなあ。
なめらかと強さの両立。

478 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/02(土) 00:55:00
俺はいままで構成でごまかしてきた部分があるからな。
よく言えば構成に頼りすぎていた。俺から構成を取り外したら
いま書いているみたいにぐだぐだになっちまうんだいなあ。

479 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/02(土) 01:01:21
どうやるか?
単純に物事を考えていこう。

480 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/02(土) 01:01:53
自然の摂理に沿って考えていこう。

481 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/02(土) 01:05:35
人間は食べたものを排泄しなければ糞詰まりをおこす。
いまの俺は糞詰まりをおこしているのかもしれない。
ならば、一旦排出すればいい。ということは捨てるということだ。

482 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/02(土) 01:09:56
これぁ。一からやり直しだな。

483 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/02(土) 01:19:29
121KBかぁ。まだまだ大丈夫だな。このスレで、ゆっくりコツを掴んでいくか。

484 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/02(土) 01:22:00
おやすみ。

485 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/02(土) 17:43:40
ねっとり汗がシャツに染み肌にはりつく。湿気った布団から異臭が放たれている。蒸された部屋、閉め切り
のカーテン、ひとつ窓に空気の循環を望むべきものではなかった。それは外出から帰ってきたとき気づく
ことであって普段は気づくこともない。昨日、今日とまったくついていない。ことの始まりを話せば長くなるが
話さなければ、この話は終わらない。悪夢のような二日間を俺の記憶から抹消し再生する為にも話すこと
にしよう。話すことによって記憶が鮮明になりそれでは悪循環ではないのか、という御仁もいるだろう。
そうだろう。そうだろう。もっともだ。
俺は話すことで悪夢を笑いに転化するのだ。転化に成功すればそれはすでに悪夢ではなくなる。記憶の中
の悪夢がひとつ消え、かわりに滑稽な自分の抜け殻がひとつ手にはいる。もし、転化に失敗すれば御仁の
言う通り悪夢が増幅され絶え間なく俺の頭を循環することだろう。慎重に言葉を選び話していかねば。
喉が乾いた。
ぎしぎし鳴く床を踏み台所とは名ばかりの一畳ほどの板の間に牛乳をとりにいく。コンクリートに目の細やか
なタイルが貼られた古めかしい小さな流しに真鍮の蛇口がひとつ。淡い水色のタイルには幾筋もの茶ででき
たひびがはいっていた。ちいさな冷蔵庫を開くとなにもなくオレンジ色の豆球が透明な仕切り棚を照らしてい
た。扉側の収納に起立している一リットルの紙パックを手にする。飲みかけの紙パックの口を三角に開き匂い
を嗅ぐ。すこし口に含みすぐに吐きだした。
なんてこった。
ゴボゴボと音をたて三角の口から流れる白い液体は淡い水色のタイルをより一層淡いものにした。茶のひび
に牛乳が染み無機質なひび割れに生々しく液体が宿った。汚いものが美しいものを生み、美しいものが汚い
ものを生む。表裏一体のなにものかがうごめいていた。
この部屋にいてはだめだ。異臭が邪魔をする。とにかくここから出よう。行くところはひとつそこで転化を試み
よう。瞬間そう思い財布を握り部屋を飛び出す。

486 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/02(土) 17:54:55
ジリジリと肌を焦がす太陽は冷房のある場所へと急かすようありあまる熱を俺に投げつけていた。ふわっと
吹く風に救われながら近所のファミレスへと脚を運ぶ。転化だ転化だ。と、ぶつぶつ呟き溶けるような真夏の
アスファルトを歩く。いけどもいけども目的地にたどり着かない。俺のなかでは徒歩十分のはずなのだが
ねばっこく靴底に貼り付くアスファルトが時間感覚を狂わせているようだ。三十分も歩いた気分を味わう。
ようやく前方に見えてきた。安っぽい建物だ。ボロアパートに住む俺が言うのもなんだが昔はファミリー・レス
トランといえば外食の王様だった。夢があった。それがなんだ薄利多売という魔物に魅了されるやいなや
生存競争に晒され夢を悪魔に売った姿がこれか。建築費をけちるな。しまった。俺はなにを考えているのだ。
今、考えることはひとつ、転化、転化転化転化転化。
貧弱な筐体に入り口だけは豪華さを演出するかのようなドアを睨んだ。木製枠を彩るよう金メッキの施され
た取っ手を掴みガラス張りの大きなドアを引く。

487 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/02(土) 17:57:47
「一名様ですか?」
案内に従いテーブルとテーブルとの狭い通路を歩く。俺の頭では転化、転化と繰り返し鳴り響いているのに
頭の片隅でいらぬ建築費などに腹を立てたりする。なんのことはないバイトの肉体労働でこの店の忌々しい
ドアの取り付け作業をしたことを思い出しただけだった。さんざに怒られながら取り付けた。
思い出深いドアだ。蹴飛ばしたくなる。
こうみえて俺にも理性がある。ガラスを割ったりしたら請求書が怖い。だから蹴飛ばさない。なんせ俺が関わ
った物だから本当はかわいいのだ。蹴飛ばせる訳がない。
喫煙席へと案内された。ちいさな席だった。
「ご注文がお決まりになりましたら、こちらのベルを押してください」
待てど暮らせどお冷やが出てこない。俺はいらいらしていた。喉が渇いていた。

488 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/02(土) 18:00:19
ピンポン。すぐに女の子がやってくる。
「すみません。セルフサービスになっております。ドリンクバーの横に冷水がご用意してあります」
なにっ。俺は発狂しそうになった。魔物の手先だ。悪魔め。ぶつぶつ呟きながらお冷やを取りにいく。
悪魔め、悪魔め、悪魔め、悪魔悪魔悪魔。
しまった。いつのまにか転化から悪魔にすりかわっていることに気づいた。いかん。いかん。
お冷やを手に席へと戻ると気を静める為、メニューを開いた。目玉焼きハンバーグ・三百八十円。
んっ!
悪魔をちょっと許してもいいかな。とそこへ魔物の手先である注文とりが俺のテーブルにやって来た。
「ご注文はお決まりですか?」
目玉焼きハンバーグとライス大盛りを頼もうと思っていた。ふと、注文をとりに来た女の子が着ている制服の
胸元に目がいく。ネームプレートに吉岡とあった。

489 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/02(土) 18:02:27
「目玉焼きハンバーグとライス大盛り。てんか…」
「てんか?」
しまった。繕わなくては。
「っていうか。目玉焼きハンバーグとライス大盛り。それと吉岡ちゃん持ち帰りで」
しまった。しまった。どうしよう。アアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ。
「ポテト。ポテトです。ポテトフライ持ち帰り」
吉岡という子は、くすっと笑った。勝ち気そうな顔が一瞬パッと明るくなり、すぐにまた事務的に注文を復唱
していた。気分を変えなくては冷静にならなくては。吉岡ちゃん大盛りで、と口を滑らさなかっただけでも良し
とすれ。忘れろ。忘れるんだ。
悪夢を転化するべくここに来たのだ。目的を達成せねばならなかった。しかし、天使のくすっと笑いが頭を
よぎる。目を瞑り精神を統一する。すると昨日の出来事がよみがえってくる。よしいいぞ。いい調子だ。
どんどん俺の頭の中で転化作業が進んでいく。とそこへ。

490 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/02(土) 18:05:29
「おまちどうさまでした」
また、おまえか。ゆっくりと目を開いた。天使の笑顔があった。そして俺は転化、転化、転化転化転化転化
とハンバーグを頬張る。一心不乱に詰め込んだ。
どうやら俺は転化に失敗したようだった。静かにナイフとフォークを置いて入り口ちかくの会計へと向かう。
レジを打つ吉岡ちゃんはてきぱきと事務的な対応だった。お釣りを受け取りうつむき帰ろうとする俺に声が
聞こえた。
「忘れ物。」
ポテトフライの箱を持つ手をぐっと前に出し俺にぐいっと押しつける。勝ち気そうな笑顔に一瞬見とれてしまっ
た。箱を受け取りレジに背を向けた。
「ちょっと待って」
その声を背中で聞き振り向く。
吉岡ちゃんはドリンクバーの割引券をすこし多目に渡してくれた。俺、明日も来ていいのかな?

491 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/09/03(日) 00:41:30
( ゚∀゚)<最初は青年の声だった
( ゚∀゚)<途中から泉谷しげるになった

( ゚∀゚)<怒らないでね

492 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/03(日) 13:02:44
>>491
ワロタ。。
言い得て妙。。
アリガタイゾ! サンクス!

493 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/03(日) 13:50:29
昔、書いたものをちょっと手直しをして貼ってみるか。
二年前かぁ。二年寝かせたということかぁ。そして今あらたに手を入れた。
寝かせることをかたくなに否定していた俺は、、、、
やっと受け入れることが出来たのかなぁ。。

494 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/03(日) 13:52:25
219 名前:寒稽古 ◆GNeSanpo26 [sage] 投稿日:04/06/10(木) 05:58
「無題」

薄紅色の花びらが山を覆い尽くす季節がやってきた。
僕が好きになろうが嫌いになろうが関係なく樹々達は咲き誇っていた。

街のなかを一本の用水路が走っている。水の流れに沿うように石畳の敷かれた遊歩道があり、
樹がつくる陰の下に木製のしゃれたベンチが置かれていた。犬の散歩に訪れる人々がそのベンチで
歩を休めたりしている。
春の午後、流れる水音に耳を傾けこの遊歩道を歩いていると自然と目に入る幾重にも枝を張った
樹々の波。手を伸ばせば指の先に触れる位置に薄紅色の紙片が枝をしならせていた。

一瞬、流れる水音が止まり水路の上流からバシャバシャと水面を弾く音がしたと思うと茶色の物体が
幅三メートル位の水路を流れてくる。
「あっ、犬だ」
茶色の大きな奴だった。

495 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/03(日) 13:54:41
春とはゆえ水浴びには早すぎる。流れの速い水流に揉まれながら必死に護岸のコンクリートの壁に
爪を立てようとしては水面に沈む。僕はきびすを返しその犬と並走する形で樹々の枝下を走った。
水の流れは思ったよりも速く始めは小走りだったのがいつの間にか結構な早さで走っている自分が
いた。
犬の様子を見ると前足で水を掻き流れに身を任せているようだが水温が低いのかだいぶ辛そうな
感じだった。四、五百メートルも下流に流されただろうか。景色は街中のメインストリートから外れ、
裏通りへと続く。遊歩道に敷いてあった石畳もいつしか無くなっており川幅もいくぶん狭くなっている。
護岸もコンクリートから土へと変っていた。犬はその変化を本能として嗅ぎ取ったのだろうか水流に
逆らおうとして必死に岸へ岸へと身体を近づけようとしていた。

496 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/03(日) 13:58:05
「おい、がんばれ」
僕は心の中で声をかける。
黒い鼻の先をツンと水面に出し、両の前足で水中をせわしなく掻いている様子が濁った流れをとおしても
見て取れる。その犬のガッシリとした肩肉が水中に没したと思うと、またすぐに現れる。そんなことを何度も
繰り返している。
やがてずぶ濡れの全身が岸へと上がってきた。大きな体をブルッと震わせ茶色の毛先から水滴が飛び
散った。若い犬の精悍な瞳と目があった。奴は僕を一瞥し何事もなかったように歩き去ろうとしている。
「おい待て」

 あれから、十年
やわらかな霧雨を茶色の毛に受け、庭先で我が家の駄犬が黒い鼻先を空に向け季節を嗅ぎ分けている。
大きな体をブルッと一振りさせると片隅のアジサイの花が迷惑そうに揺れた。
僕が好きになろうが嫌いになろうが関係なく梅雨の気配は近づいていた。

497 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/03(日) 14:44:00
あるていど時間を積むとわかるんだよな。

498 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/03(日) 14:46:24
もう、魂を揺さぶるようなものは書けない。

499 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/03(日) 14:48:55
だから、
しんみりと感じてもらえるようなものを目指そう。
くすっとわらってもらえるようなものを目指そう。

500 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/03(日) 20:19:20
うむ。。
わしゃ、たまごアイスがくいたいぞよ。

501 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/03(日) 20:21:37
ほら。。
丸いやつ。球体のやつさ。。
ゴムのやつ。
中のバニラアイスをちゅって吸うやつ。

502 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/03(日) 20:25:42
ちゅ。。
たまらんな。
おっさんたまらんわ。。
コーシーでも飲むか、、、、

503 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/03(日) 20:53:18
「きのう給料日だったから、はるさんがおごってくれるって」
ハンドルを握りながら、お姉ちゃんは後部座席の妹に聞こえるよう少し声を張ってそんなことを言った。
お姉ちゃんはあきらかに僕にむけて言ったわけで、僕は僕であんたら姉妹のほうが金もってるでしょ。
と心の中で呟いた。

504 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/03(日) 20:56:16
「ほんと。はるさんがおごってくれるの」
おっとりとした性格の妹が放った言葉にはなにかほんとうに期待しているような響きがあった。

505 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/03(日) 21:09:40
助手席の窓から眺める景色は灰色の壁が流れるだけで追い越し車線にも併走する車もなく
単調な高速道路だといまいちスピード感が掴みにくい。ちらりスピードメーターを見やると140km/h
ちかくに針はゆれていた。お姉ちゃんらしかった。

506 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/03(日) 21:15:01
ほんとうは僕が運転しなければならないのにお姉ちゃんは僕の眠そうな顔をみて運転かわろうか。
と言ってくれた。

507 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/03(日) 21:26:01
使用人の立場である僕がいうのもなんだが姉妹は魅力的な顔だちをしていた。姉は僕と同い年で
子供の頃みていたテレビアニメやCMの話になると意気投合する。妹は僕らよりも三つ年下だった。

508 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/03(日) 21:42:07
「テクマクマヤコン、テクマクマヤコン……」
アニメの決めぜりふを口にするときなどお姉ちゃんは瞳を輝かせていた。姉妹とは東京の馬喰町まで
の車中いろいろな話をする。

509 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/03(日) 22:31:20
「すこしくらい熱がでても学校を休ませてくれなかったよ。ほんと厳しいかったよ」
父上の話になるとお姉ちゃんの口調に熱がはいった。妹が相づちをうつように口をひらく。
「ずる休みがばれて家の外に逃げると裸足で追いかけてきたよね」
お姉ちゃんがずる休みをしたのか妹がしたのかはわからないが、妹は楽しそうにそんなことを言った。
僕が仕える人の娘さん達から聞く話はどれもこれも興味深かった。なにか不思議な話を聞いている
ような気持ちというかセピア色のアルバム写真をひらいて見せられたような気持ちというか。

510 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/03(日) 23:34:35
馬喰町に着くと姉妹は店の仕入れにビルからビルへと走りまわる。僕は彼女らが買いまくる品を
両手に抱えせっせせっせと車に積み込む。ここ馬喰町は東京最大の衣服問屋街だった。

511 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/04(月) 00:18:35
昼食をはさんで午後からまた仕入れの続きをした。三時をすこしまわったぐらいだろうか。お姉ちゃんが
なにか飲もうよ。と提案をしてきた。さすがに僕も疲れたので一も二もなく賛成をする。喫茶店らしきもの
はちかくに見あたらず、どうしようということになった。
「すこし車で移動してみようか」
東京の地理はあまりわからず無闇やたらと走れないがとりあえず移動することにした。しばらく走ると
ちいさなケーキ屋さんが見えた。
「ストップ!」
お姉ちゃんの元気な声が車内に響いた。続けてお姉ちゃんは意味深な声音をつかい僕を脅す。
「はるさんがおごってくれるって。ね、はるさん」
路肩に車を止め三人でケーキー屋さんの戸をくぐった。ケーキの並ぶ棚よりも手前に駄菓子屋などで
よく見るアイスの入った冷凍ケースがあり、姉妹はそちらのほうに興味があるようだった。お姉ちゃんは
勢いよく言い放った。
「今日は暑いからさ。アイスにしようよ」

512 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/04(月) 00:31:36
「わたしこれ。たまごアイス」
いち早く冷凍ケースに腕を突っ込みアイスを手にしたのは妹だった。みんな同じのにしようよ。僕に気を
使ったのかどうかはわからないが、
お姉ちゃんはそう言いながら僕の手のひらに三つの球体を押しつけた。

513 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/04(月) 00:46:51
馬喰町までの帰りの車内で、おいしいね。おいしいね。と、姉妹はいってくれた。なんだか僕はちょっと
うれしい気分になった。

514 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/04(月) 01:29:52
衣服問屋街を貫く狭い道路端には四角い白線のひかれた路上パーキングメーターある。そこに車を
止めると同時に妹はトイレにいきたいと言いだした。
「ちょっと待っててすぐ戻るからね」
そう言い残し慌てて車外へと飛び出る。
お姉ちゃんと僕とが残された車内はなんだか少しぎこちない空気が流れた。
「あの……さ……」
「はるさん…って……」
ふたり同時だった。
「なに?」
「はるさん先に言いなよ」
「いや、べつにたいしたことじゃないんだけど……」
僕の煮え切らない態度を見てお姉ちゃんは突然呪文をとなえた。
「テクマクマヤコン、テクマクマヤコン、はるさん眠くなあれ〜」
あっけにとられた表情の僕をしかるようにお姉ちゃんは言う。
「目を瞑りなよ」
なんだかわからないがとりあえず目を閉じた。シャンプーの匂い、そしてやわらかな感触を頬に感じた。
しばらく僕は目を閉じたまま動けなかった。呪文をこういうことに使っていいのか?
「テクマクマヤコン、テクマクマヤコン……」

515 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/05(火) 23:29:08
ピアノの音色は癒される。。

516 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/05(火) 23:30:34
コーシーでも飲むか…

517 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/05(火) 23:43:49
プロットが決まらない。。

518 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/05(火) 23:45:14
冒頭部分を貼ってみるかな。。

519 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/05(火) 23:47:03
「どうして、こうガラクタばかりが集まるんっすかね?」
 そう広田は嘆きながらも楽しそうに十も年上の元竿師の頭を、ペッちんと叩いた。
「広田さん、髪がくずれますからやめてくださいよぅ」
 洗濯機を台車にのせている元竿師は腰をいたわりながら抗議の言葉を口する。僕は店内のそんな
やりとりを事務椅子に座って眺めるのが好きなのである。二人に聞こえるように声を張る。
「おい。広田、コーヒーいれてくれ」
「社長、コーヒーじゃないすっよ。こっちにきて手伝うとか。手伝うふりをするとか、しないとかっう考えは
ないんすっか?」


──『雪肌精』──

 地下足袋をペタペタ言わせ肩にタオルをひっかけ植木屋の堅ちゃんがやってきた。堅ちゃんはいつ
仕事をやっているのかまったくわからない。
「ちわっす」
「植木屋さんは忙しいかい?」
「ぼちぼちっすね。忙しいって言えば忙しいし。暇って言えば暇だし」
 昼ちかい時間に遊んでいる植木屋も珍しかった。店の全てを広田に任せぱなしの僕も暇人なので、
ついつい堅ちゃんが遊びに来ると相手をしてしまうのである。
「また偽札刷るのかい?」
「社長、人聞きわるいなあ。偽札じゃないでしょ」

520 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/05(火) 23:51:00
 堅ちゃんはうちの輪転機を無料で使い放題する客だった。紙もインクも機械もすべて僕の店で用意
するのであった。そして、チラシを刷ることを銭を刷ると言って笑う。
「そんじゃ社長。銭を刷らしてもらいますよ」
「今日はいくら?」
「三千万円」
 片面、植木屋でもう一面はリサイクル・ショップの両面刷りで出来た銭を堅ちゃんはひとりで黙々と刷る。
はじめて堅ちゃんが店にやってきた日、初対面で突拍子もない提案を僕にしてきたのである。
「紙とインクすべて社長もちで輪転機を無料で使わせください。紙面の半分をリサイクル・ショップの広告
で埋めます。一軒一軒のポスティング費用はうちでもちます。お願いします」
 輪転機を介して僕と堅ちゃんとの繋がりがこうして出来たのだった。

521 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/06(水) 00:00:25
**

 僕は表の顔と裏の顔をもっていた。ひとつの建物に二つの事務所を持ち、表の顔はリサイクル・ショップ
の親父。裏の顔は仕事師である。建物の裏に出入り口のある事務所の戸が開く。
「おう。誰かいるか。哲ちゃんいるか」
 叔父さんがふらりとやって来た。この叔父さんは決まって何の前触れもなく僕の前に現れて小一時間
ほど淡々と物を語る。叔父さんといっても血の繋がりなどなく業界でいうところの叔父さんである。
 派手な竜の刺繍がはいったジャンバーを着た若者は僕に背を向けるかたちでビクっと叔父さんの声に
反応した。すぐさま椅子から立ちあがり両の手をジーンズの脇にピタッと付け直立不動したとおもいきや
叔父さんに深々と頭を下げていた。若者のぎこちない動きに笑いそうになる。僕にもこんな時期があった。
そんなことを思ったら自然と頬が緩むのである。凛とした若者の声が事務所内に響く。
「御苦労様です」
 叔父さんに皮張りのソファーをすすめる。ぐっと沈むように身体を一旦背もたれに預けた叔父さんは
すぐに浅く腰掛け直した。両脚を大きく広げ背をピンっと伸ばし、ぐっと虚空を睨んだ。
「どうも叔父さん。お久しぶりです」
 僕が声をかけるといつも顔へと戻った。目尻にできた深い皺が笑っている。ちいさなテーブルを挟み
相向かいに腰をかける。

522 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/06(水) 00:03:05
「哲ちゃん。朝晩と冷えるのお」
「ええ、やっと冬らしくなりましたね。去年の夏は暑かったり寒かったりとまったく可笑しな天気だったです
からね」
 パーテーションで仕切られた奥の給湯コーナーから茶の支度をする音が聞こえてきた。カチャカチャと
陶器の重なる音、ガサゴソと戸棚から茶菓子を探す音にあせりの色が見えるようだった。
「そうだいのお。冬はきりっと寒くなければいかんな」
 僕はゆっくりと叔父さんの話に相づちをうつ。若者は頃合いを見計らうように盆を手に割ってはいる。
「失礼します」
 手のひらから湯飲み茶碗に伝わる緊張が波紋へとかわる。そんな仕草を目の端でとらえ見て見ぬふり
をするように叔父さんは陽気に笑う。
「わはははは。哲ちゃんところの新入りか」
「ええ、僕の事務所でしばらく預かる事になったんですよ」
「哲ちゃんの商売を教えるのかいのお」
「ええ、そのつもりでいます」

523 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/06(水) 20:17:12
 うん。うん。と頷き叔父さんはつづける。
「登山家はヤマを登らずには…… いられないのか…… のお、哲ちゃんはヤマを踏まずにゃいられないの
か…… のお」
 僕はなんてこたえていいのかわからずに湯呑み茶碗に浮かぶ茶柱を見つめた。若者は僕と叔父さんの
話を耳で拾いながらいそいそと立ち働いている。いつのまか事務所の隅に置かれたちいさな神棚に榊の
枝が添えられていた。深い緑の葉をつけた榊を見て記憶が交差する。水商売にたずさわる者は水の神様
を大切にするという。厨房の一角にちいさな棚をつくりそこに祀るのである。厨房のステンレス製で出来た
流しへ無神経に熱湯を注ぐと水の神様が火傷をすると考えられていた。夜に住まう彼ら彼女らの何割かは
そんな迷信を疑うことすらせずに受け入れていた。遠い昔、そう…… あれは僕が二十歳の頃に不思議な
男に聞かされた話でもある。はじめて耳にした水の神様、そしてあろうことか神様が熱湯で火傷をすると
いう滑稽な話だった。当時、五十の坂をのぼりかけていたであろう男の瞳は鋭い眼光を湛えていた。一目
みてただ者ではない。そんな印象を持った。普段はなにかを隠すかのように地味なスーツで身をつつんでい
るが、一旦真剣に話しだすと内側から光が漏れるようなしゃべりっぷりでその男の話す言葉が僕の記憶の
底に付着して沈殿するのが感じられた。その沈殿物が、ふとした弾みに撹拌される。それは榊の枝が引き
がねであったり、店の入り口に盛られた粗塩であったりする。二十数年前の沈殿物がゆらゆらと水面際ま
で浮きつ沈みつするのであった。
 ふわっと霧が流れるように叔父さんの声が聞こえた。
「哲ちゃんの湯飲みに茶柱が浮いとるのお。わはははは。いいことがあるといいの。ところで哲ちゃん…… 
雪肌精を知っとるか?」

524 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/06(水) 23:24:47
「知りません」
 叔父さんは腕を組み射るような力強いまなざしを僕に向けた。
「妖精じゃ。我々仕事師のなかには一流のゴトを難なくこなす者がまれにいるのお。その一流のなかでも
超と名のつく仕事をやってのける者がいるのお。命を落とした者も少なからずいることは哲ちゃんも知っとる
じゃろ。雪肌精に魅入られた者の末路じゃのお。わははははは。わしら一族の古くからある言い伝えじゃが
あながち嘘とも思えん。哲ちゃん気をつけたほうがいいのお」
 冗談には思えなかった。ときたま叔父さんは煙にまくようなことを僕や周りの者に言っては豪快に笑うが
今日の話は身に覚えがあるだけに僕のなかにある芯に引っかかった。美しいものには棘がある。あやしの
物の怪なのか天女なのかはわからないが僕はある女性に心を奪われそうなのである。その女性はこの世
の者でないことは確かだった。
「叔父さん。僕は二十数年この世界にいますが雪肌精という名を初めて聞きます。なぜ? 迷信のたぐい
として話が広がってもおかしくないでしょう?」
「そうじゃのお。妖精に見そめられた者は仕事に芸術を求めてしまうようになるのじゃないのかのお。我々
仕事師は一流をめざして技を磨いているがのお。皮肉なことに技を磨けば磨くほど妖精に魅了される可能
性があるということだのお。一旦、妖精に心を許せば超一流の技とひきかえに命を持っていかれる。妖精
と約束をさせられるのだのお。誰にも雪肌精のことを言ってはならん。と、約束をさせられるのじゃ。誰にも
しゃべらずに魂(たま)をもっていかれる。裏の世界に仕事師の名は残るが雪肌精の名は広まらんのじゃ。
わしゃ若い頃に一度だけ雪肌精と会とるのじゃよ。哲ちゃん…… あんたぁ。雪肌精を見とるじゃろう」
 図星だった。僕は名こそ知らなかったが美しい天女と逢っていた。羽衣に触れたいと思っていた。

525 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/07(木) 19:00:11
**

 当たり屋のトンマがやって来た。この男も裏稼業の者なのだが、ひょうきん者でお人好しでその上せこい
ときている。一般社会では、いい人なのだろうが稼業人としては、ひょうきん者、お人好し、せこい、三重苦
を背負っているような者だった。リサイクル・ショップの天井の高い店内にトンマのかん高い声が響いた。
「広田さん。広田さん。ちょっと聞いてよ」
 倉庫のような店の奥で広田、元竿師、トンマの三人はなにやら楽しそうに話を始めたようだった。ときおり
ぎっははは。と、笑い声などが僕の耳に届く。そんな時、僕は事務椅子に腰をかけ少しうらやましく思う。
反面、癪にさわるのでわざと大きな声でコーヒーをいれてくれ。と、広田に言うことにしていたのである。
「おい。広田、コーヒーいれてくれ」
 んっ。聞こえてないのか? もう一度声を張った。
「おい。ひろ…… た。コーヒー……」
 どうやら完全無視をきめこむらしい。こんなとき僕はきまって自分でコーヒーをいれることにしているのであ
る。
 トンマという男のしのぎはいわゆる当たり屋というやつだ。当たり屋と一口に言ってもピンからキリまである。
客筋を金持ちにするか貧乏人にするかで実入りに雲泥の差がつく。金持ちに絞りうんと稼ぎたいなら身体
を張るしかない。もちろん大怪我をすることもあるわけだ。なんせ当たり屋なのだから。体当たりして、なんぼ
の世界なのである。いや、ときには後から追突されることもあるから当たられてなんぼということもあてはまる
わけである。むしろトンマは当てられることを好んでいた。むち打ち症は職業病なんすよ。トンマは断言する。

526 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/07(木) 22:10:39
僕は密かにむち打ち症が彼の集中力を奪っているのではないのかと思っている。トンマもそのことには薄々
気づいているらしく派手な稼ぎに打って出ることはなくなった。せこい稼ぎにしかならないが確実で地道な
方向に転換したらしい。トンマは善良な人間にわざと車をぶつけさせ塗装が剥げたのへこんだのと因縁を
つけては五万円、十万円と巻き上げていた。払えない。と、いう客? に対しては分割払いに応じ、さらに
相手の家まで集金に行く。集金に行くのはいいが、ガラスが割れたままのサッシ、朽ちかけた雨戸そんな
家を見てトンマはその家の子供に、これですきな物でも喰いな。と、一万円札を子供の手に握らせるような
奴だった。
 なぜそんなことを僕が知っているかというと、トンマはことあるごとにリサイクル・ショップに寄っては顛末を
ひょうきんに身振り手振りを交えて話すのであった。その話しぷりはおもしろく広田や元竿師は合いの手を
いれながら聞き入ることも度々である。そして一を十倍にふくらませしゃべる癖がおもしろさに拍車をかける。
トンマの口からおもしろおかしく聞かされるセリフにもその癖を知っているが故に僕らはうまく適応するので
ある。
「十万円を子供に握らせ……」
 僕をはじめ広田、元竿師の頭の中では十万円が一万円に自動変換されるのであった。

527 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/08(金) 20:34:42
 トンマはおそらく昨日の出来事を話しに来たのであろうと思われた。話は昨日のことである。出前の昼食を
とった後、ふらりと散歩に行きたくなった。広田にも行く先を告げずに僕はリサイクル店を出たのであった。
 郊外型のリサイクル・ショップである僕の店はJRの駅から離れており、また繁華街からも距離を置き建って
いる。店を出て北に十分も歩くとのどかな田園風景と単線の線路が走っていた。冬の田は茶に覆われ大地
に亀裂がはいり恵みの雨を欲しがっているようでもあり、拒絶しているようにも見えた。ためしに立ち小便をし
てみるとやはり水分を欲しているのかな。と、思えた。ひとりそんなことを考え考え歩いていると、いつのまに
か線路の側道へと出た。錆色のまくら木と赤茶の敷き石のうえを、鈍くひかる銀のレールが走っていた。
レールを目で追うように視線は前方の踏切を捉えた。百メートル、いや八十メートル先に一台の軽乗用車が
踏切内で立ち往生していたのである。
「カンカンカンカンカンカンカン」
 警報機が鳴り響いた。それは冬の空気を切り裂くような音に聞こえた。このままだと、まずいことになる。
警報機が鳴りはじめて遮断機が降りはじめるまで十数秒、電車の車体が踏み切りに迫るまで三十数秒ある
かないか。瞬間そう思った。するすると踏切に近づく白い特徴のある車がいた。突然、大きな声が聞こえた。
「ハンドル握ってろ! 後から押してやる」
 トンマの声だった。踏切内で立ち往生している軽自動車のすぐ後に続く車体が偶然トンマの運転する真っ
白なアメ車だった。アメ車のばかでかい排気量とトルクでぐいぐい軽乗用車を踏み切り内から押し出していく。
僕はその一部始終を立ち止まり見ていることしか出来なかった。トンマは僕の存在をおそらく気づいていない
だろう。僕はそっとトンマに見とがめられないよう、くるりともと来た道をゆっくり歩きだしたのだった。

528 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/08(金) 22:11:42
 がやがやと広田を先頭に元竿師、トンマらがこちらに向かってくる。倉庫のような店舗内に化粧ベニヤで仕
切られた狭い簡易事務所は彼らを受け入れる。トンマが入室一番に口をひらいた。
「社長。明日からよろしく。広田さんが雇ってくれるって」
 広田があわてて割ってはいる。
「……ちょw……おまw……雇ってって……w 雇ってもらえるように口添えするっすよ。と、言ったのに」
 もう笑うしかなかった。トンマの口から僕のことを社長と呼んでいるのに。僕の立場はいったい何? 状態で
ある。鳩がまめ鉄砲を食らったような顔で五秒ほど停止したのちトンマは、ぼそっと言ったのである。
「そっか、社長にも一応許可貰わないとな。一応な」
 やはりトンマはどこまでもトンマであった。僕はそれでいいと思う。こうして、また、ひとり仲間が増えた。何故
トンマは裏稼業を突然廃業してまで僕のところで働こうと思いついたのかはわからない。昨日の出来事が
関係するのか、しないのか。普段のトンマなら昨日の踏切内での出来事を自慢するはずだが、一切そのこと
について広田らに話していない様子である。脛に傷をもつ者が新聞に載るわけにはいかない。そんな歪んだ
美意識がトンマを支えていることはわかる。おそらく昨日、トンマはそそくさと逃げるように踏切をあとにしたに
違いない。僕はトンマの勇姿をそっと胸にしまうことにした。

529 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/09(土) 20:50:58
**

 夢をみていた。うたたねに抱かれ、まかり世とうつし世の狭間に漂いあの人と逢っていた。僕はあの人と
はなしをしたことがない。はたして会話が成立するのかどうかもわからない。あの人は教えてくれた。それは
言葉としてではなく身体の内に流れくる内流と呼ぶべきものなのだろうか。血と血で会話をする感じという
のか。あの人は僕の血に直接訴えてきた。芸術は自然そのものだと、芸術は自然を切り取ったものだと。
あの人は光で織った映像を僕に見せてくれる。流れる画像に写しだされたのはひとりの年老いた農夫だった。
 彼は大地に鍬を無心にいれる。ざくっ、ざくっ、と、鍬の先端が大地を掘り起こし新鮮な土がもこもこと彼の
足下に出来ていた。無心に土を掘るその姿は何者も寄せつけることのない白いものだった。白いものは水
でありその姿をいかようにでも変えることが出来た。白いものは何色にでも染まることが出来た。白いものは
黒いものを寄せることはない。黒いものは白いものに触れることさえ出来ない。黒い僕は白いものに触れる
ことを許されない。黒いものは本能でそれを知っている。あの人はやわらかな笑みを僕に向ける。穏やかな
仕草で僕を誘う。麗しい黒髪に僕は狂わしいほど魅了される。あの人は、いや雪肌精は僕にいう。
白いものになりなさい。わたしに命を預けなさい。僕は最後の決断が出来ないまま、ここで目が覚めるので
あった。

 その夜、僕と若者は綺麗に裏の仕事をやり終えた。睨んだ通り若者の筋は良い。これなら数年で僕の代わ
りが勤まると思った。
「明日の昼過ぎ、三時にお客さんが来るはずだから」
「どっちの事務所にですか?」
「うん。裏の事務所に来る。お客さんがみえたらソファーに案内して茶でもだしてくれるか。そうだ、明治屋の
ショートケーキを用意してお客さんに召し上がってもらえばいい。緑茶じゃなく紅茶をだしてやってくれ」

530 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/09(土) 22:22:01
 帰りの車中で具体的にかつ事細かに指示を出した。夜の空を滑るように流れ星が走った。すうっと車体を
夜の人工的な明かりのなかに隠す。街が近くなるにつれ僕はほっとする。コンビニの天井にある蛍光灯の白
いひかりや街路灯がつくる影に僕らは溶け込む。森のなかに木をかくすように。人ごみのなかに仕事の匂い
を隠すのだった。街は腐った匂いで溢れていた。若者が運転する車体がゆっくりと停止した。僕が助手席の
ドアを内側からあけ防音とグリップ力の両面を満たす靴先をアスファルトに降ろし重心を軸足に移動すると、
運転席側から空気が流れた。ちらりと若者の横顔を見やると、若者は一瞬しまった。と、いう表情をしてすぐに
外に飛び出し助手席側に回り込んだ。鉄板の一枚ドアに手を添え大きくひらき僕が車から降り易いように配
慮をしてくれた。
「いいよ。いいよ。そんなに堅苦しくしなくても。おつかれ。明治屋のケーキ忘れんな頼んだぞ」
「はい。分かりました」
 若者の元気良い返事は汚れなく夜の空気を振るのであった。おいおい。夜中だぞ。あんまりでっけえ声だす
な。と、心の中で叱りながら、若者の頭に軽くげんこつを一発落とした。
「はい。すみません」
 すこし声を落としてそう言うが反省している様子はてんで無い。僕はそれでいいと思った。ひとつひとつ確実
に覚えてゆけばいい。
「おう。気をつけて帰れよ」
 歩きはじめた。背中で車が発進する音を聞きながら僕はマンションを見上げる。墨汁をたらしたような夜空と
木墨でデッサンしたような建物の屋上とがつくる境界線を睨み表の世界へと気持ちを切り替える。

531 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/10(日) 00:42:02

 大店舗法に則り郊外型の食品スーパーや書店などが、あちらこちらに雨後の竹の子ように出来ていた。
リサイクル・ショップの前にある県道を挟んで相向かいにやはり大型の食料品専門のスーパーが進出して
来たのであった。僕は自分の車を食料品専門スーパーの駐車場に滑り込ませる。百台は停められるかと
思われる広々とした白線の引いてあるアスファルトの海を泳ぐように右へ左とくねらす。そして隅にちょこんと
車をとめた。ちょうど昼どきということもあり食料品をメインに扱っているスーパーの駐車場は建物の入り口
付近に客の車は集中して停められ隅のほうはガラガラに空いているのであった。
 車から降りドアのロックして駐車場に面している通りに向かい二、三歩進むと六間幅の県道が走っている。
その車道と歩道を別つ白いガードレールの内側で車の流れが途切れるのを待っていた。大きな看板が目立
つ。その大きな看板には黄色地に赤文字で、“なんでも売ります買います” と、道行くドライバーの目に訴え
かけるように掲げられている。僕はこの場所にリサイクルショップを開店して正解だったと思った。開店当時
リサイクル・ショップは全国でぽつらぽつらと出来はじめ流行の兆しをみせていた。
 車道の流れが途切れ、すばやく渡った。店にはいると広田が声をかけてくる。
「おはようございます」

532 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/10(日) 01:36:58
「おはよう。どうだい。売れてるかい?」
 雑多な商品が置かれている狭い通路を話ながら簡易事務所へとはいった。
「売れてるっす。社員が優秀ですから。一番良く知ってるの社長でしょう。毎日売り上げチェックしてるじゃな
いすっか」
 広田は笑いながら言うのであった。それもそうだ。こんなときは、とぼけるのが一番だった。
「……コーヒーいれてくれ。コーヒー」
 そういえば、元竿師とトンマの姿がみえないようである。ふと、冷蔵庫の上をみると明治屋のケーキ箱が
のっていた。
「おい。広田、竿師とトンマはどうした?」
「引き取りっす。社長も知ってるでしょう。横町にある大型紳士服の店。あそこからマネキンを引き取ってくれ
って。朝一でふたりに行ってもらってるんすっよ。そのまま午後はリース流れのノートパソコン五十台引き取り
があって、もうすぐ帰ってくると思いますよ」
「ああ。そうか……」
 なにか忙しそうで、それでいて僕はその輪からすこしはずれているようで、気の抜けた返事になってしまう。
「おい。広田、おまえ白髪が目立つようになったなぁ。若白髪だな。幾つになった?」
「三十二ですよ。こんな狭いところに十年も居れば白髪もはえてきまっせ」

533 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/10(日) 02:43:03
「狭いのは関係ないんじゃないか。それにしても十年経つかぁ……」
 広田の言う通り五坪の簡易事務所は狭かった。スチィールの事務机が三つ並び皆一様に机の上には
パソコンモニターが置かれているのであった。カタログやら書類の束が山積みになり、険しい山並みを築い
ている。一山二山と各机ごとに山脈の名をつけたいほどだ。アルプス山脈を彷彿させる谷間から眺めると
小型冷蔵庫やら流し台やらコピー機がごちゃごちゃと見えた。やはり狭いな。
 コーヒーメーカーから香ばしい匂いが立ち簡易事務所を包んだ。広田はマグカップを二つ手にしながら。
「社長が新しく預かった若い衆からケーキの差し入れがあったすっよ」
「うん。裏の事務所にお客さんが来るので買っておくように頼んでおいた。気を利かしてこっちにも差し入れ
だんだな」
「それはそうと社長。株式会社・裏道出版にお客ということは…… 仕事っすか?」
「まぁ、そういう事になるな。また、書いてもらう事になると思うが頼むぞ。おまえの書く本は評判いいからなぁ。
前回書いてもらったやつなんだっけ…… あぁそうだ、『こころを鎮めてヤマを踏む』 だったな」
 広田の他にも、ゴーストライターの先生は二〜三人、常時抱えているのだがその中でもなぜか広田が書く
ものは評判が良かった。仕事師は段取り七分実行三分とよく云われる。この道の大先輩達が理論を説き
体系づけした書籍が裏世界のベストセラーとしてある。僕がつくった本であった。決して一般の書店に流通
することのない本である。そもそも、裏道出版という会社は勢いで作ってしまった会社なのであった。目の前
にいる広田がいなければこんな仕事はしなかったと思う。

 あれは…… そう今から十年前の夏。暑い日だったことを覚えている。その朝、僕は店のシャッターを上に
押しあげて開店の準備をしているところだった。背後から透き通った声を掛けられたのであった。僕が振り向
くと学生風のひょろっとした青年が立っていた。

534 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/10(日) 14:18:16
 白のTシャツにジィーンズという格好で手には僕の店で作ったチラシが握られていたのであった。
「すみません。このチラシにあるアルバイト募集っての見て来たのですが」
 幼い顔の青年が発する声と身体から滲む雰囲気が妙になじんでいるように思えた。太陽はすでにジリジリ
と無言で空気かき回し土からあがった蝉が音をつけて鳴いていた。今日も暑くなりそうだ。
「ああ。応募の方。あれっ、事前に電話かなにか連絡頂いたかな?」
「いえ。いきなりここに来ました。すみません」
 青年はそう言い淀んだきり俯いてしまったのであった。
「うん。ここで話もなんだから中へどうぞ」
 半分まで押し上げたシャッターを全てあげ暗い倉庫のような店舗内に朝の光をいれた。一筋の陽光が束に
なり入り口全体を照らす。壁にある配電盤の黒いスイッチをONにすると高い天井に吊り下げられた照明が
白い熱を帯びゆっくりと雑多な商品の影でしかないものに輪郭と色を与えた。

535 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/10(日) 15:42:01
「どうぞ、事務所の方へ」
 僕は店舗内から入り口の外で待っている青年に声を掛けた。事務所内の壁は真新しい白いクロスが貼ら
れスティール机には広々としたスペースが目立つ。なんだか殺風景でもあった。空いている事務椅子を青年
に勧め僕も手近な椅子に座った。
「履歴書をもって来られましたか?」
「いえ。なにも持ってきていないのです。今朝の新聞折り込みにはいっていたチラシを見て矢も立てもいられ
ずに家を飛び出してました。気づいたら自転車にまたがってここに来ていたのです」
「なんでそんなに急ぐ必要があったの?」
「はい。自分でもよく分からないのですがチャンスを逃したくなかったのです。冷静になって考えるとおかしいで
すよね」
 頭を掻きながら青年はそう言ったのである。青年から受ける印象は悪くはない。一本気なのかもしれないな
と思った。僕は自分の直感を信じて生きてきた。
「うん。まあ、履歴書なんて後で書いてもらえば良いことなんですが、仕事の内容はチラシの募集要項でだい
たい分かっていると思いますが……」
 ここで話を一旦途切った。目の前にいる青年を試してみよう。返答いかんで採用、不採用を決めようと思っ
たのだ。

「社長。なにボケッとしてるんっすか? 俺の話…… 聞いてます?」
 ここで僕の回想は中断されたのである。マグカップからコーヒーをすすりショートケーキの白いクリームを顎
につけた広田がいた。
「十年も経つと…… 人っうのは変わるもんだなあ……」
 僕の直感もたいしたことはないのだ。と、改めて思うのであった。
「なに言ってるんっすか。コーヒー冷めますよ。社長!」
 小皿に取り分けられた苺ショートの赤がやけにうまそうに思えた。苺を一粒摘み僕は口に含んだ。

536 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/10(日) 21:11:53
 広田はまるで話にならないとばかりに両手のひらをうえにするのである。口をへの字に結び二、三秒の
あいだ無言で僕にあわれみのまなざしを向け宣言をくだすのであった。
「社長。ボッーとするならそこに居てもらっちゃ邪魔ですから。し・ゃ・ち・ょ・う。は窓際の陽があたる指定席
で思う存分ボッーとしちゃってください」
 すごすごとキャスター付きの椅子ごと僕は移動する。スーツの右ポケットを探りセブンスターの箱を取り
出す。人差し指と親指の腹で白いフィルターの先を摘み出すと百円ライターで火をつけた。紫煙のむこうで
パソコンに売り上げを打ち込む広田の横顔を見ながら訊いてみた。
「広田、なんでお前を採用したか分かるか?」
 顔を一瞬僕のほうに向けた。すぐに興味ないっすよ。と、ばかりにモニターへ視線を戻す広田だが耳は
しっかりと僕のほうに向いていることを僕はよく知っているのである。
「直感だよ。直感」
 広田はマウスを動かしながら、切り返しの言葉を考えているようであった。
「社長。俺がなんで十年もいるが分かります? 社長についてれば食いっぱぐれが無いと思ったからっす。
直感っすよ。直感」
 型通りの切り返しをする。まったくもって、へらず口の止まらない奴である。その一方で履歴書も持たずに
面接に来るという型破りな一面も併せ持っているからこそ僕は採用したのかもしれない。

537 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/11(月) 05:45:21
「今、何時だ?」
 広田はモニターの右下にある数字を確認してめんどくさそうに答えるのであった。
「ピーエム、一時っす。社長、腕時計してるんっすから俺に聞かなくてもいいでしょう。ちったぁ、俺の仕事を
手伝うとか、俺の仕事を手伝うふりをするとか、しないとかっう考えはないんですか?」
 そういえば、いつからこの決めぜりふを耳にするようになったのだろう。十年という歳月は長いようで短いの
かもしれない。この十年、店を守っているのはあきらかに広田であった。僕は広田が働きやすいように環境
を整えてやることしか出来ない。
「もう、一時か。ちょっくら、出掛けて来る。三時には戻ってくるよ」
これと言って用事があるわけではないが気分転換する為に事務所を出ることにした。外気を胸いっぱいに
吸い込む。平和な冬の日差しが倉庫全体を包んでいた。店舗敷地内のアスファルトに倒産した居酒屋やら
レストランから引き上げられた業務用ステンレスの流し台、スティールロッカーなどが所狭しと並らべられてい
る。これらを全て取り除くと本来なら三十坪ほどのアスファルトで出来た店舗駐車場が出現するはずだった
が僕はここに商品として業務用ステンレスの流し台、ロッカーを並べるように広田に指示を出したのだった。
来店するお客様の駐車場スペースが無くなってしまうのであるが、道を挟んだ相向かいの大型スーパーの
駐車場に自然とお客様は車を停めてくれるようになったのである。
 広田は反対した。駐車場は自社で用意すべきであると、どんなに金銭的負担が掛かろうと地元地域でや
っていくには駐車場を確保することが最適解だと力説したのであった。それが、真っ当な堅気の感覚である。
とりあえず広田は僕の指示に従った。僕が折れるべきなのであろう。来店用の駐車場用地をそろそろ確保す
ることにしよう。ふと、そんなことを思った。

538 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/11(月) 05:49:28
**

 裏稼業を覗いてみてもいいかなと思わせる切っ掛けになった不思議な男がいたのである。当時五十の坂を
のぼりかけていた彼は若造の僕にいろいろな話をしてくれた。日本人なら誰でも知っている家電メーカーの
創業者との逸話、GHQが日本の地を踏み横田基地内では日本人バンドが活躍する場を与えられそこから
成り上がる者、脱落する者の顛末をさながら昭和絵巻のように話てくれたのである。話す内容は多岐にわた
り教養の高さが伺えた。ときに僕の反応をうかがいながら僕の知識レベルにあわせ説き進めるのであった。
お互いが三国志を知っているという前提のもとで話をしたいときなどはその深度を推し量るように三願の礼
などという単語を会話のなかにさりげなく混ぜるのであった。僕は裏世界にもこういう人がいるのだ。と、興奮
を覚えたものである。彼の仕事っぷりは知恵と知恵の綱引きと言っても過言ではなかった。その結われた引
き綱で線を引くことによって堅気のなかに身を隠す悪党を浮かびあがらせるのであった。知恵と知恵の根くら
べであった。堅気のなかにも悪党がいる。彼はそんなことを言って笑ったものだった。
 彼のような華麗に仕事を納める仕事師の技を文字にしてみたいという衝動が僕のなかでくすぶっていた。
その僕のなかでくすぶる衝動を突き動かしたのが広田の文章力であった。出版の仕事を始めるきっかけと
なったのは偶然に覗いた事務所のパソコン画面に表示されていた広田の小説を読んでしまったからだった。

539 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/11(月) 22:09:24
 白化粧をほどこした頂と尾根のあいだを滑るように、そして舐めるようにその舌を大地に這わせ生きるもの
から熱を奪い砂粒を運ぶ北風は力強くこわい顔をしていた。フロントガラスにあたる午後の太陽は儚げでやさ
しい顔をしている。運転席側の窓をすこし開けると水を含んだ白いものが降りてくる気配が感じられた。
アスファルトを蹴るタイヤのゴムは硬質な音で気温を伝えてくるのであった。右前方に道路よりすこし小高い
土地が見えてきた。その小高い丘を削りアスファルト道路が走っているのである。削りとられた部分が崩れな
いよう無機質なコンクリートで防護壁をつくっていた。防護壁の上には鬱蒼とした木々が茂っているのである。
鎮守の森であった。夏ならばもこもこと天を突き上げるような木々の生命力を見ることが出来るが、冬はまた
違った趣を楽しむことが出来た。夏が動ならば冬は静の佇まいであった。
 僕は暇な時間を見つけては神社巡りをすることが好きなのである。基本的にいつも暇なのだから、ほぼ毎日
神社に来ることになるのであった。この神社の他にも近在に点々とある神社を巡っていた。数箇所お気に入り
の神社がある。その日の気分によって今日はあっち明日はこっちと巡っていたのであった。

540 :ムイムイ ◆Piero20Nu. :2006/09/12(火) 00:28:40
( ゚∀゚)<いきなりですが!

( ゚∀゚)<たしか
( ゚∀゚)<以前ここでオオグロマキの話が出たね?
( ゚∀゚)<1から全部見直してみたけど、ない
( ゚∀゚)<(携帯だからctrl+Fができない)
( ゚∀゚)<おかしいな…

541 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/12(火) 00:34:30
勘違いではないか?
以後、
スルーさせてもらうよ。書いているときは俺は俺であって俺でなくなるんだ。ごめんね。

542 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/12(火) 00:35:05
 本線から右折をする。神社のまわりをぐるりと囲む細いくねった道は対向車とすれちがう時には神経を使う
ほどに狭かった。それでも夏場は外回りの営業車が涼をもとめ何台も並び停めるような道であった。やはり
気持ちの良い場所というものが存在するのだろうと思う。それは気の通りみちというのだろうか。ある種の力
が籠もった場所というのだろうか。ここもそのような場所の一つであった。右からは太陽のひかりを存分に浴び
左にはヒマラヤ杉、赤松の大木が天に蓋をするように生繁っている。僕は車を停め外へと降り立つ。すでに
空気の流れが違う。別の空間だということを意識するのであった。落ち葉を踏み、ガサッガサッガサッという心
地よい音を聞きながら小道を歩く。四方八方から威厳にみちた気を肌で感じる。古木は僕が生まれるずっと
前からここでなにを見ていたのだろう。ばかな人間達の愚かな戦いを百年、二百年と黙って見てきたのだろう
か。赤松の太い幹にそっと手を触れてみた。がさがさとした表皮に耳を近づけ赤茶けた土から水を吸い上げ
る音を聞く。普通の人は悪党に神社の組み合わせなんて。と、思うかもしれないが悪党から言わせてもらえ
ば悪党だからこそ、神社とか神棚とか目に見えない大きな力に頼るのだった。

543 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/12(火) 02:09:35
翡翠の塔


544 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/12(火) 05:48:35
 ゆっくり境内へと歩を進めた。あと六十回も夜と昼を繰り返せば参道の両脇に並ぶ桜がそれはみごとな花
を咲かせ人々の目を楽しませるのであった。毎年、桜のシーズンになると一週間から十日間くらい枝に提灯
がぶら提げられ一晩中あかりが灯されるのであった。深夜に見る桜は怖いくらいに幻想的で昼間の桜とは別
の顔を持っていた。なぜ僕は桜にこだわるのだろうか。そんなことを考えつつ、いつのまにか参道を歩き終え
境内に足を踏み入れていたのである。
 境内の土には竹ぼうきの跡が残っていた。おそらく今朝、近所の人が掃き清めたのだろう。人の好意でなさ
れたであろうと思われる竹ぼうきの波紋を僕の足跡で汚さぬように慎重に歩いた。本堂の数メートル手前まで
来ると石で造られた背の高い台座が左右に据えられその上に狛犬がちょこん座っていた。左右二匹の狛犬
は僕を見下ろしているのであった。狛犬が守る境界線の内側に僕は決してはいらない。賽銭など一度も投げ
たこともない。それは黒い僕の決め事であった。穢れた者が触れてはいけないそんな考えが僕のなかにあっ
た。
 ぽん。と、拍手をひとつ打ち目を瞑り手を合わせる。なにを願うこともなく、ただ手を合わせているだけだった。
目眩がすると思ったとたんに僕はここで意識を失ったのである。

545 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/12(火) 05:53:36

 遠く近く、あの人が呼んでいる。白いものになりなさい。わたしに命を預けなさい。なつかしい声に僕は応え
ようとあの人の姿を探した。突然、一条の光が僕の頭めがけて撃たれた。まさに光の矢で撃たれたと言うべ
きであろう。僕は反射的に目を瞑る。まぶたの厚みを通して温かい紅色のあかりを感じるのだった。それは、
まぶたを流れる血の紅であり光の矢が発する熱でもあった。目をあけるとあの人は僕の前にいた。鈴の音が
どこからともなく、カランコロンと聞こえだすとあの人はすうっと消えかわりに映像が僕の頭の中に溢れだした。



「軍医殿のお世話をせさていただくことになりました。陸軍二等兵、加藤正平であります」
 板の間に胡座をかき褌一丁の姿で扇子をせわしなく動かしている軍医は二等兵にまるで関心などない素
振りで口を開いた。
「おう、ご苦労さん」

 その軍医の顔は若い頃の叔父さんにそっくりだった。二等兵は僕そのものであった。二等兵の僕は若く二十
歳くらいに思われる。どうやら南方の戦時下にいるらしい。頭のなかに溢れる映像には板と椰子の葉で出来
た小屋があり、小屋のまわりには南国特有の原色で名も知らぬ草花が写しだされていたのであった。

546 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/12(火) 19:52:23
 次々と映像を見せられた。

 若い整備兵は腰をかがめ何かを拾っているように見えた。死にたくない。死にたくない。と繰り返し繰り返し
垂れる赤黒い腸を腹に戻していた。血と泥にまみれた腸は赤黒く、腹に戻すのだがすぐに、くにゅっと出てき
てしまう。爆撃機が落とす爆弾の直撃を受けずにすんだものの真っ赤に焼けた鉄の破片に腹を破られ若い
整備兵は助かる見込みもなく戦友の情けを込めた銃弾に救われた。


 米粒のような白い点が空で光った。雲間に隠れ現れしだいに戦闘機の輪郭を帯びてゆく。低い空を旋回
する度にジャングルの林に隠れる友軍に勇気を与えていた。しばらく別れを告げるように旋回をしたのち
戦闘服の肩に日の丸を縫いつけた若い飛行兵は敵地へとひとり飛び立って行き二度と戻ることはなかった。
天皇陛下ばんざい。と、口にすることは無く。
「お母ちゃん」
最後の言葉だった。

547 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/12(火) 19:56:00
 野戦病院のモルヒネは底をつき軍医は師団の命令に従う決心を固める。ろくに手当をしてやることの出来
ない患者で溢れていた。人の命を救いたいと願い医者になったはずなのに人の命を絶つことでしか兵隊の苦
痛を解放する術がないことを知った軍医の空気注射を持つ手が震えていた。戦況が悪化するにしたがい死
に対して心が動かなくなってしまった軍服の医者は涙を忘れ、野戦病院のテントをうつ激しい南国のスコール
を眺め何かを思い出すように拳を固めていた。


 若者に赤紙が届いた翌日から母は街頭で見知らぬ人に頭をさげ白いさらしの布に千人針をもらっていた。
南方に出兵することになった若者は千人の手で刺繍が入れられたさらしを腹に巻いて戦地へと赴いたので
あった。兵隊は月に一度、本土から届く慰安袋を楽しみにしていた。慰安袋には金平糖と手紙が添えられて
いた。妹が桜の樹で自害いたしました。結核を患っていた幼い妹はその夜、若い二等兵の枕元に別れを告げ
に来た。

 僕は桜を憎んでいた。雪肌精は何故こんなものを僕に見せるのだ。
ここで、ふわっと意識が飛ばされた。目をあけると本堂の天井に垂れる白と紅で交互に結った紅白綱が風に
揺れていた。鈴の音がカランコロン。静かに一度だけ鳴った。

548 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/14(木) 06:50:45
**

 店に戻ると広田が声をかけてきた。元竿師とトンマも引き取りから帰って来ており簡易事務所で三時の
休憩をとっていた。
「社長、お客さんが裏の事務所でお待ちっすよ」
「そうか。どんな感じの人だ?」
「そっすね。『裏道出版はこちらでよろしいのかな?』 と、店先で尋ねられたんすっけどね。二言、三言、言葉
を交わした感じっすけど枯れたご老人っすね。七十過ぎているんじゃないっすかね。地方在住じゃないすっね。
東京の方だと思いますよ」
 鼻のあたまに白いクーリムをつけ明治屋からテレビコマーシャルの依頼がきても素でこなせるような食べっ
ぷりのトンマが横から口をはさんだ。
「ありゃ、刑事だな。引退しても匂いは消せねえな」

549 :有為の奥山今日越えて浅き夢みじ酔ひもせず:2006/09/14(木) 13:46:05
          _,,,,,,,,,,,,,,,__
        ┌''ニ三三三三三ミミミ=、,
     ,.-┤三三三三三三ミミミミ,\
    ,/,彡l三三三三三三ミミミミミミミミ\
   /〃,彡レべキ三三三三ミミミミミミミミミヾ、
  ,//〃彡{"     ~゙''=ニ三ミミミミミミミミミミミ;;}
  レ〃三l; ,,        ~゙"''ーーー=弌ミミ三;}
  l/彡三;j , . - ' '   ,   :._,,..-―‐‐、ヾ;三j
  ,!;三;三j ,.-'''~ ̄`ヽ i  ::.,,..-―‐'' 、_!'i"
  'ヾ;三;;j ,.:-'ニ二ニ'⊥  ≡~ ̄    !i
    ヾツ ;      .:;l     i;_       !l
      l! ;!::     ':;l,_;;..  r-' ヽ、,   l !   んままあわれ
      .} ;{:::.   ,     ̄   ヽ,     |"  
      {,,.j::::;:: ::'' _,. -― ''''ユ∧   !
        ゙:, ヽ. :.弋;;;:::ニニニ‐"    /
         ,入.ヽ, 、  = = =      ,/
      _,,.:ぐi. ゙ヾ:; ゝ..         ノト、
,,,.. --::ァ'':::::::::::l#ii_ ゙ヽ:;,_    ,.-'' j#;lヽ
:::::::::::/::::::::::::::::::!####llliii~~゙""~,,,,.::iii##l::::\
::::::;/:::::::::::::::::::::::::l#################!::::::::::::ヽ、

有為の奥山今日越えて浅き夢みじ酔ひもせず ◆Pj.rsagelo 

550 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/15(金) 05:54:39
 叔父さんの紹介であった。基本的に信頼のできる人間からの紹介がないかぎり裏道出版の事務所で人と
会うことはなかった。そして、必ず初対面の場合は約束の時間よりすこし遅れて出向くことに決めていたので
あった。広田、元竿師、トンマらがわいわいがやがやと雑談で温めている簡易事務所から外へ出た。倉庫の
ような背の高い建物の脇をまわり込むように裏の事務所へゆっくりと歩く。

551 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/16(土) 05:56:09
 戸を開くと微かに石油ファンヒーターの灯油が燃える匂いがした。同時に暖かな空気のかたまりが戸外へと
移動する。背を向ける形でソファーで待つ白髪の老人に戸口で声をかけた。
「どうも、遅くなりまして」
 ひとり静かにティーカップを傾けていた老人は首をこちらにゆっくりと捻る。若者はパーティーションで仕切ら
れた奥の流しで僕が来るのを待っていたのであろう。老人は腰をあげ軽く会釈をした。

「私は江田君とは古い仲でしてな。追う者と追われる者と立場はわかれていましたが……」
 瀬尾と名乗る老人はゆっくり間を置きながら問わず語りにしゃべりはじめたのであった。江田君というのは
叔父さんのことを言っているのであった。僕は聞き役に徹することにした。
「警察を退官してからもうだいぶ経ちます。先年、連れも亡くなりましてな。私ら夫婦には子供も無く、まったく
もって侘びしい独り暮らしをしております。今年、八十一になります。まあ、棺桶に片足を突っ込んでいるような
歳ですが侘びしいものは幾つになっても侘びしいものでしてな」
 冷めた紅茶を一口含み喉を湿らし老人は続けるのであった。僕は黙って頷き相づちを打った。
「警察組織に長年いると見なくてもよいものを見てしまうこともあります。ときに知っておるかな。警察署長は
数年で異動しますが三度も異動を重ねると祝儀で一軒家が建つと言われております。祝儀を捻出する者は
署内の警察官なのであります。年間、数百万円という金額であります。すべて国民の税金からプールされとる
のです。私ども下の者はキャリアに傷をつけさせてはいかん。きつく厳命されておるのです。腫れ物に触るよう
な心持ちで迎え入れ送り出すのが仕事になりましてな。良いものやら悪いものやら。罪人を捕らえる組織の者
が天下の税金を泥棒するようなものでしてな」

552 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/16(土) 06:06:40
 湯気のたつティーカップを二つ手に若者が語りの合間を縫い静かに冷めたティーカップを交換しに来た。瀬
尾老人は若者の手ずからカップを受け取る。
「ありがとう」
 老人は手のひらで包むように紅茶の暖を啜り一息入れ若者に向かい訊くのであった。
「お幾つになられます?」
「はい。二十一です」
「そうですか。二十一歳ですか。私は大正十四年生まれでしてな。二十歳のとき南方の戦場で左脚ふくらはぎ
を撃ち抜かれましてな。前線を退き後方の野戦病院に入院したものの前線で守る戦友に申し訳ないという思
いと、さりとて自由にならぬ我が身を思いもんもんと過ごす日々を病院の床で送っておりました。昭和十九年
初頭、マニラ司令部近くの野戦病院の上空はまだまだ米軍の爆撃にさらされる心配はありませんでした。
私は傷病兵として日本に送り帰され内地の陸軍病院で終戦を迎えました。その後、私は警察官になったわけ
でしてな。江田君の調書を私が初めて取ったときの江田君の歳が二十一歳だったことを記憶しておる」
 いつのまにか、若者もソファーにちょこんと座り瀬尾老人の話に聞き入っていたのであった。瀬尾老人は暫く
目を瞑りなにかを思い出しているように見えた。水気を失い茶の皺で覆われた枯れ木のような指先で虚空に
数字を描くことによって記憶の糸を手繰り寄せていたのである。
「私が追う立場で江田君が追われる立場…… まったくもって因果なものでしてな」

553 :有為の奥山今日越えて浅き夢みじ酔ひもせず:2006/09/16(土) 11:10:36
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     ,.-┤三三三三三三ミミミミ,\
    ,/,彡l三三三三三三ミミミミミミミミ\
   /〃,彡レべキ三三三三ミミミミミミミミミヾ、
  ,//〃彡{"     ~゙''=ニ三ミミミミミミミミミミミ;;}
  レ〃三l; ,,        ~゙"''ーーー=弌ミミ三;}
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  ,!;三;三j ,.-'''~ ̄`ヽ i  ::.,,..-―‐'' 、_!'i"
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      .} ;{:::.   ,     ̄   ヽ,     |"  
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有為の奥山今日越えて浅き夢みじ酔ひもせず ◆Pj.rsagelo 

554 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/17(日) 08:22:18
 瀬尾老人は警察官という職務を通して、若い叔父さんとの出会い、そして心のふれあいを淡々と話すので
あった。何故、警察官が犯罪人に心惹かれるのか、ひとりの人間として瀬尾老人は語るのである。僕は時間
を忘れこの瞬間を切り取りたいと願った。生きた言葉に触れたい、さわりたいと思った。

「私は江田君からさまざまなものを学んだ。長い長い、追いかけっこ…… だったような気がします」
 最後に瀬尾老人はそう言った。たしかにそう言った。それは目の前にいる僕と若者に向けてでは無く遠いど
こか見えない者、どこか見えない空間に向かってしゃべっているような、そんな気がしたのであった。

555 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/17(日) 15:30:30
**

 季節はずれの捕虫網がスティール机に立てかけてあった。竹の杖がどうにもなつかしい。こんな物がまだ
売っているのか。春にモンシロチョウ、アゲハチョウを追いかけた覚えがある。秋の夕暮れ空に映える赤トンボ
を捕まえたことがある。
「コーヒーはいりましたょ」
 弱々しい元竿師の声が僕の思考を遮った。広田とトンマは廃業するレンタルビデオ屋からの見積もり依頼で
出かけてしまっていたのである。少々、心もとないが僕と元竿師で店番なのであった。元竿師は僕の所で働き
始めて一年ちかく経つがなかなか話をする機会も無く、また履歴書無しで雇ったこともあり元竿師のことをあま
りよく知らないのであった。
「おまえさぁ、兄弟何人だ?」
「姉がふたり。三人姉弟の末っ子です」
「うらやましい環境で育ったんだなあ」
「どこがですか! 社長は女きょうだいの恐ろしさを知らないからそんなことが言えるのですょ」
 語尾がすこし弱かったが元竿師の剣幕は相当なものであった。僕が怒らせるようなことを言ったのか?
女で飯をくっていた元竿師はなにか複雑なものを幼少期に抱えてしまったのだろうと僕は自分を納得させた。

556 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/17(日) 15:36:28
「そうか。女きょうだいは怖いものなのか…… だけどよく女で飯を喰おうと思ったな」
「女で飯を喰おうと思ったことなんか一度もありません。女がかってに押しかけて来て飯をくわせてくれるので
す。一方的に押しまくられてついつい同棲してしまうのですよ。それで一年も経つと逃げだしたくなるのですょ」
 なんだか世間一般の竿師とはだいぶイメージが違うような気もする。ついつい僕もひそひそ話をするように声
をひそめて訊いてみた。
「同棲している女から逃げるのか?」
「はい」
 僕は捕虫網の竹で出来た杖を元竿師に悟られないようにそっと掴んだ。ふわっと元竿師の頭めがけて網を
かぶせながら、訊いてみた。
「捕まるのか?」
「逃げ切りますょ」
 と、答えたのち、すこし間を置き、元竿師は怒った。
「社長、髪がくずれますからやめてくださいよぅ」
「わりい。わりい。どうしてもさ、やりたくなってな」
 どうも目の前にいる元竿師は女から男から関係なくいじられやすいタイプなのであった。よく広田にからかわ
れているところを見るが納得するものがある。
「ちょっくら、出掛けて来る。店番頼むよ」

557 :有為の奥山今日越えて浅き夢みじ酔ひもせず:2006/09/18(月) 21:55:18
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      l! ;!::     ':;l,_;;..  r-' ヽ、,   l !   ふとくて、かたいの・・・☆
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有為の奥山今日越えて浅き夢みじ酔ひもせず ◆Pj.rsagelo 

558 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/18(月) 23:37:55
 そう言いながら僕は事務椅子から腰をあげたのであった。両腕を天井に向け突きをする。ぐっと拳に力をい
れ伸びをしてみた。首をゆっくり右回転させながら事務所内を眺め見ると、そこは別世界なのであった。
 いつも見慣れたアルミ枠の窓が角度を違えることによりなにか小さく見え、元は白いはずの壁紙も煙草脂で
薄茶に染まり食堂のカツ丼を思い出させる。天井に視点を変えると天丼と呟きたくなり、ぐっと我慢をする。
首に負担がかかり筋がぐっぐぐっと伸ばされたまま視点をもっと下に移動すると広田の机を認めることが出来
た。首をねじり、ぎょろりと一点を見つめたまま姿勢を固定する。
「何をしてるのですう?」
 不審な目で元竿師は僕の顔と広田の机とを行ったり来たりさせ訊く。元竿師は僕の視線をたどり僕が何を
見ているか確認したようである。僕は喉を絞りおどけた声音を使うのであった。
「あの箱はなんじゃ?」
「あれね。真空管ラジオですうょ」
「珍しいな。音でるのか?」
「出るみたいですうょ。昨日、閉店まぎわにひとりのお客さんが買い取ってくれって来たのですうょ。それを広田
さんが個人的に買い取ったみたですうょ」
 店を運営する広田は物にこだわりをもっていた。店を経営する僕は物にこだわりが無い。どちらが欠けても
バランスが悪くなるような気がするのであった。

559 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/20(水) 06:00:21
 そのまま僕は店を後にして外へと出たのである。簡易事務所のドアに手をかけると元竿師はまるで道端に
捨て置かれる子犬のような目をするのであった。なんとも頼りない奴だ。
 六間幅の県道を街の中心地にむかって歩いた。田舎の県道は朝と夕刻の通勤時間帯を除けば昼間など
のんびりしたものである。洗車されたばかりなのだろうかピカピカのボンネットに冬の淡い日差しを反射させ走
り抜けていく車や、僕の脇をガードレール越しにすうっと風のように走り抜けるスクター。ヘルメットから流れる
後ろ髪が風になびいて銀色の筒形をしたマフラーから尾を曳く白い排気が僕の鼻腔をくすぐる。これからアル
バイト先にでもむかうのだろうか真っ赤なスクターにちょこんと乗る女の子は両脚をぴたりと寄せ女性らしい丸
みを帯びたジィーンズの曲線を一瞬見せてくれた思うとあっという間に走り去ってしまうのであった。
 すぐ先にはコンビニがあり全面ガラス張りの向こう側で立ち読みをしているスーツ姿が見える。手軽に息抜き
できる空間がコンビニなのであろうか。隣の建物では不動産屋の親父が観葉植物の世話をしているのが見え
たりと散歩する速度でないと見過ごしてしまうような風景があるのであった。それは決して自転車のスピードで
はなく、車のスピードでもない散歩のスピードでしか得られない風景なのである。県道の両脇にはいろいろな
店舗が並んでいるかと思えば、ぽっかりと何もない空間があったりもする。貸し駐車場である。そのブロック塀
に囲まれた空間さえも細かく区切って月決めで車を駐める権利売っているのだから店舗と言ってもなんら問題
はないのだろう。空間が店舗になる世の中なのである。

560 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/20(水) 06:04:31
 もっともインターネットの仮想空間でさえ店舗になるのだから現実の空間を切り売りすることなど遙かに超え
ているわけであった。二十年前では考えられないことだった。科学者達のコミニュケーション手段として開発、
軍事利用している段階ですでに考えられていたのかもしれないが、当時の僕には仮想空間が店舗になり得る
ことなど考えられない世界であった。現実に並ぶ店舗と仮想空間に並ぶ店舗が同時に併走することを自然界
は許しているということなのであろうか。いや、むしろ併走状態が自然なのではないか。僕らが認識できる世界
は常に一面だけなのではないだろうか。常に併走する世界が存在し僕らはその併走世界にも実は生きている
のではないか。しかし、併走世界に籍を置く実感は無く、一面世界、いわゆる現実世界にだけ意識を置くこと
しかできない仕組みになっているのではないだろうか。だとしたら、もう一方に併走する世界があるのか?
併走世界の影みたいなものがインターネット世界として一方の世界に影響を及ぼすとしたら、現実世界もなに
かしら影を併走世界に落としているはずである。びゅうびゅうと鳴く風は田畑の乾いた土を舞い上げ空を一瞬
黄色に染めるのである。ここでは上州のからっ風、赤城おろしと呼ばれている。山肌を撫でるように道端の
枯れ葉をそして僕の頬を冷たい指先で愛撫してゆく。目をしばたき背を丸め歩く僕は、目に見えない力に畏怖
するのであった。

561 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/21(木) 05:22:43
 店を出てから考え考えしているうちにかなりな距離を歩いてしまっていたことに気づく。歩道とお茶屋さんの敷
地ぎりぎりに立てられた高い鉄柱に色鮮やかな緑の看板が空に映えていた。黒文字で茶と記されたそれは遠く
からでもよく見えるのであった。コンビニなどが鉄柱の高い位置につける看板に似ている。しかし、お茶屋さんの
鉄柱に掛けられた看板は乳白色の地にコンビニマークをあつらえ看板自体に蛍光灯を仕込んで夜間点灯させ
るような造りではなかった。そんなお茶屋さんの鉄柱看板の脚もとにちいさなバス停がある。老人が独りバスを
待っているのが見えた。頭の中で幾つバス停の前を通り過ぎたのだろうか。と、記憶を振り返ってみる。
 ひとつ目はたしか歯科医院の前で、ふたつ目は…… ラーメン屋さんだったと記憶している。お茶屋さんの前に
置かれた停留所は僕の店から数えて、みっつ目であるということか。僕はひとり納得した。
 県道の端には五百メートルないし八百メートルごとに点々とバス停が置かれているのであった。都会では考え
られないだろうが、一時間に一本のバス運行が普通なのである。バス停の運行表に刻まれる数字はスカスカで
寂しいものであるが田舎では赤字覚悟の路線バスが老人の足となっているため、一時間に一本のバス運行を
廃止することは出来ないのであった。

562 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/21(木) 05:42:26
 どのバス停にもベンチがちょこんと置かれている。骨は鉄パイプで、がわである尻をのせる部分は合成樹脂な
のか陽に焼け青色が薄くなり変色をしていた。背もたれに広告が入っている。バスを利用する人は誰もがその
広告に記された会社名を一度は頭のなかで読むのだが、すぐに関心は他へと移ってしまう。そんなような代物で
あった。僕はこのベンチを見ると、何故か、二十数年前に銭湯で見たケロリンという文字が印刷された黄色の桶
を鮮明に思い出すのであるから不思議であった。これで広告が無ければなにか物足りないような気がするのか
もしれない。

563 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/21(木) 05:44:12
 お茶屋さんの前にあるバス停を背を丸め僕は通り過ぎようとしていた。僕は歩きながらベンチに座る老人を見
るとはなしに見ていた。まるで風景のなかに溶け込んでいるような印象をその老人から受けるのであった。厚手
の外套で身を包み首にはマフラーを巻いている。僕が老人の前を通り過ぎようとすると、突然にその老人から声
をかけられたのである。
「道ゆく人は…… 哲平君かな」
 何故、僕の名前を知っているのだ? まじまじとベンチに座る老人の顔を見ることで僕は地から足が生えたよう
になってしまいその場に突っ立たまま動けなくなった。

564 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/21(木) 05:47:23
 予期せぬ再会に言葉では無く、うっぐ、なんとも形容のできない奇妙な声を飲み込むので精一杯であった。
「哲平君はすこしも変わりがないようだね。時間はあるかね。ここに座り久しぶりに話をしないかね」
 なんと、二十数年ぶりに会う不思議な男が僕に手招きをしているのである。その影は少し薄く感じられた。
「はっ、はい」
 僕は一瞬で二十数年前に戻ってしまうのであった。彼を前にして話をすることの緊張感と言葉使いを身体が
覚えていたのであった。ベンチに腰をおろそうとかがんだ。と、その時、一陣の突風が走り抜け、顔を伏せる間も
無く右目に砂粒が入ってしまったのを感じた。腕で顔を庇い片目で不思議な男を見やると彼は目を瞑り平然と
背筋を伸ばし座っていた。その姿は自然と渾然一体となり呼吸を合わせるかのようであった。
「ボクは上州の地に来るのはこれで二度目でね。初めて来た時も風が強い冬の季節だったことを覚えている」
 穏やかな声が突風の過ぎ去った後に流れた。
「何故、こんな田舎に? 東京にお住まいではないのですか?」

565 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/22(金) 05:35:41
「東京に住まっているのですが、所用で長野に行く途中でしてね。子供の時分、東京の築地から長野県に疎開
する途中で上州に一泊したことがあってね。戦時中は汽車も軍人さん優先の時代でしてね。やむなく前橋駅の
駅舎で母とボクは夜を明かすはめになってしまってね。その時に、焼きまんじゅうというものを食してね。この歳に
なり、どうしてもその焼きまんじゅうが食べたくなってね。気まぐれというのか、なんというのか。電車を途中下車し
てバスに乗り、あっちらこちらと探し回ってみたもののどうにも見つからなくてね。あきらめて駅に帰ろうかと思って
いたところ哲平君に似ている人がこちらに歩いてくるのを見てね」
 僕の右目に弱い乱視がはいっているせいなのか、風で砂粒が目に入ったせいなのか不思議な男の話を聴い
ていても、不思議な男の顔に注視をしてみても、ときおり、像がぶれ顔の輪郭が二重に見えるのであった。僕は
話よりも砂粒の入った右目に気をとられてしまっていたのである。ピントが合わないと言うか、周波数が合わない
と言うか、二重にぼやける度に焦点を合わせようと不自然にまばたきをしなければならなかった。
「どうしたのかね?」
「すみません。先ほどの突風で目に砂粒が入ったようで、どうぞお気になさらずお続けください」

566 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/22(金) 05:40:12
 不思議な男は頷くと外套のポケットからアイロンをかけられ綺麗に端を揃え四折りの青いハンカチを取り出し、
ここで待ちなさい。と、僕に一言残してお茶屋さんの店舗に入って行くのであった。しばらくすると水気を絞り青が
濃くなったハンカチを手に戻って来た。
「どうれ。傷むほうの目を診せてみなさい」
 目の下にある涙袋を指で裏返して不思議な男に診てもらう。おそらく砂粒の刺激で真っ赤に充血しているであ
ろう涙袋の裏側を不思議の男は診てとるのであった。
「ああ、黒い点があるね。いいかな。まばたきをしないでくれたまえ」
 そう言ったかと思うと、サッと濡れたハンカチで撫でるように一拭きされた。まるで嘘のように目の中でゴロゴロし
ていた感覚がきれいさっぱりと消え失せてしまったのである。何事もなかったかのように不思議な男はしゃべり始
めるのであった。

567 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/22(金) 05:45:23
「実を言うとね。子供の頃、世話になった長野県の疎開先である親戚の家を訪ねたいと突然に思い立った訳で
ね。哲平君も知っている通り、ボクは世間様に背を向けて生きる人間なもので世話になった親戚にも、なかなか
会わずじまいでしてね。世話になった、おじさん、おばさん、ふたりはこの世にはいないけどね。せめて、いとこ達
にでも、と、突然思い立ったわけで、まあ、突然思い立たなければ偶然に君とこうしてベンチに座り話すこともな
い訳だから不思議なものだね」
 不思議な男は、一口に偶然と言うが、僕と不思議な男とがこのベンチで再会するに至るにはどれくらいの確率
なのであろうか。僕にとって偶然の再会は邂逅、遭遇どちらなのであろうか。そして、不思議の男にとってこの再
会はどちらなのだろうか。答えを保留するままに不思議な男の言葉に頷き耳を傾けた。

568 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/22(金) 05:54:25
「ボクには歳の離れた兄がいてね。父親は早くに亡くなり、歳の離れた兄は戦争にとられてしまってね。母親は
十二歳のボクを連れて長野県にある、親戚の家を頼りに疎開して、空襲の難をのがれてね。長野の親戚宅で
真空管ラジオから流れる玉音放送を聴いてね。やっと終わった。そう思ったね。そうこうするうち、ひょこりと兄が
帰って来て三人で東京の下町にね。借家暮らしをはじめてね。兄は運良く警察に採用されボクを大学までいか
せてくれてね。運命って面白いものだね。兄はお天道様のもと警察官の道を歩み、弟はお天道様を避けるよう
に裏街道を歩くのだからね」
 不思議な男の苗字を知らなかった。僕の中では二十数年前の不思議な男であり名前など必要なかったので
ある。たとえ偽名を教えられても僕の中では不思議な男に変わりは無かった。

569 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/23(土) 06:05:34
「兄はつくられた法律を厳守する側の人間だよ。ボクはつくられた法律の穴を見つけ。ボクの欲を満たすために
行動する。結果、間接的に法律の改正を迫る側の人間になってしまうのかもね。法律を都合の良い形につくり、
まつりごとを司る側の人間が最大の悪党であったりするものだからね。皮肉なものだね」
 不思議な男は寂しそうに笑うのであった。
「哲平君はボクの弟子にならずにボクのもとを去ったが、結局、ボクと同じ道を歩むことになったのだね」
 その言葉には非難めいたものは含まれておらず、むしろはじめから、わかっていた。と、いうように感じられた。
僕は不思議な男を心の奥底で軽蔑していたのかもしれない。それとは裏腹に今の僕は、不思議な男と同じ道
を歩いているのであった。軽蔑が山のように高く、海溝のように深ければ尊敬の念も同等に高く、深いものなの
かもしれない。

570 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/23(土) 06:12:11
 冬の寒空に一台のバスがこちらにむかって来る。真っ直ぐこちらにむかって来るのであった。
「ああ、来たね。哲平君、そろそろお別れだ」
 僕は黙って頷いた。

571 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/23(土) 06:17:59
「見えているのだろう。哲平君にも。白いものに、なるかどうかは哲平君自身が決めれば良い」
 最後にそう言い不思議な男はバスの乗車ステップを上がり車内の人となってしまったのである。バスの運転士
は上半身を僕のほうに向け、乗らないのか? 
 と、口をパクつかせる。僕が黙って運転士に頷いてみせると、運転士は何故か納得のいかないような顔つきで
首をわずかに傾けるのであった。乗降口のドアが閉まる、プシュという音が遠くで聞こえたような気がした。
 点と点を結び、線を描くように走る路線バスの姿は、しだいに小さくなりやがて見えなくなってしまった。時間と
空間の挾間に僕は立ち尽くしていたのであった。雪肌精は僕に何をみせたいのだ。


 店に戻ると、広田は真空管ラジオと格闘していた。元竿師とトンマは広田の机に覆いかぶさるようにのぞき込
んでいる。
 ガァアアアアア。ザァァァァァァアアアアア。
 と、いう雑音しか聞こえてこないのであった。
「あれ。おかしいっすね。昨日の夜はうまく周波数が合ったんっすけどねぇ」

572 :有為の奥山今日越えて浅き夢みじ酔ひもせず:2006/09/23(土) 23:56:22
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.,r",,、、-‐'""    / ,、-'" ‐'''/'‐-/ /   ./  /    .l  / l  / /  .l
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    ヘ  l  /'    i  、、、、,/,,,,__   / /       .l / / l/ / .l l
    ヘ ヘ      . l  `; ゞン; `''' /'´   ,,、-,---、レ,,/. l./゙、. l l
     ヽ ヽ       ヘ    ̄`゙゙゙''''‐        ,;、ゞン; '/.  l'   l .ll     掲示板でニートに勝つのは不可能だわ。
   .  ヽ ヽ、       ゝ //////        ////゙゙./    ゙, l .l
       \ ` 、       `'‐,、         ,      i    ノ l
        ヾヽ、`゙゙''''''i‐‐;'''"          ''`     /   / .l ノ
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           l r'"`'‐-、 `.- 、        ,、-'"

有為の奥山今日越えて浅き夢みじ酔ひもせず ◆Pj.rsagelo 

573 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/25(月) 20:16:29
**

 夜八時過ぎ、元竿師とトンマは外に出してあるバイクやら雑多な商品を雨露に濡れないように店内へと移動
し終え。広田はパソコンに売り上げを打ち終え閉店作業も一段落をして簡易事務所に皆が集まっていたのであ
る。用事のある者は帰り支度を済ませとっとと帰路につく。独りアパートに帰っても…… と、いう者は簡易事務
所に残り、三十分、一時間とコーヒーを飲みながらぐたぐだと遊んでいく者とに別れるのであった。
「広田さん。お先に失礼します。竿師のとっつあん、おつかれな。それと社長、お先、一応な。挨拶しとくな。そん
じゃ、また明日」
 と、トンマは早々に店をあとにした。
「広田さん。なにを読んでいるのですかぁ?」
「古事記っす」
「こじきですうかぁ。難しそうですう」

574 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/25(月) 20:23:01
 広田はコーヒーカップを傾け一口含み、どう答えようかと暫く考えているようだった。
「現代語訳版は読み易いっすよ。遙かなる太古、神代の物語、歴史書として読んでもおもしろいっすよ。現代人
と変わらないっすよ。ただ大きく違う点は太古の人々は身近になにかを感じて生きていたんっすかね。なんて、
言えばいいんっすかね。夜の闇を怖がるっうのかな。現代人が忘れてしまったものほど…… 太古の人々は大
切にしていたのかな。ってなことを思うわけっすよ。天の岩戸というくだりを読んでるんっすけど長野県の戸隠村
に岩戸伝説ってあるんすっよね」
「戸隠村は無くなりましたですうょ。市町村合併で長野市になったですう」
「えっ、まじっすか」
「ぼくの生まれた村ですうょ」
 広田は、うんっと唸った。
「市町村合併は改悪っすよ。その土地に由来ある地名がわかりずらくなったり、へたしたら地名を消し去ってしま
うんっすから。地名っうのは歴史でもあるんっすから」

575 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/25(月) 20:27:44
 元竿師の口から長野県戸隠村出身という言葉を聞いて僕は不思議な男の話といい長野県に因縁めいたも
のを感じたのであった。僕はここで口をひらいた。
「店を閉めて、二泊三日くらいの旅行にでも、みんなして行くか」
「まじっすか。俺、長野県の戸隠神社に行きたいっす。戸がつく地名にはなにかあると思うんっすよね。水戸とか
神戸とか。神戸なんって、もろ神の戸っすから。地震だってあったでしょ。戸が開いたのか閉まったのか、わかん
ないっすけど。水戸だって今後、でかい地震があってもおかしくないでしょ」
「広田。おまえが中心になって、旅行プランをみんなでたててくれ。決まりしだい出発だ」

576 :有為の奥山今日越えて浅き夢みじ酔ひもせず:2006/09/26(火) 00:02:24
                        , -‐´ ̄ ̄`ー-< ̄ ̄>
                      /           \/
                     ,ノ           l       `ヽ
                    / /  ___,l      l |、 lヽ \ ヽ
                    I l /   |  l   ハ l l l、 lヽ ヽ、l
                      l /     |  l   l | l l lヽ|-ヽ l l
                    /    ,.ィl  l.  ,r l/ ! /  ,.、 | l l
     ,,            ∠ -r T T  .I I l l / ,.、l/  l::l`l /l,/
    ヽ',`ヽ;ヽ          l  l l   | | | /,//ヽ     じ,,l´
      ヽ  ヽ         l  l l  l レl/.∧!、::::y   .   'ハ
      `',;    ',        il  l l  l  l/| l._ ̄''   ,-、ノ||  掲示板でニートに勝つのは不可能だわ。
      '、;     ;          i.l  l l  l   l ト、`┬‐-/;;;;;∨/  
     ヽ:'   ;'          !.l  l l  ,ハ  | l  ヽl /;;;;;;;;;;;〉
      `',   ;         / l / l / l.  l/ , -‐ヽヽ;;;;;;;/
        :     '、     / /|/  /,イ  ! ,/|/     l ヽ/
       ',     `、   ./ /./  // l  l/ /       l
       ヽ',     ヽ,/ /7  // /l   | /      /
        ヽ、     `ヽ::::/  /,ノ/ヽ l  //       /
         `'- ..,..,..,..,.,/  /'´レ'::(/ //       /!
       ____/:::::::/::/  /::::::::: ::/ /ノ       / lニヽ
      >'´:::::::/::/ /::::::::::/,.ィ´        /l l<´
     /:::::::/ ̄:::/ ,.ィ´::::::::// i|l       / ,/ ̄
    i´:::::::::/::::::/ //::::::://l /:|.l       / /l_  _
    l::::::::::l::::::/ /!l./::::::::: ̄::://,.ィ l        / lヽl'マ7!

有為の奥山今日越えて浅き夢みじ酔ひもせず ◆Pj.rsagelo 

577 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/26(火) 00:18:52
わかlt

578 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/26(火) 17:32:52
─数日後─

『遊びに忙しいので、本日、明日、明後日はお休みにさせてください』
 店のシャッターに張り紙が貼られていた。達筆な文字が躍って見えるのであった。毛筆の墨跡には書いた者の
気持ちが素直に現れているような気がする。春ちかい冬の早朝は、まだまだ吐く息は白く、それでもひと雨ごと
に寒がゆるみゆくのを感じるのであった。
「社長。置いていくからな。一応言っとくな。はやくバスに乗らないと置いていくからな!」
 開け放たれた車窓から大きな声が届いた。僕の脇にすうっと寄って来るスーツ姿はよく見ると若者であった。
若者はしゃちこばった態で、戸隠まで自分が運転をしていきます。と、言いながら皆が乗り込んでいるバスを見
やるのである。つられて僕もバスを見てしまう。

579 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/26(火) 21:56:17
「マイクロバスを運転できるのか?」
「はい。自分、大型免許をもってますから」
 ガードレールに沿ってエンジンをかけられたまま路上に駐められているマイクロバスは優に三十人くらいは乗
れるような代物であった。
「うん。まあ、運転手だと酒も飲めず旅行気分が半減するかもしれんが安全運転で頼むぞ」
 と、そこでバスの中から出発の催促をする叔父さんの声が聞こえるのであった。
「おい。哲ちゃん、ぐずぐずせんと、はやく出発せんかい!」
「陽が暮れちっまいますよ。職人はせっかちですから」
 叔父さんのすぐあとに、植木屋の堅ちゃんが囃し立てるように、はっぱを掛ける。いつものようにタオルを首に
引っかけた姿で旅行に行くらしい。地下足袋は履いていないだろうな。妙なことが気になるのであった。

580 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/27(水) 22:10:11
 若者はちらりと僕の顔をみてからマイクロバスのほうへと小走りに向かう。僕も急いでマイクロバスに乗り込む
のであった。驚いた。一昔前のマイクロバスしか知らなかった僕は豪華な内装に度肝を抜かれたのである。
「社長。なに驚いたような顔して突っ立てるんっすか。こっちっすよ。こっち。社長の席は」
 広田は笑いながら手のひらで座席を叩くのであった。中央にゆったりと通路がとってある。まず、それだけでも
驚きなのである。外見からは想像できないほど車内はゆったりとしている感じである。
「社長は車のことに疎いな。ミニサロンバスって言うのだな。いまはこれが主流だな。一応、教えておくな」
 三十人乗りくらいのマイクロバスだと見当をつけていたのだが、座席数は意外と少なかった。ざっと見たところ
十八席から二十席くらいなものか。みんなは後部座席に集まるように座を占めているのであった。
「おい! 運転手。はよ出さんか。哲ちゃんも、もたもたせんと、はよ座れ」
 昭和二十四年生まれの叔父さんが、この中で一番元気がよいのでは。と、思えるほどの大声である。通路の
最奥には、ちいさなテーブルが置かれていた。そのテーブルを中心に座席がコの字を描くように配置されている
のであった。すべての席が通路に向かうように対面式に配置されている。したがって窓側に背をむけて座るよう
になるのである。まるで夜のクラブやバーなどで見る雰囲気に似ているのであった。

581 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/28(木) 23:01:14
 横に四つ並びになる最後列の座席中央に腰を下ろすと尻にスプリングの効いた心地良い感触を覚えるので
あった。若者の運転するマイクロバスは、すうっと本線へと入り大きな車体はついに走りはじめた。僕が座る席
の前にはワインレッドの木目調テーブルが用意されていた。そんなテーブル越しに広がる視界はことのほか快
適に感じられた。運転席はもちろんフロントガラスを流れるアスファルトまで見通せるのであった。
 左隣の堅ちゃんはタオルで顔をごしごしやっている。大きな窓から東雲の強い光がそんな堅ちゃんの顔を差し
ていた。斜め右に座る元竿師は眠そうな顔であくびをしている。
「若い人は朝めしを喰ってきたのかのぉ」
「食べてないですう。ボクは低血圧で朝は食べられないのですうょ」
 車窓に流れる風景を眺めながら、僕は叔父さんと元竿師の会話を聞くとはなしに聞いていた。斜め左の席で
は広田とトンマがなにやら話をしている。風景のように流れるまわりの、はなし声は雑音であり、会話であり僕に
とっては心地良いものであった。

582 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/28(木) 23:06:25
 葉が無く立ち枯れのようになった街路樹が並ぶ下を自転車が走っている。前かごにカバンを無造作に放り込
んでペダルを踏む高校生の吐く息がもわっと流れてすぐに消える。遅刻しそうなのだろうか。前傾姿勢で頬を赤
く上気させ走る高校生は、まるで白い煙を吐きながら突進する蒸気機関車に見えるのであった。
 そういえば今朝は忙しくてコーヒーを飲んでいないことに気づいた。
「おい。広田、コーヒー飲みたくないか?」
「コーヒーすっか。コンビニでも寄りますか」

583 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/29(金) 18:52:18
 広田はシャツの胸ポケットからイヤホンを取り出し耳へともっていく。黒く細い線が頬から首に沿い垂れ下がる
のであった。ラジオの本体は皮ジャンの内ポケットにでも入れているのだろう。
「ラジオか?」
「違うっす」
 素っ気なく答えるとすぐに、ちいさなマイクみたいなものに向かって独り言めいたものを始めたのであった。いや
誰かと会話をしているようである。
「コンビニがあったら適当に寄って貰えますか。社長のコーヒー病っす」
 むむっ。最後に笑った。不気味だ。誰と話をしているのだ。携帯電話ならわかるのだが。恐る恐る訊いてみた。
「おい。誰と話をしているのだ?」
「無線っすよ。無線。運転席まで遠いっしょ」
 腰からなにやら外し僕に見せる。それは手のひらにすっぽり収まる無線機だった。そう言えば独り、離れ小島
でハンドルを握る若者は島流しの刑に処されているようなものであった。その島流しの罪人と広田は交信してい
たのであった。
 横から堅ちゃんが黙って見ていられないと思ったのか口をひらくのであった。
「社長は意外と世間の波に乗り遅れているところがありますね。なりは小粒だけど性能はかなり良い無線機で
すよ。昔、バイトで交通警備の仕事をしたことがありますけど、びっくりするほど性能いいですよ。工事中の道路
で旗振りをしている警備員が持ってるやつでも一キロくらい電波が届きますよ」

584 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/29(金) 18:55:27
 僕は交通警備の人がなんで無線を持っているのかわからなかった。
「工事のガードマンは無線で雑談しているのか?」
 堅ちゃんは僕の問いに、うん。と、ひとつ頷き答えるのであった。
「違いますよ。たとえば国道の古い凸凹になったアスファルトを新たに敷き直す現場など工事区間が一キロ、二
キロと長いのですよ。区間の端と端とで互いに警備員どうしの意思疎通が困難になるのてすよ。区間が短けれ
ば、互いの姿を目視しながら赤い旗と白い旗とで車列をコントロール出来るのです。現場は一車線潰して工事
をする訳ですが、その際、片側交互通行になるのです。上り車線、下り車線を規制しながら車列を流すのです。
なるべく渋滞しないよう配慮するのてすよ。理想は上り車線に二十台流したら、今度は下り車線二十台と均等
に流せればいいのですが信号の関係とか脇にある細い枝道から来る車とかで、ややこしい事になるのですよ。
そこで無線を使ってうまくやり繰りする訳です。無線でしゃべっている内容は、車列の最後尾を走るナンバープ
レートを読み上げているのですよ。
 『最終11-11です。』 『了解。』てな感じです。
 片側交互通行内、一車線内で、上り車線の車と下り車線の車が、にらめっこしないように最後尾の車のナン
バーを読み上げることによって事故を回避しているのですよ」

585 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/09/29(金) 19:06:44
 元竿師も参戦してきた。
「ユニフロの店員もみんな無線もってますうょ。広い店内では無線機最強ですうょ」
 ここで叔父さんまでも……
「哲ちゃん。フィリピンパブでもバカにできんぞ。でかい店があるのだのぉ。店長から下っ端まで腰に、ちっこい機
械をぶらさげ、インカムちゅうものを口の前にぶらさげとるぞ。わしでも知っとるぞ。わはははは」
 とどめをトンマが刺すのであった。
「一応、言っておくな。俺も知っているからな。知らないのは社長だけだな」
 いつのまにかみんなに聞こえるように無線機のイヤホンジャックを外したらしい。テーブルの上にある、ちいさな
無線機が波をたてた。
 ザッーーザーーーッーーーーーー
 突然に、離れ小島の流人が口をひらいたのである。
「コンビニが見えました。寄っていいですか?」

586 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/10/02(月) 13:13:02


 大きな車体はゆっくりと左舷に弧を描いた。歩道と車道を分かつ縁石の波間を上手にくぐりコンビニの駐車場
へと乗り入れるのであった。船で喩えるなら給水の為、一時、港に停泊といったところだろうか。プシューと、いう
空気が抜ける音と共に僕らの乗るマイクロバスは動きを止めた。
「おい。トンマ、なんでプシューと音がするんだ?」
「エアーブレーキだな」
 トンマは素っ気なく答え、席を立ち通路を出口の方向へと歩いてゆく。その後ろ姿は船員のようにも見えた。
「エアーブレーキに排気ブレーキ。二種類のブレーキシステムを完備してるんっすよ」
 広田船員もトンマと同様に席を立ち上がりざま、僕に言い置いてマイクロバスをさっさと降りてゆく。
そんな船員達は足取りも軽く寄港地であるコンビニに降り立ったのである。もちろん香り高きコーヒーを求めての
ことであった。すくなくとも僕はそうであった。他の船員達の思惑は知らない。トイレの個室にて至福の放尿やら
放屁やら紙拭くやら忙しい者もいれば、紙面に釘付けになり立ち読みの虜となる者もいるだろう。弁当の棚に思
いを馳せる者もいるだろう。紙といえばレジで紙幣を支払わなければ、と、ここで思い立ったのであった。誰かに
会計係をやってもらわなければならなかった。いや、押しつけなければならない。誰がいいかな。店内をみまわす。
弁当の棚に御執心の様子である元竿師を見つけた。さっそく、店内の隅へと誘う。

587 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/10/02(月) 13:15:49
「なんですうかぁ?」
「あのさあ、おまえ、会計係をやってくれ。食事とかさあ、コンビニとか、休憩処とかでさあ。支払う係な。頼むぞ」
 札入れと熱いコーヒー缶を元竿師に有無を言わさず押しつけた。そして、すぐに逃げたのであった。
「ちょ、ちょっと。社長、待ってくださいよぅ」
 背中で元竿師の言葉を聞きながら、僕は雑誌コーナーに向かう。めんどくさい事は、人に押しつけるのが一番
である。棚を右から順繰りに見てめぼしい本を探す。旅の雑誌を手にとってぱらぱらやっていると元竿師の声が
聞こえてくるのであった。
「このカゴにいれてくださあぃ。会計はまとめてボクがしますうょ」
 どうやら、元竿師は店内を駆け回りみんなに声を掛けているようである。元竿師は自分で考え行動をしてい
る。それで良い。僕はちいさな成功を味わうのであった。そんなことを思っている間にも次から次へと客は便利と
いう名のコンビニに入って来ては出てゆく。

588 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/10/03(火) 22:07:06
 僕はそっとマイクロバスへと独り戻るのであった。外から改めて見る車体は大きかった。全体的にガラスの部分
が多いような気がする。フロントガラスは下に広がり視認性を重視している造りとなっていた。開け放たれた昇降
口ドアのステップを踏み車内にあがる。ゆっくりと最後尾にある自分の席へと向かった。
 片手を座席に置くとなめらかな肌触りが心地良い。尻を沈めると奥にあるスプリングは重みの分だけ跳ね返し
てくるのであった。
 視界のひらけた大きな窓から外を眺めると、枯れた田んぼが続く黄色の平地に一本の細い煙が空に立ち昇っ
ていた。畑で藁でも燃やしているのだろうか。人影は見あたらなかった。火の番をしなくてよいのだろうか。右手に
は農家が、ぽっんと一軒見える。納屋は濃い茶色のペンキが塗られたばかりなのだろう。太陽光をツヤツヤと
受け止めていた。遙か遠くに目を転ずれば山並みは薄墨で塗りつぶされたように横たわっている。そして再び、
農家に目を戻すと母屋裏にある竹林の緑が僕の興を惹くのであった。マイクロバスの少し高い位置から眺め見
る風景の中にちらりと動くものを認めた。コンビニから出て来た叔父さんであった。

589 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/10/03(火) 22:56:38
 叔父さんはマイクロバスの前方に回り込み、僕に背を向ける形で高く遠く遙かな山を眺めているようであった。
腰に両手をあて上半身を左右に捻り筋を伸ばし始めた。
 車内からフロントガラス越しに見る叔父さんは、スラックスに落ち着いた感じのジャンバー姿である。これから観
光にでも出かける元気の良い老人会のおじさん、そのものであった。僕は叔父さんから目を離し、農家の竹林に
目を転じた。
 暫くすると、外の新鮮な空気を引き連れ叔父さんを先頭に堅ちゃん、広田、元竿師、トンマ、若者らが戻ってき
た。先頭を歩く叔父さんの大きな声が、マイクロバスの通路を滑るように流れるのであった。
「哲ちゃん。竹藪もやっかいなものだのぉ。あれだけ母屋と竹藪とが隣接しているとのぉ。母屋のコンクリート基礎
を竹の根が喰いよるのぉ」

590 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/10/04(水) 22:45:44
 僕が眺めていた農家の竹林を叔父さんも見てとりそんなことを言うのであろう。叔父さんに届くように声を張る。
「ええ。そうですね。竹の根は強いと聞きますからね」
 一列にぞろぞろと通路をこちらに向かい一人一人が順に席へと腰を下ろすのであった。列の後ろから元竿師
の声がする。
「ちょ、ちょっと重いですうょ」
 横一文字に大きく開いた両腕の先にコンビニ袋をぶら下げ持ち、蟹の横ばいではないが不格好に斜め横向き
で通路を歩く元竿師は僕の前で、ふうっ、と、大きく息をするのであった。皆、それぞれの席へと落ち着いたことを
見計らい元竿師は袋の口を開いて取り易いようにしてからテーブルの上に置いた。ちいさなテーブルからはみ出
るように置かれた白い二つの袋を上から覗いてみると、雑誌やら、サンドイッチやら、おにぎりやら、柿の種やら、
チーズ鱈やら、サラミやら、チョコレートやら、と、色とりどりの物が二つの袋に詰まっているのであった。もう片方
の、はちきれんばかりに膨らんでいる袋には、飲み物が入っていた。温かいものも冷たいものも関係なく一緒に
なっていた。このように、袋の中身はさして珍しい物もなく、どこにでもある雑多な品揃えをみると僕の気まぐれで
始まった旅らしくて、それはそれでよいのかなと思うのであった。

591 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/10/05(木) 19:19:14
「俺は、にぎりめし一つ、それとお茶だな。一応な自分のぶんは確保しておくな」
 その声を合図にめいめいが腰を上げ袋へと手を伸ばすのであった。ちいさなテーブルをそれぞれが中腰で覗き
込む。叔父さんは座ったままに腕組みをして、みんなの若さを眺めながら、少しうらやましげに云うのであった。
「若い人たちは、朝飯を喰ってこなかったのかのぉ」
 僕もこの歳になって気づくのだが、やはり若さというものに多少のやっかみというのか、うらやましいというか、そ
んなものを感じるのであった。なんと云ったらいいのだろうか。知らないことを手に入れる喜びというのか、不安な
どあっても有り余る若さで突き進めるというのか。うまく言葉には出来ないことに諦め、僕も叔父さんを見習って
座っていることにした。

592 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/10/05(木) 19:20:21
 見慣れた白のスニーカーがこちらに近づいて来る。若者であった。運転席から飲み物と食べ物を取りにきたの
であろう。
「この、サンドイッチはボクのですうょ」
「早い者勝ちっす」
「世知辛いなぁ。弱肉強食の世界ですなぁ。職人は独り孤高にココア。なんちって」
 若者は遠慮がちに突っ立ったまま、広田、元竿師、トンマ、堅ちゃんらの背中に阻まれてテーブルに載る袋さえ
見えないのであろう。皆の脚のあいだからちらちら見える白のスニーカーは、つま先だちに背伸びをしている様子
であった。
「飲み物はなんすっか? 取って渡しますよ」
「すみません。コーラとメロンパンをお願いします」

593 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/10/05(木) 20:24:46
 トンマは後ろを振り返り、若者の頭の先からつま先まで遠慮会釈なく眺め見て、首を縦にひとつ頷く。
「あのな。スーツになんでスニーカーなんだ。しかも白のスニーカーだな。そんな格好していると社長みたいにな。
ダメ人間になるのだな」
「すみません。運転する時だけスニーカーを履こうと思って、革靴は別に用意したのですが自宅に忘れました」
「おまえな、そんなとってつけたようにな…… 設定。まあな、一応な。いいかな……人間だからな」

594 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/10/05(木) 21:19:51
 僕は外の風景を見たいがために尻を少し斜めにずらす。そして、僕の視界を邪魔するように立つ広田とトンマ
を避け外を眺めるのであった。車高のあるマイクロバスはそれだけで普段とは違った目線で、ものを見られるよう
な気分にさせてくれるのである。僕は見るとはなしにコンビニの店内を見ていた。天井に並ぶ蛍光灯の数を意味
もなくかぞえたりしてみた。
 コンビニのレジでは三十代後半のオーナー店主らしき男が機械的に客をさばいている。白い人工的な光は、
オーナー店主らしき男の顔を上から冷ややかに照らしていた。車窓のガラスとコンビニの大きな全面ガラスとで
二重にガラスを通して見るからなのか、オーナー店主らしき男の顔は青白く見えた。精気の無い顔で、商品に次
から次へとスキャナーをあてる仕草は淀みなく、流れ作業のようにも見えるのであった。
 ふいに叔父さんから声を掛けられた。
「哲ちゃん。新しいコンビニエンスはあちら、こちらに建つがのぉ。新規に建つのも早いがつぶれるのも早いのぉ」
 叔父さんの言う通りであった。県内各地にぽこぽこと、建つコンビニは、まるで筍のように思えるのであった。雨
の後に顔を出す筍は数日で節をつけ、竹の姿に変わる。緑もみずみずしい若竹には勢いがあった。

595 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/10/05(木) 23:03:45
 その若竹の姿は新規開店されたばかりのコンビニと似ているものがあった。しかし、ぞくぞくと新規開店する裏
で、ひっそりと枯れてゆく、コンビニ竹も相当数あるのではないだろうか。精気の無いオーナー店主らしき男が、
あきらめた時、この店はひっそりと枯れてゆくのだろうと思った。あと何年、天井の蛍光灯は男を眺め続けるのだ
ろうか。
 便利さの裏では多くの人間が泣いているのだろう。コンビニは賞味期限切れ弁当の廃棄も多いと聞く。まだま
だ食べられる弁当を泣く泣く廃棄しているのに違いない。フランチャイズ本部は期限切れの弁当を廃棄すること
を奨励する。そして、最終的にはオーナー店主の生き血を啜りオーナー店主、すなわち、人間をも廃棄するので
あった。犠牲のうえに成り立った便利に未来はあるのだろうか。
 僕は農家の竹林に目を転じた。
 古竹の根が地下で複雑に絡み、縦横無尽に触手を伸ばす。地下茎が幾本にも細く枝分かれし節をつけ、そ
の細く冷たい指先で、じわりじわりとコンクリート基礎を蝕む姿が見えるような気がしたのであった。農家の母屋と
日輪の丸みを帯びた光が重なり竹の緑が空に映えていた。奥に潜む巨大な力を思うと背筋にぞくっとするもの
が走った。
「哲ちゃん。怖いのぉ。わははははは」
 僕の心を見透かしたのか。それとも僕が険しい表情をしていたのか、叔父さんは豪快に笑うのであった。

596 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/10/06(金) 23:44:40
**

 国道とはおもしろいもので他の国道とかならず交わらなければ終点を描けないのである。終点が必ず国道とは
限らず県道であったりもするが途中のどこかで他の国道と交差しているのであった。国道が他の国道と繋がらな
いで独立して存在することはありえないのである。必ずどこかで繋がっていた。終点を描くために他の国道と交
わるのである。終点があるということは勿論、起点も存在するのであった。国道十七号は東京日本橋に起点を
置いていたのである。
 マイクロバスはリサイクル・ショップを出発して六間幅の県道を走り、コンビニで一息いれてから国道十七号へ
と出たのであった。国道の車列は東京方面から高崎方面へと順調に渋滞もなく流れていた。上り下りで分ける
のであればマイクロバスは都から下っているのだから下り車線を走っている訳である。左手に流れる景色を目で
追うと、大きな白衣観音像が小高い山頂から国道を見下ろしていた。夜中に、あんなでかい観音様が国道を、
のっしのっしと歩き出したら怖いだろうな。などとアホな妄想を暫し楽しむ。

597 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/10/06(金) 23:46:33
 この国道を真っ直ぐ行くと前橋市を通過して、新潟市まで一本道で行けるのであった。そして、国道十七号は
前橋市内で国道五十号と繋がり起点を描く役目をも持っていた。小説でも映画でも起点があり終点がある。
 白衣観音像を過ぎてすぐに国道十八号と交差する。長い陸橋の取っつきで左にゆるいカーブを描くように国道
十七号と国道十八号は繋がっていた。僕らの乗るマイクロバスは左にウインカーを出し車線変更をする。ゆるい
カーブに差し掛かると右に景色がひらけ青の空に遠くそびえる山並みが雲に霞み、眼下には利根の白波が右
から左へと帯のように流れていた。いやがおうでも縦の空間と横の空間を意識せざるおえなかった。何度、見て
も、何度、走っても、印象的なこの景色が僕は好きなのであった。この景色が国道十八号の起点であり、僕が始
めた僕らの旅、の起点でもあるような気がしたのであった。

598 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/10/10(火) 06:07:50
 利根の橋を渡り終えると二車線の道はぐんっと広くなりゆったりとしていた。左側に見える高い土手がその向こ
うに流れるであろう利根川を隠しているのであった。道行く看板には、磯部温泉、などと観光地の風情が漂い始
め、食い物屋もしゃれた外観となり、ゆるい登り坂がつづくようになる。イタリアン・ピザ屋が見えてきた。この道を
通る度に入りたいと思う店であった。丸太で組まれた三角小屋造りの背の高い、どっしりとした外観が僕を誘う
のである。併設する駐車場は木々に囲まれ奥行きを感じさせる森のようであった。

599 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/10/10(火) 06:13:34
 夏の夕方などに、この店の前を通ると、店と駐車場を木漏れ日がやさしく包んでいるなかで、灰色の作業服に
農協のマークがはいった、あずき色の帽子をかぶった、おじいさんが、竹ぼうきで落ち葉をはいていたりするので
あった。軽トラックの荷台には薪が束ねて載っていることがあった。たぶん、おじいさんの軽トラなのであろう。客
用の駐車場とは別に屋根付きの自家用駐車場に、軽トラはちょこんと収まっているのであった。おそらく息子が
はじめたイタリアン・ピザ屋を竹ぼうきで掃くことで息子の店を見守っているのではないか。と、そんなふうに、この
道を通る度に僕は勝手に思うのであった。今日は軽トラが見えないようである。おだやかな光と時間が開店前の
駐車場と森とそして丸太小屋の店に満ちているような気がした。一瞬、通り過ぎるだけなのに、この店には表情
というものがあるのであった。
 そうこうする内にマイクロバスは安中市を抜けた。だんだんと登り勾配がきつくなる。登りがきつくなると、ともに
人工的な建物は減り、杉の大木、アカマツ、クロマツなどの針葉樹はそのみずみずしい緑を遠く近くに覗かせて
落葉高木は葉を落とし切ったその枝振りと大地にはる根本を三月の寒空の下に晒し芽吹きの時を堪え忍んで
いる姿を見せてくれるのであった。

600 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/10/11(水) 12:06:41
 車内の暖房はほど良く効き眠気を誘うのであった。トンマが大口をひらきあくびをすると、対面に座る元竿師も
つられてあくびをするというふうな具合である。腹が満足して朝の慌ただしい緊張感が解けたことを腕時計の針
が示していた。朝の九時四十五分。リサイクル・ショップを出発して、一時間半強という時間の流れのなかでマイ
クロバスの心地良い揺れに身体が順応しはじめているのであった。

601 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/10/12(木) 22:47:09
 いつしか一車線となり山道へと変わっていた。蛇がのたくるような道の両脇には骨のような腕に枯れた指が天
を仰いでいる。枝の重なりは日の光を遮りアスファルトに影をつくるのであった。それは、レントゲン写真のように
はっきり、くっきりと細く黒い指をアスファルトに刻むのである。蛇の道は単調な中に単調でない景色を散りばめ
ながら背は鱗に覆われ黒々と、腹は透き通るほどの白で山肌を這っていた。
 白いガードレールは切り立った崖と手のひらに載るような、ちいさなビル、ちいさな家並みを白い板一枚向こうに
大きな景色として保証していたのであった。黒いアスファルトは平面と安全を保証するかのように白いガードレー
ルを伴い、つづら折りを重ね山頂を目指し続いているのであった。
 右に車体が大きくカーブすると僕らの身体は左へと傾いだ。揺れに身をまかせトンマは居眠りをしている。どう
やらどこでも寝られる体質らしい。堅ちゃんは首をかしげなにやら携帯電話をいじっている。
「どうしたんっすか?」

602 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/10/13(金) 22:11:48
「電波のはいりが悪いみたいだなぁ」
「国道沿いでも山間部だと、ぽっかりあいた空間みたいに電波の届かない場所があるみたいすっね」

603 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/10/14(土) 20:45:26
 広田と堅ちゃんのやりとりを聞くとはなしに聞いていた。心地良い雑音として耳がそんなやりとりを受け入れるの
であった。うつらうつらと意識が夢の扉を開こうとしている。扉の隙間からするすると浅い眠りが僕の意識に流れ
込んでくることを感じた。それは夏の夕方、ソファーでちょっと横になり、眠りへと落ちる寸前の心地よさに似てい
た。ぽっかり空いた眠りの穴へと僕はそのまま落ちてゆく。

604 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/10/16(月) 23:39:46

 ミルク色のやわらかな光に包まれていた。眼でミルク色の光りを捉えている訳ではなく閉じられた瞼がミルク色
だと認識するのであった。僕は横たわり目を閉じ宙に浮いていることを感じていた。暑くもなく寒くもなく、ただ、た
だ、光に包まれていた。
 肌に触れる絹のような光の感触は心地良く、ふかふかと綿のような弾力を感じ、ぷかぷかと身体は宙に浮き、
うつらうつら寝ているのか、起きているのか自分でもよく分からないのであった。服を着ているのかどうかも分から
ない。というより、服を着ていても、着ていなくてもどうでもいいような心境になっていた。これが天国というのであ
れば僕は無気力のなかで、ただ、浮いているだけの存在になるであろう。しだいに心地良い感触も忘れ、生きて
いるのか死んでいるのかさえ、どうでもよくなってしまうのではないだろうか。頭の隅で思考した。
 ここは夢の世界だろ?
 眠い。眠い。夢の世界にいるはずなのに眠い。ミルク色の光に包まれ僕はそのまま落ちてゆくのであった。す
うっと、さらに深い眠りへと落ちてゆくのであった。

605 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/10/16(月) 23:42:19

 目が覚めた。寒風が頬を撫でる。ぶるっと体が震える。おもわず手のひらで腕とはいわず、腹、脚、ところかまわ
ず擦る。僅かな熱を感じ生きていることを思った。改めて身につけている服を見てとると、いつのまに灰色の布を
まとっていた。空気は冬のように冷え、まわりの景色は薄暗く田園風景が広がるばかりであった。いったい僕は、
どこに紛れ込んでしまったのであろう。

606 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/10/18(水) 18:43:01
 遙か遠くには黒々とした山脈が横たわり、山肌を滑る風は体温を容赦なく奪う。風に乗り聞こえる寂しげな獣の
鳴き声がきれぎれに僕の耳に届くのであった。ときおり風向きが変わり潮のかおりを感じる。海が近いのか。とに
かく、ここに突っ立ていても寒くてしょうがない。山に向かって歩きはじめた。低い雲は空を覆い、太陽はその姿を
隠していた。細いあぜ道から眺め見る田んぼには稲を刈ったあとのひび割れた大地が広がるばかりであった。あ
ぜ道をたどって行けば、きっと村があるのではないかと思った。靴の底が小石を踏む度に歩きづらさを感じると共
に、なにか懐かしいものを踏みしめる感覚を覚えるのであった。

607 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/10/18(水) 18:45:54
 小一時間ほども歩いただろうか。あぜ道をこちらに向かい歩いて来る人影があった。僕は無性に懐かしさを覚
えその人影に向かって走り出した。と、突然、背の低い黒い点が幾つもこちらに走ってくるのが見えた。僕は立ち
止まり、逃げ場がないことを悟るのであった。その黒い点達は斜め右側の田んぼを蹴りながら土埃をあげ飛ぶよ
うに走ってくる。ぴたっと五、六メートル先であぜ道を塞ぐように野良犬の集団は止まったのであった。僕は野良
犬達と対峙する形になってしまった。先頭に立つ大きな赤犬は太い四肢を持ち、鋭い眼光で僕を見据えるので
あった。

608 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/10/19(木) 20:18:41
 それでも、人影はゆっくりと歩く速度を一定に保ち、あぜ道をこちらに向かって歩いてくる。近づくにつれ人影の
輪郭がはっきりとした青年の姿へと変わった。野良犬の集団は、すこしも青年に対し警戒する様子はなかった。
さも、後ろから来る者を知っているかのようであった。

609 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/10/23(月) 21:36:21
 僕はその青年になぜだかわからないが懐かしものを感じるのであった。野良犬の群れは僕にむけて殺気の塊
を放出している。それでも尚、青年は近づいてくる。低い唸りが地を這う。灰色の空を背負う、野犬の群れ越しに
白いTシャツ姿の青年はあと数歩のところに来ていた。赤犬の耳がピクッと後に動く。ゆっくりと交互に脚を前に
進めついに赤犬のすぐ後にまで来た。何のためらいもなく青年は赤犬の脇にしゃがみ込むのであった。赤犬から
は殺気が消えかわりに青年に信頼の感情を寄せているのであった。

610 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/10/30(月) 19:46:12
 突然、重力に引っ張られるように身体が右へと傾ぐ。ハッと目が覚める。薄ぼんやりとした思考と視界の中で僕
はマイクロバスの後部座席で居眠りをしていたことに気づくのであった。

611 :名無しちゃん…電波届いた?:2006/12/30(土) 21:01:47


612 :名無しちゃん…電波届いた?:2007/01/20(土) 17:14:22

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